昨日のブログでお伝えしておりました通り、
いよいよ本日より22AWの幕開け。
第1作品目をご紹介いたします。
また恒例の長文が復活しますねおそろしい草
うちの場合ブログというプラットフォームから逸脱してるコンテンツになってきてる気がしますが、、製作する上での経緯や自らのクリエイティビティに触れながら、1つの読み物として今後も丁寧に取り組んでいきますね。デザイナーというより、もはや著者。
お待ちいただいていたお客様、お待たせいたしました。

「出だしが肝心」な第1作品目、いきなりマスターピースをねじこみます。
本来は前菜から徐々にメインディッシュにかけ盛り上がっていくものですが、
お腹空いてる時って一番好きなものから食べたいのが性。(だからコース料理って僕嫌い)
先陣きるだけあって、THE ASKYYが溢れた作品。
ASKYYというカテゴリがあるとすれば、お手本のようなものでしょうか。
公開いたします。
Y LAPEL LONG JACKET

Code:3/7
Season:373
Model:M13
Color:DGRY,BLK
Material:cotton90%,woo10%
Size:1,2,3
一切の死角なし。

熱くなって商品をご紹介する前に、、まずは簡単に振り返らせてください。
(ASKYYの過去作はECで見れなくしてるので、このブログは過去作を交えながら新作をご紹介していく事も多くなるかとおもいます。)
製作の意図と背景
21awにリリースいたしました初のセットアップ商品「Y LAPEL JKT & Y SLACK」

(from 21aw)
覚えて頂いてますでしょうか?
数分で完売したセットでしたが、あのYラペルジャケットをアップデート。
Y LAPELのギミックはノーカラーアイテムを主体とするASKYYとして、
「守るところは守った」という画期的なものでした。

(from 21aw)
ノーカラージャケットに襟をドッキングさせたデザインは、テーラードジャケットという堅苦しい枠組みの制約を払拭し、分厚い壁を破壊。
ジャケットという印象を残しながらもアイデンティを強く保持した秀作です。
このアプローチを一度切りにするのはあまりにも不釣り合い
と懸念していた僕は、いよいよ敬愛すべきロング丈へ昇華したというわけです。
ブランド立ち上げてから5年やっておりますとさすがに似た様な作品も増えます。

(from 20aw “SIGNATURE JACKET”)

(from 21ss “CONDUCTOR JACKET”)
さらにはブレない作風と性格ですから、飽きる方は飽きるかもしれません。
でも、これがASKYYなんです()
ブランドは1 日にして成らず、ストーリーである。
前置きが長くなりましたが少しずつ解剖していきます。

(お久しぶりです吉田です。)
ノーカラー でもなく ノッチド でもない
冒頭のご説明にもありますように、ノーカラージャケットをベースにしつつ一般的なノッチドカラーを後付けした襟。

この部分だけ裁ち切りに縫製仕様を変え引き立つようにしています。
ASKYYらしい退廃的ムードは残しつつ、他の部位は通常のフラットな縫いでクリーンに。

ロング丈になったことで、よりこの襟の意味が強調された気がします。
というのも、
ロングですと尚更フォーマルでかしこまってて、なんかVっぽくなりそうじゃないですか?
チェスターコートのあの真面目な感じが一気に醸し出されると言うか。
これはロングにしたことによる良質な副作用であり偶発的な発見でしたが

この襟でないと成立しないとまで思えます。

白が及ぼす作用
長きに渡り研究している「白が及ぼす作用」
まずは胸元の白ポケ。

(ポケットの袋布をくしゃっとさせる裏技。)
最初に登場したのはNAPOLEON GRUNGE JACKETでしたね。

(from 18aw)
中世的なクラシック性を持ち合わせます。
視覚効果としても重たさを軽減する役割を担う大事な箇所。

遺伝子はしっかり受け継ぎつつ、より「リアルクローズ」として昇華しました。
そして袖口。
白シャツ不要のレイヤード。

表側だけ捲ってこの部分をチラ見せするのがいい感じ。
表と裏の長さは揃えているので、さりげなくしたい場合はそのまま折らずにご着用ください。
ちなみに、袖口以外の袖裏は滑りのよいキュプラで切り替えています。

「デザイナーとは。」
静かな息吹
前作から受け継いだアイコン。

揺れる事で服に命が吹き込まれる。そんな感覚が今でも大事。
服は糸で出来ているという認識
袖にあわせ裾も裁ち切り。
力の抜けた印象や、真面目を超えた大人な渋さってこういった細部の造作の積み重ねなのだと思い知らされます。


アンチ・ナル
今期新たに発掘した生地。
「いつものアスキーっぽい生地感」といえば、みなさまにもう伝わるでしょうか?

でも新素材です。
表面感はマット。
いつも通り、生地の段階そして縫製後の2段階で洗いをかけているので芯から柔らかくヌメ感があります。
この形でシャキーン系は危険ですもんね。キメ感は要らん。その辺はしっかり弁えてるのでご安心ください。
配合はコットン90%のウール10%の比率。
秋口に最適なウールの膨らみと、コットンの着古したアンティーク感。

長く愛用頂ける、育てていくような素材です。
人生を変える選択
王道BLKと新色のDGRY。

まずBLKはあのNAPOLEON JACKETを継承して生まれた、

ニュージェネレーションって感じ。

DGRYも素材が変わったので何気に初めてのカラー。
カーキほどミリタリーでは無く、他とかぶることのない独自性ある色味。
内側の裏地も白では無くくすみのある「ライトグレー」を用いているので他のアイテムとも中和してきます。

外よりも室内の方が色味近いです。

迷われるお客様もいらっしゃるかと思いますが、なんだかんだ長く愛用出来るのは黒ですかね。
意図したサイズ
僕(178cm65kg)でBLK/SIZE3を着用

ゆーき君(177cm 58kg)でDGRY/SIZE2を着用

そう、昔のASKYYのように比較的細身な作りです。
これは結構意図的です。
この手のアイテムがお好きなお客様はきっと細身がお好きですよね?
というわけでサイズ感の見直しも行ってます。詳しくはオンラインショップでご確認ください。
それこそ、昔のナポレオンジャケットを彷彿させるようなシルエットになってます。
今季はいわゆるオーバーサイズやリラックスしたサイズ感の作品も増えておりますが細身なアイテムもしっかりご用意しておりますのでご安心ください。シュッとしたスタイルがお好きなお客様はこのアイテム逝って頂くのがよろしいかと思います。
コーデについて
カットソーでもニットでもパーカーでも大体あいますね。

そうそう、LOOKで写っている例のジレっぽいやつ。
コレ今期の重要ピースなので強制的にでもご購入いただきたいやつなのですがwここではあまり触れないようにしておきます。
とにかくこの合わせ最強すぎません?
普通に白シャツでパキッといって頂いてもいいですね。

※今回からwebの商品ページの下方に別コーデも掲載するようにしたので参考になるかと思います。

小出ししておきます。
価格
21awにリリース致しました前作のショートタイプが¥58,000(税抜)でした。
今作は生地変更とロング丈
価格は¥63,000(税抜)となります。
希少性
今期22awも引き続き希少性を大事にしたいので生産数は少ないです。(すみません泣)
大量生産はせず目の届く範囲での販売を今期も心がけておりますので、早々に完売する商品がある場合は申し訳ございません。
販売方法
いつも通り、直営店・通販にて同時刻にて発売開始です。
直営店
すでに納品を済ませておりますのでお気軽にご試着にいらしてください。
お盆休みは営業してます(多分)またご案内いたしますね。ご試着ご希望のお客様はなるべく事前アポイントをお願いいたします。
その分の在庫はキープさせて頂きますのでご安心ください。
最後に。
ちょっとだけ想像してみてください。
涼しくなって快適になってきた秋口のこと。
アパレル販売員のような言い回しでおすすめするならば

「夏から秋にかけての季節移行に最適な素材感と見た目じゃないですか?重たさも無く実用性も高いのでコーデの幅は広いです。
あとは、まぁ飽きることはなさそうなベーシックフォルムですもんね。」
って感じ。
この軸があれば大体まわせるというポテンシャル。
ちなみに今シーズン22awはある程度のカテゴリを埋めていますが、
「秋用」
「ロング丈」
「羽織」
という条件で抽出した場合はこの作品のみとなります。

あとは冬系だったりシャツ系だったりするのでイメージにあったお客様は是非ご検討くださいませ。
というわけで、長文お付き合いありがとうございました。
それでは今週土曜に一斉発売です。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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Y LAPEL LONG JACKET
BLK https://www.askyy-shop.com/items/65576847
DGRY https://www.askyy-shop.com/items/65581365
ASKYY TOKYO FLAGSHIP Appointment ▶︎ info@askyy-official.com