PHASE IVの真夏の象徴として放つのは、
ASKYY史上初となる「半袖型のチュニック」。
月曜から昨日までの3日連続のブログにて一歩ずつ丁寧に自らの気持ちを整理し綴ってきました。
ようやく本日お披露目できます。
10年目のASKYYが新たに開発した「Y-NECK」
そして、初となる「半袖型チュニック」

これらの要素が掛け算され、
そして同時に極限まで引き算をされた集合体。ご覧ください。


「Y-NECK ALOHA TUNIC T」
CODE:3/7
SEASON:412
MODEL:V7
COLOR:WHT,BLK
MATERIAL:LINEN58%,VISCOSE39%,POLYURETHANE3%
SIZE:BASE,BASE PLUS
MADE IN JAPAN


はい、ご覧の通り普通に見えるかもしれません。

しかし、
ASKYYの中でも一見普通に見える商品ほど、目立つデザインに頼らずこだわり抜いて制作しているという”個人的あるある”。
その真髄をお確かめいただければ幸いです。
ヘンリーネック。
今までリリースしたことは実は0ではなくて、たしか8年前と4年前にまで遡ります。それらは今も愛すべき作品ですが、完成されたすぎた「王道」ゆえに少しばかり違和感があったんですね。
ASKYYは常に既存のものに新たな価値をつけ、
他にないもの、ASKYYらしいものを想像していかなくてはいけない

という使命があります。
世の中さえも、前に進めてなくてはいけない。
その使命を果たすべく、深い海の底へ潜っていったのです───────。
捨てたボタン
無骨で漢らしく、ミリタリーの要素をはらむヘンリーネック。
それは「完成された型」の一つ。
そのヘンリー独自の格式を崩すことは勇気が必要です。
新たな”◯-NECK”を作り上げるためには、覚悟とプライドが伴う。
ミニマリズムに昔から心を奪われてきたデザイナーとして最初に投げかけたのは、「ヘンリーのボタンは本当に必要なのか」ということ。物理的なパーツを排除しても、ヘンリーの要素を残しつつ、さらに首周りの開きも再現できないか。
試行錯誤を行う上で見えてきた光。
それが、
いつも目にしてきた「Y」という形でした。

それは、グラフィックやロゴといった表面的な主張を嘲笑う「構造としてのアイコン」

自然な重なりでドレープを生み出すことでYの下部分を表現。

深いスリット、しかし品格を失わない絶妙な開き。
はだけているわけでもなく、だらしなくない。

見ている側にとってみても清潔であり、それでいて涼しげな顔。鎖骨から胸元にかけて流れるアンニュイな色気は、他のVやCなどにはないYネック独自の特性。
そしてボタンを排除したことによりインナー化し、シャツ類との合わせも馴染むようになりました。
ネーミングの最後に「Y-NECK ALOHA TUNIC “T”」とあるのはこのため。

袖を通した瞬間、ご自身が完成される感覚を味わっていただけるはずです。
捨てない白
今回の開発におけるもう一つの戦いは素材にありました。
「白のチュニックは美しい。しかし、透けすぎるのは困る」
「リネンは風合いがいい。しかし、インナーとしては硬く動きにくい」
「夏は確実に白がマストである。」

そういったわがままな理想を叶えるため用意したのは、「透けにくい」、そして「驚くほど伸びる」ストレッチリネンです。
今までに何度か採用してきた信頼の素材。今回も頼らせていただきました。
リネン特有のドライな質感と、光を孕むような高級感はそのまま。

「白」という色の透明性をコントロールし、さらに伸縮性を加えることでモードな外見からは想像もつかないほどの快適さを実現しています。
程よくハリもあるので立体的なフォルムも崩れません。
リネンですので、ここからの経年変化も楽しみの一つです。
※透け感の感じ方には個人差がありますが、一般的な白のリネンやコットンシャツに比べると目立ちにくいのが特徴です。個人的には気にならない程度ですが完全に透けないわけではありません。もし気になる場合は、インナーにタンクトップやカットソーを合わせていただくのがおすすめです。
真夏用。
それは同時に洗濯回数が増えることも意味します。
だからこそ、いつも通りの裁ち切りの縫製ではなく物性の強い縫いで仕上げました。

リネンですが、ガンガン洗って風合いを出して、自分だけの1着に育てていってほしいです。ASKYYのデザインにはその全てに意味がありますので、そういった細かい意図まで知っていただくと嬉しいです。
そしてネーミングにもある「ALOHA」
これはASKYYをご愛用頂いているお客様には馴染みの深い言葉ですね。

アロハシャツのような「てろっとした素材感」をもつ服に名付ける一つの共通言語。

このリネン素材も程よく光沢があり、サラサラした肌触り。ざっくり着用いただけるその気負わなさがまた夏を誘います。
最新のデザインを、最高にリラックスした状態で着てほしい。
それが、僕の出した答えです。
肌と布の分量についての研究
そもそも、ここまでチュニックを出し続けるブランドはほとんどありません。それは個人的な偏愛も理由の一つにありますが、そのざっくりしたバランス感や中性的な繊細さはまだ巷では見つかっていない宝のようなポテンシャルがあると思っています。
やや長めの着丈、広めの身幅によるあの独自のシルエットは通常のシャツでは出せません。端的に言って、「おしゃれ」です。
その文脈があるなかで、昨今はシルエットの主流が「ゆるめ」へと変化し、パンツも細身からフレア、ワイドまで多種多様になりました。 そこで、チュニックのバランス自体を再構築する必要が出てきたのです。縦長で細身のチュニックにゆるいパンツはどうしても全体の輪郭が野暮ったくなりますからね。
どのパンツにも合うように、チュニックとしては着丈がやや短め。

前面と背面で着丈の分量を変えることで、全体の輪郭を整えつつ、チュニックとしての遺伝子を色濃く残しました。


そして半袖化。
これは緻密な着丈の計算と細部のデザインがあってこそ成し得たフォルムです。

肌の露出という「軽さ」が加わることで、これも重たく見えない。そうして、phase 4における新たな基礎、そして今後の新たなY-NECKが出来上がったのです。

SILHOUETTE & SIZE
今回のチュニックを完成させるのは先週の「RUSSEL SHIRTS」同様に、単体ではなく着用した時のフォルムそのものです。それがデザインの一部となっていることを理解いただくと作り手として嬉しいです。
肩の力を抜きつつも、計算された着丈が縦のラインを強調し、スタイルを美しく見せる。

肩のラインを排除することで身体に馴染みやすく。
シルエットの自由度を高めています。
細身の方も、ガッチリなご体系の方も、着る人を選ばない設計。


SIZE BASE(右): Y-NECKのシャープさがより際立ち、ソリッドな印象を与えます。基本的にはこのサイズを推奨します。
SIZE BASE PLUS(左): 身長のあるお客様やよりリラックスした着用感を求める方へプラスサイズ。少しゆとりを持たせてリネン特有の「揺れ」を楽しむことで、ASKYYらしいアンニュイな雰囲気が加速します。

吉田(178cm 62kg)で
BLKはSIZE BASE PLUS着用

WHTはSIZE BASE着用

採寸は下記をご確認ください。
SIZE BASE
裄丈 49cm
身幅 58cm
着丈前 72cm
着丈後 80cm
SIZE BASE PLUS
裄丈 52cm
身幅 61cm
着丈前 76cm
着丈後 84cm
「着丈前側」の数値でお選びいただくと良いかと思います。
STYLING
26SS PREORDERにて受注いただきましたLINEN RIBBON SHIRTS。
そのCOL.SAXと合わせています。

ご予約いただいていたお客様は最近お渡し・到着しているかと思います。ぜひ合わせてみてください。
ちなみに、このメインLOOKで用いていたインナーもこの作品でした。

26SSだけでなく、これからの軸になるY-NECK。
Tシャツとしても、チュニックとしてもお使いいただける優れもの。
LOOK、そして個人的にも合わせているパンツは、先々週リリースのスウェットフレア。


残りわずかです。
PRICE
¥44,000 (TAX OUT)
半袖チュニックとしては高額かもしれませんが、度重なる開発費を含め、一切の妥協を排した結果の価格です。新たなアロハ要素、インナーとしてのTシャツ要素、半袖シャツ要素。夏はこれだけでもいいぐらいの推しアイテム。
素材自体もハイスペック。
月並みですが、今年の夏の主役になることは間違いありません。共感していただけるお客様に喜んでいただければ幸いです。

RELEASE SCHEDULE
明日5/16(土)12:00〜
店頭・EC同時発売です。
最後に
これまでの9年、数百・数千着をつくってきた中でたどり着いた新たな扉「Y-NECK」。
原点ともいえる作品は、いつまでも愛情深く心に根付きます。
ボタンや装飾、目立つデザインのないこの1着が、日常を少しだけ特別に変えてくれることを願っています。
それではこの後20時から発売開始です。
Y-NECK ALOHA TUNIC T
WHT https://www.askyy-shop.com/items/144227057
BLK https://www.askyy-shop.com/items/144174278