VERSE1219 [かつての中間]

ファッション界を眺めてると、ロゴでステータスを誇示する用のハイブラ服か、懸命に安さと陳腐な流行りを追いかけるファストファッションかに完全に勢力が二分化されてますよね。これ、今の話っていうよりはさすがにもう長いし飽きたって感じじゃないですか?しかもどちらもいい方向には進んでないっていう。どうせ二極化するなら一方は超優良であってほしいと思うんです。ハイブランドが眩しいくらいに憧れで美しいか、安くても超ハイスペックでデザインも優れているか。僕も双方身につけていますし両者を完全に否定しているつもりもありませんが、長い人生をずっと服にかけてきた自分から見ると本当につまらないなって思うわけで。

かつてその中間に存在した”デザイナーズブランド”ってどこへ消えたんですかね?

価格が中間層にあったかつてのドメスティックブランドは今も息をしているのでしょうか。気づかぬうちに効率を求めてハイブランドの真似事をするか、価格競争で自滅したんでしょうか、、でも、だから今こそ断言したいんです。今選ぶべきはその両極のどちらでもなくて、我々のような「中間」に存在しているブランドであることを。

そして、作り手側の”自分たちこそが世界を変える”と意識を変えていくことが急務だと感じています。切実な話ですこれは。手の届くちょっとした贅沢 ぐらいの安直なものではありません。作り手の熱量や温度がひしひしとお客様に伝わる距離感。濃密に共鳴できる聖域。それはきっと巨大なシステムには真似はできない、中間層でしか成し得ないこと。

世界を真に変えてきたのは、いつの時代もこの自由な中間層やインディペンデントなデザイナーズブランドの異端ぶりだったと思います。それはハイブラに反旗を翻して立ち向かうような男臭さ。流行にとらわれない自由さ。デザイナーの思想がダイレクトに細部にまで宿る服を選ぶことは、最も静かで、最も強力な反逆です。頂点は、失敗が許されないため伝統とかいう盾で保守的になって無難な正解しか出しません。ハイブランドだからこそ起こせる奇抜な革命もありますが、それはいわば資本的にも守られた「お坊ちゃん」の贅沢なクリエイティブにしか見えないわけで。一方底辺に関しては、効率のみを追求しているだけなので視野にいれません。どちらにも属さない中間層だけは、泥臭い「叩き上げ」。執着、固執、偏愛、、それをそのまま形にできる自由を持っている。

それらがまた選ばれる時、ファッションは単なるモノから生暖かい人間性を取り戻すためのカルチャーへと変わっていくと思っています。

───────次は、そんな時代がきっとくる。

今日は以上です。

そういえばECのカテゴリ「LTR GARMENT」のところを更新しました。
レザーのギャラリー。

とはいえ、ECに関してはまだまだプレオープン状態で悪しからず。
最近思考が盗聴されているせいで全然取りかかれてない状況なんです。
思考が盗聴されなくなり次第アプデしていきます。

草 

今週もたくさんありがとうございました。
また来週もよろしくおねしゃっす。

https://www.askyy-shop.com/categories/7203145