記念すべきブログ800話目。
そんなタイミングでご紹介する作品は、少し前のブログでネタバレするもトラブってリリース出来なかったやつ。

ようやくご紹介出来ます。
直近はフレアやオーバーなど比較的好みが分かれるようなリリースが多かったかと思いますが、今作はきっと、好みが左右されにくく実用性を兼ね備えたアイテム。

今期唯一のスウェット素材。
今日はそこまで長文ではないのでご安心ください。
さっそくご紹介いたします。
CUT OUT SWEAT

Code : 3/7
Season : 373
Model : M19
Color : LGRY,SNOW GRY,BLK
Material : COTTON100%
Size : REGULAR,OVER
もはや服考えるのだるいなー っていうモチベーションの時ってありませんか?それにハマるイージーなプルオーバースウェットを作りました。
1枚着るだけで全てが完結しちゃうような決定版。

「スウェットプルオーバーの終着駅」

各箇所の大胆な見た目とは裏腹に、



頑張ってる感が出ない温度感こそ大切に丁寧に脱力りました。

まずは手短に製作の源から。
歴史
見覚えのあるお客様もいらっしゃるかもしれません。

(from 2018ss CUT OUT TEE)
破れやほつれのダメージが入った古着のTシャツ。よくリメイクもののヴィンテージTであるような、あの雰囲気。それをサラギで表現した場合どうなるか。
そう思って製作したのが始まりでした。

(from 2018ss CUT OUT TEE)
そうそう、僕が大好きな作品で夏にいつも着てるやつす。

(in沖縄)
好きすぎて4年前作りすぎた結果今だに在庫あるっていう愛おしき作品ですw あと5年くらいかけて残りの在庫着倒していく所存
今回はそんなカットアウトTを秋冬仕様に大幅アプデ。
ストリート性、グランジ性を感じる細部のデザインはそのまま。

秋冬に適した防寒性にするためにレイヤードを加え季節移行。


4年ぶりに現れたと思ったら、完全な大人になって凱旋。
横に並べると、その大きな成長をご確認いただけるかと思います。

こういったやんちゃなデザインがやっぱり昔から好き。

裏毛素材を用いたアイテム自体、久々ですよね?
スウェット好きの顧客様お待たせいたしました。

受け継いだ退廃性
首部分の切り込まれたスリットはそのまま。

左腕、

そして裾部分も同様に、
リメイク時に切り込まれたようなループを施しています。

わざわざ「リブのようなバインダー」を形成することで再現性を高くした一手間。



こんな面倒な工程、工場さん的にはほんと厄介だったと思うのですが、、なんとか形にしていただけました。
首周りはスリットが入っていても、悪目立ちしないように設計しています。

首の空いた隙間からちらっとインナーが見える感じもいいですよね。
古着やリメイクものと大きく違う点は、
これ以上裂けにくいように縫製していること。

よく見ていただくとおわかり頂けるかと思いますが、カンヌキで止めています。
そして首元のスリットはY刺繍がカンヌキ変わり。

なんとも合理的。
突飛な見た目だけでなく、しっかり量産品らしい品質は保持してる。
ってところがこの製品の良さです。

袖口
ストリート性をもたらす新しいアプローチ。

(そうそう、これ実は今日の昼届いたばっかでアイロンもかけずに急いで撮影。しわしわですみません、、泣)
「5分丈」と「長袖」のコンビネーション。

フェイクレイヤードではなく完全に二枚仕立て。

レーヤードものは今まで数えきれないほど創り続けてきましたが、こういった袖のアプローチは初です。
長袖+半袖スタイルって一見若い感じに見えそうですが、同素材かつ、同色かつ、このデザインなら成立すると確信しています。
特にポイントは5部袖ってところ。

実際の着用時もそれほど主張はしてきません。
この長短によってかもしだされる抜け感やいい意味でのやんちゃ感は通常の袖口では得ることが出来ない効果かと思っております。

裾のループ
だるさ、ルーズさ、そして冒頭に挙げた精神を最も表現している箇所。
ボトムが綺麗めでもカジュアルダウンを図ります。

ウォレットチェーンばりのアクセント。
レイヤードとのバランスもいい感じに仕上がりました。

羽織を加えた時、その効力がさらに発揮。

3 ZIPPERとの合わせは最推しで最強。

極め付けはレザー類とスウェットのコントラスト。

お分かり頂けるでしょうか、、

裾の紐がもたらすこの力。
おさらいですが、
この部分も袖と同様にバインダーを後付けして裂けが出ないようにしています。とはいえ、ひっぱりすぎにはご注意ください。

素材について
簡単に言えばスウェットの薄い版。

「カットソーとスウェットの間」くらいの厚みです。
以前リリースしていたスラッシュプルオーバーと同じミニ裏毛素材。

(from2019aw LAYERED SLASH PULLOVER)
裏のループも短く、手触りはサラッと。

一般的なスウェットの2枚重ねですと防寒性は確かに高いのですが、細身のアウターの下には着づらいですし、着用感も窮屈ですよね。
この素材の場合は最適な厚み。

ある程度ハリがあって物性も強いので、それこそ秋冬のインナーとして理想とする厚みと温かさです。
他に利点を挙げるとすれば、いつものような繊細な生地でも無いのでガンガン使い回していただけるということ。スウェットの良いところだけを抜き取ったような、ご都合の良い利点。

気が済むまでくたくたに着たい一品。
“本当のヴィンテージ”になるまで僕は育てるつもりです。
色展開
LGRY,SNOW GRY,BLKの3色をご用意。

悩ましい選択。
・新色のLGRY

ベージュとライトグレーの中間色。
落ち着いたニュアンスカラーが黒とのコントラストを引き立たせます。
デニムやチェック系などのグランジアイテムもハマる、枯れた風合い。

モード寄りなアイテムのハズしにも良い色です。

路線的には、21ssでリリースしていたフリンジプルオーバーの色味と近いですが、あちらとも微妙に違うのでかぶることはないかと思います。

(from21ss FRINGE DETAIL PULLOVER)
・SNOW GRY

王道なスウェットの杢グレー、いわゆる「theスウェットカラー」。
一般的な霜降りグレーとお考えください。
この色の特徴は何より表と裏の色の差ですよね。他色では持ち合わせない個性。

そして杢グレー、ASKYYでは久しぶりな気がしますよね。
お待ちだったお客様は是非お試しください。

ラフに見せてくれる万能色。

見慣れた色味な分、抵抗なく取り入れることが出来る休日系。
かしこまりがちなアウター類の雰囲気を和らげる性質を持ちます。
・BLK

なんだかんだでここに人気が集中するのかなと思っております。というのも他色よりもデザイン性が落ち着いてみえる。あくまでもさりげない主張の服と化します。

ざっくり着るだけでそれっぽく見えますから、楽にもとをとれるようなヘビーユーズ系。
パンツは敢えて綺麗めなスラックスなどで締めるのも気分ですよね。
LOOKではATELIER 3RDと合わせていました。

サイズ展開
今回はレギュラーサイズとオーバーサイズの2サイズ展開。
コンセプトはラフなヴィンテージスウェット。
そんな意図もありレギュラーサイズでも、ある程度ゆとりのあるシルエットです。ぴたっと着るよりは、ややルーズにご着用頂くご提案。
僕(178cm67kg)でSIZE OVER着用



ゆーき君(177cm57kg)で
SNOW GRY→SIZE REGULAR



LGRY→SIZE OVER着用



ちなみに僕もレギュラーサイズ全然着れます。いつも細身なお客様はおそらくレギュラーが良いのではないかと思います。
好みが分かれるかと思いますので、お好きな方をお選びくださいませ。
価格
実用性の高い作品が多い後半戦。
価格も取り入れやすくなるように努力しております。
うちのスウェットのプルオーバー系は大体が3万半ば。
今作はレイヤードも追加し生地も倍増。月並みですが、価格調整はいつもながら企業努力で抑制。
¥35,000(税抜)となります。
販売方法
いつも通り土曜12時より、店頭・通販同時発売
最後に

LOOKで影を潜ませてて申し訳ないです。これは、だってもう、、なやつだと思ってたので。(大体予想外れますけどw)
生産数はそこまで多くないので早々に完売する色やサイズが出る可能性がございます。あらかじめご了承くださいませ。
主役級であり、時には名脇役となる高いユーザビリティ。
とても満足のいく作品となりました。

先週のラグランニットが上品な「ON軸」とするならば、
今週のスウェットはラフな「DAY OFF軸」。その日の行く場所や時間、会う人によって使い分けて頂ければ幸いです。
それでは土曜12時。
どうぞよろしくお願いいたします。

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CUT OUT SWEAT
LGRY https://www.askyy-shop.com/items/68071758
SNOW GRY https://www.askyy-shop.com/items/67591048
BLK https://www.askyy-shop.com/items/68071875
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