今週末発売する作品。
lookでは珍しく全貌がオープンになっていたアイテム。
2017年、 精鋭7型から始めたASKYYですがそのうちの1型
「LAYERED LONG CARDIGAN」。
古くからのお客様はご存知かと思いますが表地が黒、裏地が白がアイコンのいわば殿堂入りなマスターピース。
新たな商品をご紹介する際、このブログでも登場数が多い作品の1つで、様々な作品を制作するにあたり初期作はやはり1つの軸になってもいます。
原点回帰ではないですが、初心は常に忘れず。
その着心地や合理性、1枚で成立する完成度は大変多くのお客様に喜んで頂けました。
その後も何度か後継機を発売し、
次へ、
その次へ。
受け継がせています。
そして、今回。
まだ4年ですがこれまでに培った経験値ならさらに良いものを創れるのではないかと。
過去を塗り替えていく挑戦を、今シーズンも懲りなく続けます。
数あるアプローチの中で選択したものは「BONDING」のデティール。
今までたくさんの作品に反映しているTHE ASKYYといえばのアイコン。
振り返れば、名作揃いですね。
作用する効果を研究し自己哲学の元、積み重ねてきました。
そう、
今回はいわば
「LAYERED CARDIGAN」×「BONDING」への挑戦。
LAYERED CARDIGANの良さを壊さぬよう丁寧に解釈していき、
また、ボンディングさせる生地の配置や配分も慎重に進めパターンを構築。
その数式を解くことは簡単ではありませんでした。
時間をかけいくつものプロトタイプを経てここについに発表できます。
21SSシーズンの最後の羽織もの。
ご紹介いたします。
Model:J13
″BONDING CARDIGAN”
Code:3/7
Season:362
Size:1.2.3
Material:cotton100%
Color:BLK/WHT
初期作同様、
ちらっと見える裏地のコントラスト。
この季節に巧みに融和する涼しげな印象。
難解な数式の答えは、
ミニマルな品に加えて、アーティザナルな雰囲気を持ち合わせたことで美しい答えを導き、形にできました。
各部ご紹介していきます。
■素材の切り替え
表地の黒は大変繊細な生地。
あえて透け感の強い素材を選択することで、裏地の白を透けさせています。
これによって極めて軽快な印象となり、黒は黒でも重たさのないフェード感を付与します。
私たちが嫌なゴシックなツヤ感やキメ感は到底なく、マットな素材を選択することでデイリーに着用可能。
ドレッシーとか、ちょっと一旦アレですよね。
前作と比較し表地もアップグレードしてます。
その新しく採用した生地は後半に。
■ボンディング部分
袖口にはみ出る白、
ちらっと見える内側の白、
それらとの総合的な均衡を整えつつ、肩周りに落とし込みました。
一般的なカーディガンとさりげなくも、大きく差をつける箇所。
背面も同様に縦ラインと白の肩線が入ります。
■比翼
比翼でボタンを隠しているのはミニマルとシャープさを追求のため。
前を開けて着用する場合もボタンホールが丸見えでなく隠れてくれます。
素材の上質さを生かすためにもこういった細部はなるべく主張を抑制させました。
■袖周り
袖も身頃同様に完全2枚重ね。
半袖をインナーに選ばれた場合も、透け感を気にせずご着用頂けるかと思います。このくらい繊細なカーデですとインナーの袖部分が透けて見えてしまいますもんね。
袖口からはみ出る白の分量も調整してあります。
シンプルに真っ黒な見え方がお好みのお客様は内側に仕舞い込んでしまってください。
特別表地と縫い合わせているわけではないので腕まくり可能です。
■生地
先ほど軽くご紹介させていただきましたが、今作に伴って生地を数ランクもアップグレードしています。
・表地
前作と比べた場合、
更に光沢を抑える事に成功しました。
生地自体に液体アンモニア加工という特殊な加工を施すことによって圧倒的なキックバックを獲得。つまり伸びは良いのはもちろん戻りもよいので物性が強くなっています。
さらに滑らかさを付加する特殊加工も施し済み。
日本の生地ならではの大変優れた最上の生地。
・裏地
裏地は前作同様です。
冷んやりした触感のスベスベ系。
ガス焼き工程によって毛羽を極限まで削ぎ落としてます。
シルクのような驚きの滑らかさ。
トロトロで癖になる着用感はきっとご満足頂けるかと思います。
表地も裏地もこう見えてCOTTON100%
そして縫製後に洗いをかけています。
これはお客様がご自宅で洗濯された場合に大きな変化がないように。
この手の繊細な服、昔から様々なブランドのものを着てきましたがめちゃ縮んだりして1回洗ったらご臨終するケースほんと多くて。僕もストレスしかなかったのでそれを改善してます。
予めどれだけ縮むかなどもテストし計算して設計しているのでご安心ください。
ASKYYの服は大体がそうなんですけど、たまにはちゃんと意図も書いてみました。
とはいえ、お洗濯は基本ネットに入れて緩いコースでお洗いくださいませ。
■背面と裾まわり
裾はあえて裏地をはみ出させていません。
物理的な安定と利便性を加味してます。
盛り盛りにすればいいってわけではないですもんね。
とりわけ、インナーにレイヤード系をお選びいただくお客様も多いかと思いますので通年でラフに使えるカーディガンという括りにおいては、フラットな裾がちょうどよいのではないでしょうか。
■シルエット
特別オーバーサーズなどではなく、ベーシックな採寸。
身体にフィットするので細身にご着用頂けます。
僕(178cm 65kg)で全てSIZE3着用しています。
オンラインショップの採寸や画像にてご確認くださいませ。
■スタイリング
インナーは白でも黒でも相性良いですね。
黒の場合は肩の白線と裏地の白が際立ちます。
白の場合は見たまんまですが、軽くて、夏っぽい。
olgaで合わせたように、ジレのような使い方もご推奨。
今回の作品も秋冬を見越していただけそうです。
■価格
¥36,000(税抜)となります。
前作を超える生地。
縫製が複雑なボンディングや各部。
着用頻度をご考慮頂いても間違いない部分かと思います。
■マップ
毎シーズン、MDを組む中でその中心となるような商品があります。
中央に陣取る、今作がまさしくソレ。
恒例となった漏洩禁止マップの漏洩す
公開するタイミングが大体中心に君臨するアイテムをリリースする時 ってなんとなく皆様にバレてきてますかねw ご参考までにご覧ください。
見ていただいたらご理解頂けるように今作は各テイストへもスタイリングの幅が広げやすく、価格帯も程よいかと思われます。
皆さんは今期どれだけ揃えていただけましたでしょうか。
時間つぶしに眺めて頂けると嬉しいす。
では話を戻し、、
商品説明は以上です。
販売方法
■発売日 5/15(土)12:00- 店頭・通販同時発売
■通販配送 5/17(月)以降
ASKYYステッカー同封
送料無料
最後に。
冒頭でも書きましたがこれにて21SSシーズンの羽織物は終了。
今後はインナー類やパンツがメインとなります。
今年あんまり服買ってないなーとか気軽に羽織れるのないなーってお客様は是非ご検討くだされば嬉しいです。
土曜12時、宜しくお願いいたします。
ASKYY / BONDING CARDIGAN 5/15(SAT)12:00 START.
https://www.askyy-shop.com/items/43978238
ASKYY TOKYO FLAGSHIP