以前発売しました”AIRY” HARF LAYERED COAT。

それに続く「AIRYシリーズ」から

ショート丈版を発表します。

用いている素材はそのエアリーコートと同じですが、今回は新型のボンバージャケットをベースに作成。

素材の特性を活かし、極めてリラックスさせたバランスとサイジング。

予定していた納期から少し遅れたので今時期のリリースとなりましたが、
幸いにも素材感はさらっととろっと軽快なので、肌寒い夜や今の梅雨時期にもすぐお使い頂けるかと思います。
AIRY BOMBER JACKET

Code : 3/7
Season : 381
Model : N4
Color : BLK/WHT,DGRY/WHT
Material : COTTON100%
Size : F
ABOUT “AIRY”
そうそう、そのエアリーシリーズについてそこまで言及していなかったのでこの機会にでも少しお話しさせてください。
ASKYYが用いる素材に関しては、シャツならコレ、パンツならコレ、カットソーならコレといった風に「主軸」となる素材があります。それらは基本的にマットな質感であり、芯から柔らかく、洗いざらしも相まって抜け感のあるもの。詩的な繊細さがあり、クラフトを感じる強さも兼ね備えています。当然、この特徴はベースとして今後も継続していきます。
ASKYYは素材で魅せるデザインというよりは、デザインありきの素材という服作りをしているので、素材はむやみに新しさを求めて冒険をせず、「形」に集中し尽力してきました。(素材も素材で大変奥が深いですが、それは現段階でASKYYの役目ではない)

その前提がある中で、
今シーズンはカーテンのように軽やかでそれこそ着ていることを忘れる様な素材に着目していました。強さというよりは品の良い柔和さや脱力感。つまるところ素材のイメージ先行で今までとは少し違うプロセスを踏んでみたわけです。ASKYYもASKYYの範囲内でゆるいバランスを展開していますが、そのムードやテンションは必然的に素材の選定にも影響を与えるに至りました。
今回のエアリーシリーズ2作は、そういった「デザインと素材」の相性について特に深く考えた作品です。ふわっとした質感、それがもたらすデザインへの作用。ハードとソフトの緩急、その因果関係。
お客様の気分としても、キメすぎず、ストレスがなく、今の気分的な部分もある。
そんな隙間にアジャストして頂ければ幸いです。

「エアリー」シリーズを作るきっかけとさえ成ったこの素材。
サテン系といえど化繊も多いですが、綿100という事実。

わざとらしい光沢はなく、自然な微光沢。
このニュアンスこそが、ASKYYの範疇であり今季らしさかと思います。

余裕のあるフリーサイズ。

そして、差別化を図る表裏のコントラスト。


その全ての細部が作用し、
完成度の高い一品が仕上がりました。

23ssのイメージを体現しているLOOKの1ページ。
23ssの ”KING” ようやく到着。
ここからは更に深部を掘り下げていきます。

フロントジップ
うちが出してきた今までのボンバーは、ノーカラーのクルーネックにセンタージップを設けたいわゆる一般的なブルゾンタイプでした。
今回大きな違いをもたらしているのはこの深いVネック部。

まずカーディガンの形ってあるじゃないですか?
春夏はあの開き具合のルーズさが好きで、そのままフォルムをブルゾンタイプに落とし込めないか というところが起点になっています。

先日のエアリーハーフコートの場合はジップを無くしボタンに転換しましたが、今作はショート丈でありボンバー型。
カーデのアウトラインを保ちつつ、
素材の雰囲気を壊さない範囲でジップ位置を設定。

また、オーバーサイズの場合シルエットがボックスっぽく広がることによって首が詰まって見えるという特性がある分、首元をざくっと開けることでスッキリ見えるという特性があります。

つまり、
「シルエットはカーデっぽいんだけど、ギミックがボンバーしてる」
それこそが今作の売り。
特に、今は春夏が到来。
見た目の暑苦しさがないのは、こういったフロントの空き具合の相互関係も働いていると思います。
こうして言語化して紐解いていると論理的な組み立てによって作品を作っているように映るかもしれませんが、直感も当然大事にしています。論理だけのものづくりは誰もが考えつくものしか出来ませんし、つまらないですからね。
ギャザーとパッカリング
腕部分のワイルドなパッカリング。

つるっとした素材にこのハードなギャップがとても良いです。
そして内側にも。

自然なシワ感と、くしゃっとしたクラフト感が与えられます。

シワ感も相まって袖部分の溜まりやドレープがエアリーそのもの。

この形に対して腕がフラットだと少しのっぺりするじゃないですか?
ルーズさを出している重要な役割と感じています。

左腕にはミリタリー要素を残すポケット

腰ポケット
更には先シーズンよりご好評頂いておりますフラップジップポケット。

ミリタリー感を出していくか、フラップを中に収納しミニマルさをだしていくかを選択できます。
また、今作はジップの先端にも長めのコードを装備。

袖口のジップ
こちらもフロントとの整合性を高める箇所。

全開け出来るように作っています。

裏地の白を見せるようにジップを開けて腕まくりをしてもいいかもしれません。

生地と裏地の作用
今回の極め付けは、表と裏での色の違い。

ASKYYの今までの作品の多くは本体と同系色の裏地が常でしたが、今作は「エアリー感」に尽力したシリーズ。
軽やかな雰囲気を演出するため、裏地には白を選択しています。

さりげない所作に垣間見える瞬間が心地よい。

重たく見えないんですよね。
生地についてのおさらいですが、


長時間数回に渡り揉み練りこみ、生地をリラックスさせることで空気感を含ませたふんわりした肌触りが特徴。
表面はサテンならではの微光沢でシルクの様な肌触りとなります。
最後に洗い加工をしグランジさせてフィニッシュ。
色展開
・DGRY

推し色であるダークグレー。


男気あるミリタリー感が匂いつつも、裏地とのコントラストによってそれを昇華。
ワイルドさと繊細さが共存するバランスがとにかく好きです。
色味は外での着画の方が近いです。
・BLK

そして王道の黒白。


week1でリリースしましたコントラストボンバーに近いニュアンス。THE ASKYY。
これで今期のボンバー2型が揃いましたので、
細身の方がお好きな方はコントラストボンバー、
ゆるめがお好きな方は今作のエアリーボンバーが良いかと思います。


逆にコントラストボンバーをすでにご購入頂いている方もシルエットは結構違いあるので是非お楽しみください。


サイズについて
先ほどからもご案内しておりますが、1サイズ展開のフリーサイズ。
吉田(178cm64kg)もゆーき君(177cm57kg)もSIZE F着用。
夏にがっつりルーズに着て頂きたい作品。
平置きした場合にそのゆったり具合をさらに感じていただけるかと思います。

このフォルムがとにかくダルめで最高なんですよね。

細身のお客様も、小柄なお客様も、形としてはとても取り入れやすいモデル。
ボンバータイプはサイズをそこまで気にしなくてもいいのが良いですよね。

コーデ
LOOKではFULLSPEC HOODIEのフード部分を取り外して着用しています。
差し色のピンクが効果的。

インナーをロングシャツにして品を出すのも見慣れたバランス感。

今季は綺麗なスラックスをチョイスして、大人なバランスも楽しみたい。

(ちなみにこのパンツはもう間も無くの販売です。黒とストライプあります)
価格
長い時間と手間をかけ作り込みました。

¥57,000(税抜)です。

販売方法
代官山直営店・ECにていつも通り土曜12時から発売。
最後に
冒頭にもふれましたが、本来はもう少し早くリリースしたかったのですが、ようやく到着。
それこそKINGっぽいんですけど、妥協なしで取り組んだ結果です。

夏は一年で一番長い季節ですし、「ちょうど良い薄さの羽織」としてはジャストでお使い頂けるかと思います。
ざっくり、軽やかに、ふんわり。
見た目のハードさに相反して、そういった形容詞が似合うアイテム。
取り扱いも非常に楽なので是非長い目で見てあげてくださいませ。
では土曜12時よろしくお願いいたします。

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AIRY BOMBER JACKET
DGRY https://www.askyy-shop.com/items/74802667
BLK https://www.askyy-shop.com/items/72924954
ASKYY TOKYO FLAGSHIP