VERSE806 [SIGNATURE BOMBER JACKET]

帰国しました。

現地34度だったので温度差含めて勾配キチィっす

写真でさりげなくアピってるASKYYのキャップも勾配キチィっす

お休みありがとうございました。また旅行記的なのも書こうとおもいますが、今週からいよいよ渾身のアウター軍リリースが始まります。

以前ブログのどこかでも記載しておりますが、今シーズンのアウターは残り3型。

ショート丈メルトン

ロング丈メルトン

ロング丈ムートン

ざっくりカテゴリはこんな感じです。

で、

本日ご紹介するのはその中で最推し。推しというかその中で「最も使いやすい」と思います。ロング丈系はいずれもデザイン性が強めですが今回のショートはマジで万能派。攻めてるけど攻めてない。かゆいところに手が届くようなやつ。どなたにもハマる適応力は圧倒的に群を抜いています。セオリー通りのASKYYというか。昔のアスキーも今のアスキーも感じられる作品。

今期のアウター何にしようかなーてご検討いただいておりましたお客様は、今作で間違いないかと思います(断言)正直他のアウターは後回しで全然大丈夫なくらいマスト。名前も「SIGNATURE」を冠した自信作。ここまでの推し、めちゃ珍しいと思うのでなんとなく空気をお察し頂ければ幸いです。(意味深)

休み明けで充電は満タン。

長文始めます。


個人的に「ボンバージャケット」のあのフォルムやデザインが昔から偏って好きで。強い拘りをもって今の今も愛用しています。それは当然作風にも表出し、ASKYYでも今まで何作出してきたかわからないぐらいの型数となりました。

いわゆる固定概念のモードイメージを崩す、逸らす、破壊するという意味でもASKYYには絶対必須の要素であり、アンニュイにみえがちなスタイリングもそのボンバーの形によって男臭く緩和させる。

元々持っているミリタリー性だけでなく、そこにはストリート性を感じる要素も息づいているわけで。ここまでASKYYと相性の良いアイテムカテゴリ、なかなか見当たらないわけです。

ちょうど設立5年が迫っていたある日の事。

クリエイティブ期間真っ只中だった僕は「ASKYYとしてのボンバージャケットに対する答え」をいい加減導かなくてはいけない という思考に取り憑かれていました。

その期間中は全てがボンバージャケットに見えたりします。なんならチャンネーさんだってボンバージャケットに見えますからね、、目がボタンに、髪がコードに、あそこがポケットに。(ただのサイテーなサイコで草)

作り手の頭の中は誰にも理解されないものです。

、、真剣すぎる話になりそうだったのでふざけた方向に舵をきりましたが、今までのボンバージャケットを集約させたマスターピースを作ろうと。

従来はシーズン性を加え、永遠とアプデを繰り返したりしていますが、一旦ここで区切りをつけたいと思ったのです。

長い時間考え、過去に遡って、未来を見据える。






すなわち、ボンバージャケットに対する結論を出したいと。




これが───────










ASKYYのボンバージャケットの結論です。

SIGNATURE BOMBER JACKET

Code : 3/7
Season : 373
Model : M6
Color : GREYSH BEG,BLK 
Material : WOOL80% NYLON20% / ACRYL90% WOOL10%
Size : 1,2,3

いつもの様な

ぱっと見の目立ったデザインはありません。

だからこそ成る「結論」。

ミニマルをマニフェストに掲げる上で、その代表作となりうるものは何か。

必然とそのスペックは合理的と成り、ロジックに基づいて形成されていくわけですがそれだけでは当然、巷の量産物との差別化はされず、画一的であり、無個性のものが出来上がってしまいます。

純粋なものだけを濾過しつつも、少しの不純物で刺激を与える事で創造性は格段に見違えるものになるはず。

今作に於いては、この背面に用いた「バックジップ」こそがその結晶。

3 ZIPPER KNITやCURVED ZIPPER RIDERSでも見られたギミック。

センターベント代わりとしてのジップ。

背中へのアプローチを強化してきた今期の象徴。

触りの全体像はこの辺にして、

ここからは細部へのこだわりもご紹介していきます。

ベースの形

今までのボンバージャケットの形を整理し、

サイズ感を整えた新型。




歴代だと、一番近いアウトラインはこのモデルです。

(from20aw BUTTON & ZIP BLOUSON)

いつものASKYYらしく全体的にコンパクトで細身な仕上がりは、ミニマルでありスマートで上品な仕立て。オーバーでもなく癖のないシルエット。

前回リリースしていたリバーシブルボンバーがオフな日だとしたら、こちらはオンのイメージでしょうか。

同じボンバーでも用途は大きく変わりますよね。

これで両軸が揃いました。

(気付けば今期もボンバーだけで2型作ってたっす)

腰ポケット

22awから新たなアイコンへと確立させたジップフラップポケット。

リバーシブルボンバーの時に一度その片鱗をご覧頂いているかと思いますが、

(from22aw REVESIBLE BOMBER JACKET)

最初に創ったのは今回の作品が最初。

カーブジップの時も「レザーが最初につくった方」というお話をしておりましたが、僕の創り方的にはまず大物を産み落とした後にそのソースを降ろしていきます。

ジップの無機質さとボタンのクラシックさ。

相反するものを組み合わせつつ、

それぞれの作用を兼ね備えた最強のポケットがこれにて完成。

袖のギミックにも通じさせている合理性。

袖については次の段落でもご説明させていただきますが超性格出ちゃいますね。自分でいうのもあれですが、どうしてもデザインの整合性や統一感を求めてしまう癖。

フラップはジップ内に収めることが出来、雰囲気を微かに変える事ができます。

ミリタリー要素を強める場合はフラップを外側に、

ミニマルでモードな雰囲気を求める場合は内側に。

細かいですが、スタイリングによって使い分けて頂ければ幸いです。

この数センチの小さい宇宙にはASKYYの哲学が詰まっています。

袖部分

ジップフラップポケットにも通じる袖の作り。

ASKYYらしい紐を垂らしつつも、ジップを締めることで収納可能。

ポケット同様にジップの無機質さとクラシックなボタン。

これは完全にアイデアが勝利した瞬間。

シンプルなアウトライン、シンプルな見た目だからこそ、こういったポケットや袖のこだわりが映えてくれると思います。

襟元

いつも通り、MA1のリブの形を模したシャープな襟。

この襟も今では見慣れたものになりましたね。ご説明不要な部分かと思います。

首周りはスッキリ。ミニマルたる所以。

パーカー類との合わせも無限の掛け合わせ。

バックジップ

そしてこの作品の見せ場であり、唯一の「不純物」。

構造としては、裾から襟元までのみジップが走ります。

トリプルジップの時のように左右ぱっかーんと全部は開きません。

襟で止まります。

ジップのエレメントはいつも通り比翼によって隠しているので悪目立ちしないように調整。

これ、まじで大事ですよね。

あくまでもさりげなく。合理的に。

基本的にここまで開ける事はなく

あくまでも、コートでよく見られるセンターベント代わり。

そして、裏地のレイヤードを見せる為。

このギミック相当よくないですか?まさかジップを忍ばせているとは。

少しだけ開けて頂く着方がおすすめ。落ち着かせたい方は全締めで大丈夫です。

男たるもの、背中で語ることが出来るか否か。

腕周り

お馴染みのミニマルな左腕ポケット。

生地

以前の名作BELTED COATの記憶がまだ新しいかと思いますが、生地の雰囲気自体はアレに似ています。

並べると違いますが、アレほど目地が目立たないというか、織りがフラット。

正直、こちらの生地の方がぐっと高いです。

食品でも化粧品でもなんとかプレミアムとか濃厚さ何倍的な商品ってあるじゃないですか?まさにあのイメージ。つまりやばいやつ(語彙力)

BELTED COATの生地自体めちゃ高い方ですが、それをさらに越すクオリティのもの。

その辺のメルトン系とは格が明らかに違います。横に並べちゃ失礼ぐらいの品格。

珍しくうんちくも語りながらご説明しますと、生後1年も経っていない繊維長の毛を刈り取っている為、大変キメが細かく、滑らかな仕上がり。

マニアックなことを言うなればスーパー100ってよく聞くじゃないですか?これスーパー130クラスっす。

メルトン特有の毛羽も少なく、しっとりした質感。膨らみも抑えているのでとにかく高級感あります。

立体感をもたらすハリ、上質なぬめり、重い印象を与えないドレープ感。

何が言いたいかってこの服はデザインでなく、そもそもの素材がやばいっていうことを言いたいのです。。

最高の褒め言葉。

そして、今作のスペシャルな部分がもう一つ。

それが、、

新たな裏地素材の採用

です。

まずはご覧くださいコレ。

そうなんです、、裏地に肉厚なニット素材。

今までは、いわゆるコットンの「the裏地」って感じの素材でしたが、初めて防寒性を追求。今までのアウターが逆に申し訳ないぐらいの暖かスペックとなります。

いや、冷静にこれASKYYの中では超革新的じゃないですか?

ASKYYのコートは寒い説ありますが(どこで)、面倒な厚着はせずともこの単体だけでも十分暖かいようになってます。ニットカーデ1枚分重ね着してるみたいな感じなので、お得感もなんとなくありますよね。

柔らかく痒みも少ない生地。

そんな重ね着しなくても温度によってはカットソー1枚でいけます。

もちろん袖裏もキュプラなどではなくこのニット素材。

今は裏地として用いてますけど、本来は裏地にすべきではない程にメインをはれる主役級表地素材。

価格は当然あがりますが、、、値段はもう少し後に。

ちなみに、ファスナーの引き手についている黒い紐はフェイクレザーテープです。今回掲載している画像のものとは少し違いますが特に違和感ありません。

一応シグネチャーってことで通常よりも息長く愛用頂きたい作品。クリーニングに出しやすいように、そして扱いやすい様にしてます。

サイズ感

サイズ感に関しては、裏地にニット素材を用いていることも踏まえ厚着をしなくてもいいようにややコンパクトめな設計になってます。

僕(178cm 67kg)でBLKのSIZE3着用

ゆーき君でGREYSH BEGのSIZE1着用

馴染みのお客様には少し前のASKYYサイジングというとわかりやすいでしょうか。

形が構築的なので1つサイズを上げてもブカっとした感じは少ないかと思いますが、ジャストサイズをおすすめいたします。

厚着はしない想定ですが、僕とかは普通にCUT OUT SWEAT着ちゃってます。

冬場はこのスタイリングがリアル。寒そうに見えますが、実際は暖かいっす。

ゆーき君もパーカー着てこんな感じ。

特別パツンパツンには見えないですよね。

サイズ感に関しては、いつもと同じサイズをお選び頂いて問題ないかと思います。

SIZE1の方はSIZE1、SIZE3の方はSIZE3など。

色展開

GREYSH BEGとBLKの2色展開。

まじで悩ましいご選択。

・GREYSH BEG

グレイッシュベージュは以前のBELTED COATのBEGと近い色味です。

画像での色味調整がバカ難しいのですが、実物の方が圧倒的。

これは僕を信じてください。

あの最強な色味をもってしてショート丈アウターが誕生したということ。

くすみあるベージュがとにかく上品。

私たちのワードローブの大半を占める黒と合わせても浮かないトーン。その辺のキャメルやブラウン、ただのベージュとも格別に違いを感じることが出来るニュアンスカラー。

裏地の杢グレーとのコントラストも綺麗です。

・BLK

そしてBLK。

「アウターだけはやっぱり黒派」なお客様にとてもおすすめ。

飽きが来ないっていうメリットは高単価のアウターだからこそ成果を発揮しますよね。

シグネチャーと銘打ってるだけあって、末長くご愛用いただけるデザインと機能性。

黒は黒でも上質な黒なので、一般的なメルトン黒とはやはり違いがあります。

例えるならばサラブレットの黒光りした馬の毛並み。高級感ダダ漏れのドレープ感。

普通の黒ボンバーに見えるかと言われると、細部が全然違いますし大いに活躍してくれると思います。

この選択は悩ましいですよね、、BELTED COATのGREYSH BEGをお持ちの方はかぶるのでBLKにいった方がいい気もしますし、コレクター的にGREYSH BEGのショートとロングで揃えるのも贅沢な喜びですし。

黒のアウターをお持ちのお客様も多くいらっしゃるかと思いますので今年の冬は新しい自分に是非挑戦してみるのもいいですし、黒を極めてとことん貫いていくのもいいですし。

皆様はどちらにされますか?

僕は、、両方逝きますかね、、

コーデについて

形は結局ボンバージャケット。

インナーやボトムに何がきても問題ないかと思われます。

今まで多くの着画を掲載してきましたが改めて。

ATELIER PANTS 1STもさらっとカジュアルダウン。

例えばベルテッドコートはロング丈なのでこういったスタイルはしにくかったかと思いますが、ショート丈の登場によってさらっと可能に。

白シャツ等の綺麗めスタイルも簡単。

あと推しはY DENIMのGREYSH系。

ちゃんとアウトドアでデイリーな見た目にも関わらず、ギミックがちゃんとASKYY。

褪せ感あるアイテムは特に相性良いです。

チェックチュニックとかグランジ感あるものと合わせても整えてくれるというか、

綺麗に見せてくれる。

ちなみにLOOKではATELIER VESTと。

これは玄人向けかもですが、アトリエヴェストのBLK、もしくはレザータイプをお持ちの方はトライしてみてほしいです。ボンバーの内側に仕込む程度でも十分かっこいいっす。

オンラインショップの商品ページ下に画像多めでご紹介してるのでよろしければご覧ください。

価格

で、注目の価格。

メルトンもプレミアムな素材を使い、各ギミックの作り込みも多く、裏地にはもったいないほどのニット素材。これはめちゃ逝くと思うじゃないですか、、

でも最推しな分、シグネチャーって言ってる分、無理してでも設定する必要があると思ってて。価格にその気持ちが現れてるかと思います。

さっきは高い方の匂わせをかましてましたが、¥69,000(税抜)です。

気合い入れました。

これ、ま、じ、で、安いと思います。

税抜7マン代にいかぬよう死守。どうぞ気持ちをお受け取りください。

販売方法

いつも通り、土曜12時より販売開始です。

ITEM MOVIE

最後に

長文ありがとうございました。

これこそがASKYYの出したボンバージャケットの結論。

その名も「SIGNATURE BOMBER JACKET」

流行り廃りもなく、永くご愛用いただける作品かと思うので是非手に入れて頂ければ嬉しいです。

名の通り「代表作」として作り上げましたが再販は考えておらず、もし再販したとしてもしばらく後になるかと思います。

補足ですが、この後のアウターリリースはロング丈のみ。

防寒性で見ても優れた作品。

それでは土曜12時、

皆様のご購入心よりお待ちしております。

SIGNATURE BOMBER JACKET
GREYSH BEG https://www.askyy-shop.com/items/68599567
BLK 
https://www.askyy-shop.com/items/68597051

ASKYY TOKYO FLAGSHIP appointment…info@askyy-official.com