VERSE796 [3 ZIPPER KNIT RIDERS]

※前回のブログで告知させて頂きましたweek9の作品ですが、ごめんなさいアレは販売延期とさせて頂きます。その時のブログでややネタバレしてしまっているのですが(今は削除済)、あれは来週分としてリリースします。バタバタすぎて直前でちょっとトラブってしまったので、、急遽week10だった来週リリース商品を前倒し。

というわけで改めて、week9公開。

明日も例のストライプの公開がありますので少々短めでご紹介いたします。

3 ZIPPER KNIT RIDERS

Code : 3/7
Season : 373
Model : M11
Color : BLK 
Material : Acryl78% wool22%
Size : F

上画像だとまだ何がなんだかわかんないですよね。

ASKYY定番の2win zipperがいよいよニットで登場。

と、いいたいところなのですが。

ツインジップではなく、今回はトリプルジップ

お気づき頂けるでしょうか。

この意味。

フロントに2本、バックに1本の3本で構成された作品。

2種類ではなく、前後を並べて撮影しているもの。

少しずつ解剖していきます。

起源

トリプルジップの前にまずはそもそもの誕生。

一番最初に製作したツインジップの作品。

(from 2018aw 2win zipper bomber jacket)

間も無くしてレザーに落とし込んだ作品が仕上がり、

(from 2018AW 2WIN ZIPPER LATHER)

その遺伝子を受け継ぎ、使い勝手の良いパーカーへ。

(from2019aw 2WIN ZIPPER HOODIE)

「到達した感」のあるこのパーカーは徐々に色展開も増え、気づけば定番化。ミスチル桜井様にご着用いただいたことでも更にお問合せを頂くようになった、今でもリクエストの多い作品。

ASH KHAKIご着用

WHTご着用

BLKに関しては中川様にもご着用頂きました。

そしてまだ記憶に新しい21aw。

販売数分で完売したあのダウンジャケットが降臨したわけです。

クリエイティビティのその先に存在しているもの

そんなダウンの大作を経て一旦大きなヤマを越したわけですが、今までの自分を超えていかなくては、人間死んでいるも同然です。

いや、本当は1つのアイコンとして歩みを進めるだけでもよかったんです。

というのもこのデザインですと応用も簡単で、なにかしらの”ジップアップもの”のフロントを2つにすればそれがアップデートと呼べますから。

しかし、それだけでまさか納得出来るわけもありません。

今季のリリース品を見ていただいてもお分かり頂けるかと思いますが、ただ生地を変えるだけといったアプデで終わっている作品はほとんどないのです。クリエイションのその先へ。

限界といわれる先に新しい境地が待っているはず。何かしら掲げた目標の数値が例えば100だったらその101の先にしか存在していない何か。向こう側の価値。

そういった過酷な環境の中でようやく獲得した、

生態系でいうなれば、「背骨」ほどの役割。

それはスタイリングに大きな変化をもたらします。

素材はジップのハードさを緩和するニット。

パーカーよりも大人っぽく、フードがない分、振り幅の広い作品へ。

ようやく今期、フラットなライダースタイプへと進化しました。まずはその核となる背骨部分からご紹介していきます。

トリプルジップの秘密

前面の既存の2本に加えて

背面に新たに獲得した3本目の革新。

このトリプルジップに果たしてどのような意味があるのか。

名前のインパクトだけで十分な破壊力をもっているのですが、デザインとして飾り付けられたインスタントなものでもなく、合理的な機能がございます。

改めてご説明いたしますが、今作は前面と後面、どちらでもご着用出来るようになっています。

表裏ではなく、前後ろ。

リバーシブルではなく2way。

少しだけ視点を変えれば物事の全てがひっくり返る。

LOOKでも印象的だったこのスタイルは、

中央でジップを外し、半分だけ利用したというクレイジーなスタイリング。

あまり真似はできないかもしれませんがASKYYの可能性を推し進めた大きな一歩でした。

仕様についてわかりやすくご説明させて頂きます。

2wayの概要

2wayを可能にした首周りの設計。

前も後ろも同じ前下がりの空き具合にすることでそれを可能に。レディースのようにフェミニンにならぬよう、あくまでもメンズの範疇を出ない範囲で設計。

もともとうちの服は首の空きが広めなので特別違和感はないかと思います。

むしろ首の後ろがスッキリしますよね。

前後ろ逆に着ている って思われないラインは死守しました。

前と後ろ方向の2wayとなるので、ポケットも中央の脇線に配置。

袋布は固定しておらず動かせるようにしています。

着用時に袋布がフロントに来るように手を突っ込むだけで切り替え終了。

ネーム類もポケット部分に配置し両面での着用を配慮しました。

それぞれの特性

2wayの機能をもった中でもそれぞれの個性が出るように細部も変えています。ご覧頂ければお分かりいただけるかと思いますが、ツインジップ側はファスナーのエレメントを隠し、

引き手だけが見えるよう主張を抑えています。

一方で、背面のシングルジップ側はエレメントを敢えて剥き出しにすることで、ニットと金属のコントラストを強調。

これほんと細かい部分なのですが、目立たない部分の足し引きこそがデザインの質を支えているのだと再確認できます。

たとえばコントラスト出したいなって時、シングルジップ側が前。

あるいはダブル側が前でも印象は変わります。

背面がシングルの場合、下方を開けて頂ければセンターベンツの役割も果たします。

このツインジップ部分、以前のパーカー同様に中央のパネルが取り外し可能になっているので「前後ろともシングルジップ」にすることも可能です。

是非色々な着こなしを楽しんで頂ければ幸いです。

生地

いわゆる”ドライバーズニット”でよくあるような王道ニット素材というと伝わりやすいかと思います。通常の編みよりもボリュームが出やすい編み地にすることで高級感のある仕上がり。

トラッドにもモードにも振り幅が広く、良い意味で癖がないベーシックな表情になりました。素材のかゆみも少なく毛羽もフラット。

素材はアクリル78、ウール12の配合。物性も強く表面感もクリーン。

十分な厚みともっちり具合。

ジップが3本あるにしても、そこまで重量感はなくストレスない着心地です。

ニットライダース として相応しいその肉感。

秋の羽織、冬の新たなライナーガジェットとして大いに活躍して頂けるかと思います。

かゆいの苦手なお客様も多いかと思いますが、ほとんど気にならないかなと言っていいレベルかと(個人差あるかと思いますが)秋冬は基本長袖なのでそこまで気にしなくてもよさそうですね。

ダブルショルダー

これもASKYYといえばのアイコン。ダメ押しのダブルショルダー。

一般的な肩線、外側にはドロップショルダーのゆるさで設定したもう1つの肩線。

2本設けたことで双方の良さを引き出す一手間。

 

単調になりがちなニットブルゾンに立体性をもたらします。

袖口の折り返し

デザインの段階で折り返し済み。

全体が引き締まるこのボリューム感がいい感じ。

 

特別、ステッチで縫い合わせてるわけではなく折り曲げているだけ。

折らずにくしゃくしゃっとして頂いてもよいかと思います。長さは袖丈から+5cmほど。萌え袖というか、ざっくり感を出したい時はおすすめです。

サイジング

今作はニットなので1サイズ展開。(SIZE F)

ある程度の伸びも含めご検討ください。

採寸は

肩幅47cm
身幅56cm
着丈72cm
袖丈64cm
袖口14cm

いつものsize1からsize2ぐらいです。

ざっくり着ていただけるサイズ感にしたかった為、身幅は敢えてゆとりを持たせています。アームホールも程よくゆるめ。

ニット素材でピチピチは危険ですしね。ニットライダースですしリラックスした雰囲気が一番ハマるかと思います。

採寸上小さいと思われたお客様もいらっしゃるかと思いますが、体感はゆとりあります。伸びが良いのでいつもsize3のお客様も問題なく着用頂けます。

僕(178cm 67kg)でこんな感じ。

ゆーき君(177cm 57kg)でこんな感じ。

肩を少し外側にやると程よくルーズなフォルム。

ジャストっぽい雰囲気が好きってお客様は、しっかり肩位置を中央に寄せる(肩のアウトラインを揃える)と綺麗にご着用いただけるかと思います。

下にパーカー着れるぐらい。厚手のインナーもガンガン差し込めるサイズ感。

コーデについて

ちょうど上画像のフーディとの合わせ。

ボンディング部分の白線とジップの縦ラインとのシンクロ。BLKだとなおその良さは引き立つかと思います。お持ちのお客様は是非お試しください。

シンプルにカットソー。

推しはフレアとの合わせですが、

サルエルやワイド系、

アトリエ系でも、大体はまります。

あくまでもアウトラインはベーシックなニットブルゾン。

冬はアウターとインナーの間にライナーとして挟んで頂ければと思います。

やや厚手なのでタイトすぎるコートだと少し窮屈になりそうですね。少しオーバーサイズ気味のコートをお選び頂くとストレスはないかと思います。

色展開

お客様を迷わせない、BLK1色。

価格

某有名メゾンのド定番ドライバーズニットって15,6万ぐらいしませんでしたっけ?もちろん比較するものではないのですが、うちはブランド志向でなくデザイン特化型。

¥49,000(税抜)となります。

価格以上の利便性を兼ね備えておりますので「今年のニットはコレ」としてお迎えくださいませ。

先週のリバーシブルボンバー同様、2面性があり2着分のお得感。

生産について

こういったニット製品のみ、中国の工場にて生産しております。

今までのBOHEMIAN CARDIGANやY LOGO CARDIGANなどと同じ工場ですね。

その際のブログでも記載しておりますが、中国製といえど最近は日本の資本が入っているところも多く、品質は全く問題ないかと思います。まだまだイメージがアレかもしれませんが正直モノは変わらないのでご安心ください、その分コストを少しでも抑えることができています。

日本でやっちゃうとさすがにうちではこの価格で出来ません。。

最後に

アウターの内側にチラッと見えるこのデザイン。

いい仕上がりです。

寒くなってきたら絶対欲しくなるやつ。

早く冬になってほしいですね。

今回の作品も、実際に着用出来るまではほんの少しだけかかりそうな「先物系」。

少し早いかもですが、こういったアイテムを軸に今年のコーデを考えていくのも楽しみの一つです。是非ご検討くださいませ。

週末の3連休に合わせ、明日はストライプセットのご案内をいたします。

いやぁ本格的に業務量やばいっすね。ブログでこれ書く時は、多分みなさまが想像しているよりやばいやつなんでよろしくおねしゃっす

どうせ不眠症で寝れないなら寝ずにやったりますわw

それではどうぞよろしくお願い致します。

3 ZIPPER KNIT RIDERS https://www.askyy-shop.com/items/67607295
BLK 

ASKYY TOKYO FLAGSHIP Appointment ▶︎ info@askyy-official.com

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