バッグ1つで自由に放浪し、
国境を越え、
まだ見たことのない景色を見て、現地の食べ物を食べる。
言葉が通じない人たちと触れ、現地の空気感を味わう。
そういった異国や辺境の地にいくことも
今ではハードルがあるご時世になりました。
そういった状況は、やはり物作りにも反映されていて。
縛りや何らかの規制がある中で生まれる感情と創作は、自ずとその要素を孕んでいきます。
負荷をかけられた上でおこる変異は生物として当然あることと同じで。
それが“時代に生きる”ということであり、
それを掛け替えのない価値として思考を転換し、受け入れることが出来るかどうか。
旅人のように様々な土地へ行き、
自由な時間を過ごす逃避行への憧れ。
それは
コロナという制約があり、狭く窮屈な生活を強いられている現在の私たちの希望ではないでしょうか?
せめて気分だけでも。
それこそが衣服に出来ること。
大手企業がそういった時代に合わせた保守的な物作りをする中、
ASKYYは真逆の「旅に行くような服」を創っているから反面教師だなとつくづく思います。
年末に書いた風と船の話と同じ。
LOOKで自然豊かな緑を多用していることも、
旅情へ思いを馳せて頂きたいなという現れの1つ。
店内やいつもの店の前だけでなく、大自然の中にロケに行き撮影していることもその為。
それが今回「外の緑」にこだわった意味。
21SSの象徴、本日発表致します。
Model:J24
″BOHEMIAN CARDIGAN”
Code:3/7
Season:362
Material:polyester100%
Color:BLK/WHT
これこそが新しいASKYYの片鱗。
あくまでも軸はミニマルで無機質。
Y DENIM JKTと同様ですが、その辺のカジュアルブランドがリリースするものとは元来の血筋、嗜好が違うため、結局仕上がりはどうしたってモード軸に着地。
これこそがウチでしかなし得ない作品かと思っています。
インナーやボトムなど、割とドレスしてるアイテムですと一層ASKYYらしさが完成しますね。
簡単にわかりやすくいうと、モードとネィティブを掛け合わせるツール。
少しずつご紹介していきます。
■袖の柄
お気付きの方も多いかと思います。
アイコンである[Y]を中央部の上下に配置しオリジナルで作成。
1つのコマで印象が大きく変わりますから、編み地の大きさに合わせ柄の配置を幾度も調整。
そうして”やりすぎない温度”で慎重に調理し、ASKYYのフィルターで解釈したネイティブ柄が完成しました。
今までリリースしてきたうちのモード軸なアイテムも、
この柄の存在によって一気に印象を変えてくれるかと思います。
料理でいうと味変要素。
腕と裾部分には統一性を与える為、ジグザグを配置。
この辺もやりすぎぬように、余計な柄を加えずシンプルに。
袖とのリンク性が気に入っています。
■素材
これ、実物触っていただいた方が絶対良いのですが、相当軽いです。
伝わりますかねぇ、、糸の選定だけでもかなりの量をdigりました。
この手のアイテムってカウチンニット的なイメージがあると思いますが、全然別物とお考えください。
重さを全く感じさせません。
「春夏に着る」というシーンをかなり考慮した上で形にしています。
手触りはふわふわでもっちりしてる感じ。
極論部屋着とかでも快適なやつ。
もちっと柔らかく、着心地は最高。
ポリエステル100%なのでお取り扱いも楽ですね。
BAREFOOT とかKASHWEREの様なLA雰囲気のシチュエーションを想像していただくといいかも。
昼は暑く夜は寒い という温暖さはあっちほどありませんが、春夏の肌寒い夜にきっと最適なはずです。
■ニット
ASKYY初の中国製です。
服にお詳しい方ですとご存知かと思いますが、ニットに関しては中国製もかなり品質が上がり、日本よりも高品質なケースがよくありますね。日本企業が多く入り生産指示している分、ハードルも上がっているようで。
あっちしかない特殊な編み機もあるので、敢えて中国生産の背景を選ぶブランドも多いかと思います。
今回編んで頂いた中国の工場は、ハイメゾン等の製品も制作しており実績も強く、中間にそこと信頼関係のある方が絡んでいるので無事に円滑に進めてくれました。
品質は何の問題もなく、綺麗にあがっていて安心です。
コスト面もかなりいいプライスなのでそれは後半に。
あ、でもブランドとして「日本製」には強いこだわりをもっていますのでそれは変えません。
ニット製品に関してだけは今後高品質の中国製も使いわけていく予定です。
■ボタン
前を閉じずにラフに着て頂きたい という意図で、ボタンホールではなく双方にボタンを設置。
よくこの手のアイテムで見られるシルバーのコンチョボタンってあるじゃないですか?
それほど目立たせぬ様に、マットなボタンを採用することで帳尻を合わせています。
いつものASKYYらしさは守りつつ。
根元にはレザーコードを配置。
ネイティブな雰囲気が引き立ちますね。
お洗濯時を考え、取り外し可能です。
どうしても前を留めて着たいという場合は、紐でくるくる結んで縛って頂くと良いかと思います。
■ポケット
腰ポケットは設置していません。
着用時の軽さを追求したので省いています。
風でふわっとなった時の内側の見た目も、ポケットがない分綺麗に納まるので結果的によかったです。
まぁパンツのポケットに突っ込めばいいか(白目)
■フリンジ部分
風に揺れる装飾が、気分を高める一因。
白と黒の配分も調整しました。
些細なこだわりですが背面にも同じフリンジを配置。
これないと、印象全然違うんですよね。
性格でてるっすね
■サイズ展開
1サイズ展開のフリーサイズです。
伸縮性も高いので幅広い方にご着用頂けるアイテム。
(178cm 66kg)
男性はもちろん、
女性にもご着用頂けるかと思います。
olgaも同じサイズを着用。
シャツやコートと違って、ニットは多少大きくても成立してしまうメリットがあるので是非お試しください。ゆる感がいい。
基本軸はいつものSIZE2ぐらいですかね
袖はくしゃっとしてほしいのでやや長めに設定してあります。
■お洗濯
洗濯後は多少縮みも出ますのでいつも通り、ネットに入れ水流の弱いコースでお洗いください。
干す場合も伸びにご注意ください。
■価格
この商品、最初は価格がバカ高くなるんじゃないかと思って想定していましたが、様々な工夫で抑えることが出来ました。
ニット製品にも関わらずなんと3万円代を死守。
¥39,000(税抜)です。
■コーデ
Yデニムはもちろん合いますし、うちのハットで締めればもう完璧ですね。(かぶってないけど)
全体像、すんなり想像していただけるかと思います。
ハットのBLKは既にご用意ありますが、他色も今後リリース予定なのでそちらも視野に入れておいていただけると幸いです。
は21SS OFFICER JACKET / BLKと。
ラフなTシャツとかよりもこんな風に↑、
繊細なシャツやカットソーにONするのがASKYYらしいかなと思います。
20ss LAYERED TUNIC
20AW CORD SHIRTS
とはいえ、
このアイテムにハメにいくようなSURFでSAFARIなテンションもかっこいいのでOFF感出したいときはそれが良いですね。
スキニーではなくルーズなパンツを履きたくなりますもんねきっと。
夏の夜は特に気分を高めてくれることと思います。
商品詳細は以上です。
■発売日 2/20(土)12:00- 店頭・通販同時発売
■通販配送 2/22(月)以降 即納
■店頭にお越しのお客様
21ssの始動に合わせ、2/6より完全アポイント制からアポイント優先制へ営業形式を戻しております。お気軽にご試着にいらしてください。
店内での密集を避けるため、引き続き店内は1組様のみのご対応となります。もしご来店が重なった場合は時間をおいて再度お越し頂くこととなりますので、なるべく事前にアポイントを頂ければ嬉しいです。(最近は僕も結構不在な時間が多いのでご迷惑おかけしてます)
■アポイント先 info@askyy-official.com
お名前とご来店希望日時を記載し、前日までにご連絡くださいませ。
最後に。
今までASKYYは黒系で細身モード なイメージが強いお客様は今作を受け入れられるまで少し抵抗感があるかもしれません。(だから正直、今作がばんばん売れるとは思っていませんw)
もともと僕自身このテイストがずっと好きで模索してきましたが、着るまでには至らなかった。それは相応しい商品がなかったからです。
ですがこうしてASKYYを立ち上げ、軸を形成した上でやっと辿り着くことが出来たグランジ×ミニマルの融合感。1つのジャンルとしてカテゴライズすることもナンセンスではありますが、このテイストって見渡しても全然無いんですよね。それは対極にあって交わらないものだから。
でも、それに挑戦して歩みを止めず進みたいと思います。
何より、コロナを払拭し、お客様の気分をあげるぐらいの、そんな商品を創りたかったことも重要な原動力です。
早く外に出かけたくなるような。
春夏が待ち遠しい。
そう思っていただけると本望です。
ASKYY BOHEMIAN CARDIGAN / BLKWHT
https://www.askyy-shop.com/items/40139658
※発売時刻までカートに入れることが出来ませんので予めご了承くださいませ。
土曜12時、宜しくお願い致します。
ASKYY TOKYO FLAGSHIP & INEFFICIENT