長文です。
今シーズンは、紐、すなわちコードに対しての追求をし磨きあげてきました。
それは、
人体の動きに合わせリフレクトすること、物体を引き締めること、
緩急があることに加えて、機能性をもつこと。
ASKYYのアイデンティティは、”レイヤード”、”ボンディング”にならぶ、この”コード”の追求によりさらに屈強に変化したかと思います。
そして、その追求の答えは
このコートの登場によって全て回収されます。
20AWを語るにあたっては起源であり終着地点。
今シーズン、一番最初に発案したデザインでした。
20AW、ロング丈のアウターコート部門の最推しアイテム
登場です。
Model:H4″BELTED COAT”
Code:3/7
Season:353
Size:1.2.3
Material:WOOL75% NYLON25%
Color:GREYSH BEG , BLK
名前の通り、ウエスト部分の「ベルト」に全てを集約。
今までコードを多様してきましたが、そのコードの使い方は決して「垂らすだけ」が目的ではありません。
それこそボンテージ のデティールにも通じますが、
ベルトとしても機能する紐の展開例。
その可能性を最大限に引き上げたかったのです。
その最たる特徴からご紹介させて頂きます。
■ベルト部分
サイドのウエスト部分でホールド可能。
左見頃と右見頃、両方にベルトを設置しました。
一般的によくあるのは、ウエストベルトでガウンのように紐を縛るもの。
でもあれって、真面目すぎませんか?逆に頑張ってる感出るというか。
抜け感としてみればルーズさが時代にも合っているかもしれません。
しかしながらどこか女性っぽさもあるし、渋ヒゲのワーカーな方とかは逆に似合いますけど、うちのカラーとは違いますよね。あれってオーバーサイズありきのデザインと思っています。
あの雰囲気を維持したまま、いかにモードに、
いかに品良くできるかが今回の課題でした。
右見頃にはボタンを2つ設置し、
紐を固定
それに対して左見頃は先端に紐を設置し、
右見頃のボタンと重ねてクロスさせ、留める事ができます。
もしベルト位置が高いと一気にかしこまった感が出ますが、
程よくルーズに見える絶妙な位置にて調整。
ミニマルで構築的なフォルム。
禁欲的なそのフォルムはクラシックであり、トラッドな雰囲気を纏います。
どこかブリティッシュさがあるなって思うのは僕だけですかね。
その一方で、コーデ次第ではこんな一面も覗かせます。
別物な見え方ですよね。
上画像にようにベルトをせず外した場合は、垂らした状態でもラフで良いのですが、
内側に収納出来るように細部もこだわりました。
↓
この違いわかりますかね?左見頃中央の紐が消えています。
紐がフラフラ中央で主張しすぎる事に抵抗ある方もいらっしゃいますよね。
その仕掛けは左内側にベルトループを設置していて、
収まりが良いようにボタンも設けています。
折り返してホールに通してください。
ウエストをとめる機能性と、ベルトを収めることを可能にした機能性。
その双方を成立させる設計はひと苦労。
デザインの本質ってそういうことだと思っています。
中央の紐を隠している分、スタイリングにも邪魔は入りません。
基本的に前を開けて着用する場合は、
右だけボタンで留めておいて、垂れる方を納めておく着方がこの服を最もかっこよく着ていただける着こなしかと思います。
右見頃のボタン外してもこれはこれで良い。
■襟元
うちと言えばのいつもの設計。
MA1のような男臭いリブ襟のイメージを維持し共地で形成。
ノーカラーでありがちなフェミニンさは消し、シャープな首元に。
LOOKの様に、フードも出しやすいのでインナーとの干渉は少ないかと思います。
■袖のレイヤード
うちではお決まり。
本来コートは袖口が3つボタンのものが多いですが、
その辺のよくあるコートとは差別化を図ることが出来ると思います。
裏地も共地で形成しており、ボタンは拝み仕様。
スリットですっきりさせているイメージの保持 を担っているので、
背面から見てもスマートな腕回り。
袖は特別まくって崩したりせず、そのままが良いですね。
袖裏はキュプラで袖通りが良い様にしています。
ちなみにCORD SHIRTSのご紹介の時もうっすら写っていたのはこのQUEENでした。
■アシンメトリー
うちのNAPOLEON JACKET、DUSTER COAT
あのフォルムをサンプリングしているのでお持ちのお客様は取り入れやすいかと思います。
やっぱり、この襟が倒れた時の開きの見え方が好き。
最上部はボタンで留めることが可能。
裏の見返し部分にもボタンを仕込み済み。
のっぺりするフロントには斜めのシームを添えて。
■背面
センターベントで可動域を確保し、軽快さをプラス。
綺麗なシェイプで背面を綺麗に見せてくれます。
■素材
今回初めて発掘し、初めて用いる素材。
先日のパーカーのように、素晴らしい素材と出会えました。
この質感を画面上でお伝えできないのが残念ですが、大変滑らかなタッチ。
SUPER130’sのファインウールにカシミヤをブレンドした原料を使用しています。
更に表面に起毛加工を施し原料の良さを最大限に引き出した素材。
二重織なので膨らみがあり、風を通しにくく保温性も高め。
更には従来のメルトン素材と比べ、着心地が軽いんですね。
それは75%のwoolに25%のnylonを加えたことで成り立つものかと思います。
正直、今まで使用してきたメルトンの中ではもっとも高価な素材。
しかしこのうっすら見える織や、質感
ご納得頂ける自信があります。
落ち感も程よい光沢が出て高級感漏れ漏れ。
メルトン特有の毛羽はなく、
ドレスな品。
■内ポケット
いつもは1つですが、今回は左右合わせて2つ設けました。
というのも
パリで着てた時にもう1つあれば便利だったなって思っただけですが、それを反映させてみました。
冬は毎日着るシチュエーションもあり得ますからそれに応える事ができる機能性を。
■裾
カチッとなりがちな雰囲気をグランジに寄せるいつも通りの裁ち切り仕様。
■色展開
・GREYSH BEG
(品質表示上ではL.GRYの表記になっております)
LOOKでもひときわ目を惹いたBEG。
くすみがあり発色・彩度を抑えたグレイッシュベージュ。とにかく、語彙力が崩壊するほど良い色です。
黒との相性が大変よく、カジュアルにも見せてくれます。
ICE BLUEやSNOW GREYともよく合いますね。
ちなみに先日リリース致しましたBUTTON&JIP JACKETのASH OLIVEとは素材も違うので色味も変わります。
この写真は色味違くなってますが、、
今回のベルトコートの方が色が薄いです。
素材もボタンジップはニットっぽいのに対して、今回はメルトンって感じですね。
・BLK
黒の場合はデザイン性も抑えられますから、ヘビーユーズ出来ます。
先ほどの素材のお話にもありますが、黒は黒でも、圧倒的な高級感の黒。
カシミア系とは比較対象外に位置していますね。
BLKは、僕も極寒のPARISで毎日のように着ていました。
防寒性は一般的なコート同様とお考えください。インナーしっかり着れば全然問題ないです。
迷いますよね、色。
人気は二分しそうですが、、流れ的にBEGでしょうか?
うーん どうでしょう
今年黒のアウターご購入されてないお客様や新調をお考えのお客様は鉄板のBLKがオススメです。
■シルエット
僕(178cm68kg)で
GREYSH BEGはSIZE2を着用
BLKはSIZE3を着用
厚着するなら大きめが良いかと思います。
とはいえ、僕がこの時に着ているインナーは、あのゆるめのBONDAGE KNIT。
動きにくいとかはSIZE2の時でもなかったです。
■価格
せっかくのメインどころ。
それに伴って素材もスペシャルなものにしたので、苦戦しました。
でもなんとか7万台にギリ抑えました。
¥79,000(税抜)にて着地です。
最後に。
今シーズン、「使いやすいロングコート」の枠をワードローブに組み込むご検討中だったお客様はココが一番良くておすすめです。
むしろコレが良すぎて、他のアウターの生産数を絞ったいうのが正直な話です。
いよいよ20awも、今回のQUEEN的存在を公開したことで、終盤になってきました。
ロンングコートをお探しだったお客様は、今回の商品是非ご検討くださいませ。
10/24(土)12:00- 店頭・通販同時発売。
通販配送:10/27(火) 以降
現在通常営業中ですがアポイント優先となりますので、もしお店にお越しいただけるお客様はなるべくアポイントを入れて頂けると幸いです。店頭には既にご用意ございますのでお気軽にご試着くださいませ。info@askyy-official.com 吉田まで
ご注文ページは下記となります。
ASKYY / BELTED COAT
BLK https://www.askyy-shop.com/items/35018429
GREYSH BEG https://www.askyy-shop.com/items/35043086
※発売時間まではカートに入れることが出来ませんので予めご了承くださいませ。
どうぞ宜しくお願いいたします。
また明日も更新致します。
ASKYY TOKYO FLAGSHIP & INEFFICINET