VERSE1170 [ASKYY / COATIGAN]

コートではまだ重い。
でも、カーディガンでは心許ない。

その「間を」埋める存在が、今の時期をどれだけ救ってくれることでしょう。

その余った時間で優雅に茶を嗜むことも出来れば、
生まれる心の余裕から、新たな世界が開かれるかもしれません。

大袈裟かもしれませんが、服が人生を変えることも事実。
仕事でも、休日でも。

ASKYYを着ることが少しでもお役に立っていれば本望だなと思う今日この頃。

今作はその「心の余裕」を具現化したような作品といえます。

それに、久しぶりのロング丈カーデのシルエットは、どこか昔のASKYYを彷彿させますよね。

お客様のクローゼットにはアウターがすでに充実しているかもしれません。しかし、

そのどれにも属さない、どのカテゴリにも被らないアイテム。
そして見た目の割に手の届きやすい価格。

真冬にも最適なレイヤー道具と日ても必須になりそうな気配。

縦に線を落とし、身体を自然に整える。
動作を邪魔しないドルマンスリーブは肩の自由を取り戻し、羽織っているだけで姿勢までやわらかくなる。

着心地は驚くほど軽いのに見た目は上品にまとまる。
このギャップこそ、疲弊する現代のワードローブが密かに求めているものと思っています。

その名はコートとカーディガンの間、「コーティガン」

さっそく詳細をご紹介いたします。

Code: 3/7
Season: 403
Model: U5
Color: BLK
Material: WOOL100%/ACRYL65%,RAYON35%
Size: 1,2,3
Made in Japan

気負わないロング系が不足していました。

実際コート+いつものインナーだけですと寒いですし、今アウターを着てしまっては今後もっとさむくなった時に着るものがずっと同じになってしまってマンネリするという懸念が生じるじゃないですか?

変化する気温、季節感で服を合わせていくのが一番粋だと思いますし、もっと季節を楽しみたいです。たとえば日常の写真を撮る時も、一昨年や昨年と同じの着てて全然変わり映えしないじゃんとか、ちょっと萎えますよね。

いっつも一緒ってなるのは何か自分が止まっているようで嫌な部分でもあります。

アウターとライダースやジャケットの中間的な商品は何度もリリースしてきました。それこそ直近の「FRAGMENT RIDERS」はまさにそれです。

しかしながら、「アウター」と「カーディガン」の中間的な商品はありませんでした。

というより、実現出来ていませんでした。それは素材の選定やパターンの設計上の兼ね合いなどいくつかの課題をクリアにしなくてはいけなかったから。ようやくそれを形に出来ましたので皆様にも是非共有させてください。

この作品の核心ともいえるドルマンスリーブ。

オーバーサイズに御抵抗があるお客様も、細身の服が窮屈に感じるお客様も、共に喜んで頂ける設計。

肩線をなくし、1枚生地で構成することで力を分散させ、非常に楽な着用感を付与。
この設計によって生まれるドレープ感も品を際立てるギミックの1つ。

肩線をそのまま無くしているのでドロップショルダーという概念もここには無し。

インナーにオーバーサイズを選んでいたとしても窮屈になることなく解放してくれる。これはかなりカーディガン要素が強い部分であり、いつもお伝えしている「リラックス感」や「脱力感」を直に感じて頂ける箇所になってます。

近いところですと24awにリリースしたドルマンジャケットに通じるものがございます。あれを長くし、素材を暖かく変更した みたいな感じでしょうか。

袖口にはスリット。

フロントは2つボタン。これは先ほどと異なりコート要素が強い箇所。
基本的に前を開けてご着用頂きたい意図がございます。

素材やその他がちゃんとしている分、ある程度だらしなくするのがポイント。
十分上品さが漂ってますから、気崩してあげてください。

側面にコード。カーディガンの揺らぎに合わせ、呼応するよう揺れる2本の紐。
コートでは見かけない細いコードで繊細な印象を与えます。

サイドにも大胆なスリットが入っておりますので軽快な印象を与えてくれます。

それに、ここのベルトが太いと一気に”コートコート”しすぎますからバランスを整えて合わせやすく調整。

この帳尻を合わせる作業は細かい部分なのですが、抜かりなくこだわりたいところ。

表と裏でそれぞれ別の生地を用いており、防寒性も追求。

ニットカーデ系と比べた場合、暖かさはそれらと全く別のものになるかと思います。

・表地
圧縮したウール。100%。
従来の圧縮系とは一味違うしなやかさとなめらかさ。ごわごわした感じが全くありません。

ハリがありながら柔らかいってなかなかすごいことです。尾州の技ですね。
ごわごわしていたらこのドレープ感とほのかな微光沢は表出しません。

・裏地
起毛させた生地でこちらも肌触りが最高。
素肌で袖を通したいぐらい柔らかく、それでいてしっかりハリもあります。

日本の先端技術により制作されたマイクロアクリル繊維と天然由来のレーヨンを組み合わせた快適素材。

この2素材を十分な生地量で用いたことで、形はカーデだけど、振り幅はコートのポテンシャルをもつ という絶妙なラインを形成することに成功しました。もちろん、メルトンなどのガチアウターと比べれば寒いのですがそれは愚問でございますね。これはそもそもそういったコンセプトではありません。

極めてコートに近い、カーディガンの最上位モデルとして。

冬でも暑がり。
ガチアウターはすでにいっぱいある。
移動多いからアウターは楽なのがいい。
肩凝るの嫌だから軽めで十分。

そういったお声にお応えできるように突き詰めた傑作です。

肩線を排除している画期的なデザインなのでサイズは基本、丈感でお選びいただくのがよいかと思います。

吉田(178/62)でSIZE3着用

2パターンの着画のように、パンツが細みでもゆるめでもどちらもハマることをご確認頂けるかと思います。寒がりなお客様はこの上にアウターがおすすめです。

黒の一色展開。
ここぞって時に発動する、1色縛り。

¥69,000(税抜)

この見た目と素材ですと、10万くらいいっても仕方ないご時世ですが、今期も企業努力で乗り切ってます。今後リリースするアウターは全て10万を超えてくる大型だらけなので、それを踏まえると今作はお得感ございます。

本日も長文お読み頂きありがとうございます。

秋冬カーデの最上位モデル。

そんな肩書きが相応しいと思います。無駄な装飾を抑えている分、末長くご愛用頂ける作品。裾をなびかせて街を歩きましょう。

ロングカーデ好きなお客様、是非このタイミングをご利用ください。
皆様のご購入を心よりお待ちしております。