ASKYYはミニマルであること、
そしてデザインに合理性があることを大切にしてきました。
Minimal, Rational & Decadent
必要のないものを削り、必要なものには理由を持たせる。
ただ、”すべてを正しく整えること”だけがASKYYの服ではありません。
ミニマルではないものがあるからこそ、ミニマルの輪郭はより鮮明になり、
非合理なものが存在するからこそ、合理性はより研ぎ澄まされる───────。

相反するものを排除するのではなく、
その両方が存在することでASKYYのバランスは成り立っています。
わざわざ遠くの山に行き、文明の力であるコンロが目の前にあるのにも関わらずわざわざ火をいちから起こし、焚き火をする時間のように。
無駄に思えるものにこそ、奥行きが生まれることがあります。

(この前in雨の山梨)
ミニマルについても同様、
例えば10個のものを均等に並べるより、
そのうち1個だけを少しずらした方がかえって空間全体を意識することがある。
ASKYYの服にも、そういった「ズレ」は以前から存在していました。
左右の着丈がわずかに違っていたり、
レイヤーの位置がずれていたり、
本来そこにあるはずのない線が走っていたり。

整った構造の中に、意図的なズレを残す。
以前からあったその兆候。
今作は、
本来あるべき位置で完結するはずのレイヤーがその境界を越え、斜めに身頃へ侵入していく。

その線は途中からZIPへと変わり、裾まで服の構造を分断する。

合理的に組み上げたはずの服の中で、構造だけが少しおかしい。

「LAYER ERROR」・・小さな異常をそう名付けました。

この作品が、26AWにおける事実上最初のリリース。
シーズンの入口、そしてシルバーウィークにこの一着を置いたことにも少なからず意味があります。これまでASKYYが積み重ねてきたものと、その中に以前から包括していた小さな異常とそのに付随した哲学。それを内包したこの作品から、26AWを始めます。
“LAYER ERROR SWEAT”

Code : 3/7
Season : 414
Model : W10
Color : GREYGE,BLK
Material : COTTON100%
Size : 1 / 2 / 3
Made in Japan

◼️DETAILS
これまでは前後方向に2枚を重ねるレイヤードを繰り返してきました。通常であれば、一枚の服の上にもう一枚重なるのがうちのセオリー。ただ今作では、「前後」に重なるはずだった2つの構造にエラーが起こり、「左右」へと振り分けたのです。
左身頃には、本来リブがあるべき位置をなぞるように縫い目を残し、

一方、右身頃はそのルールを無視するようにそのまま裁ち切りで処理。

異なるルールでつくられた左右の身頃を繋ぐのが、
斜めに横断する2つのスラッシュ状の縫い目。
その線は途中からジップへと変化し、
縫い目なのか、切り替えなのか、開閉するための境界なのか…

その役割を曖昧にしました。
いつものLAYERを、違う方向から組み直す。
正常だったLAYERのルールを狂わせた、今回のLAYER ERRORの核部分です。


・SLEEVES
袖はフロントと違い、左右対称。
ここまで非対称にするのはTtoo much。個人的に少し気持ち悪いんですよね。

整わせるところは整わせていたい。
・NECK
首周りは単純な裁ち切りではなく、お馴染みのオリジナルリブを採用。

ここにも少しのエラー。
ただ、デザインだけではなく伸びを軽減し、首元の形状を保つことで物性面もしっかりと補強。
崩すところは崩しますが、必要なところまで壊さずに欲しい機能性は確保。それがASKYYの仕事。
◼️MATERIAL
表糸にはカリフォルニア産の上質な綿花を原料とした糸を使用。

特殊な紡績によってつくられた糸は、一般的なリング糸とは構造そのものが異なり、空気を含んだような嵩高さがあります。ただ、魅力は単純な柔らかさだけではありません。

上質な綿が持つ柔らかさの中に、ゴツゴツとした粗野なタッチが残っている。そこにヴィンテージライクなフィニッシュを加え、さらに縫製後にもウォッシュ加工。

綺麗なのに、綺麗すぎない。
この相反するものが同居する感じがやはりASKYYには相性がいいですね。
裏側はこんな感じ。

「新品なのに、最初から少しヤレている。」
LAYER ERRORの不完全な構造にも、この生地が非常によく合っています。
厚みはベーシックなスウェットとお考え下さい。あったかいです。
※最初は毛が抜け落ちることがありますが、洗濯を繰り返すと落ち着きます。
◼️COLOR
・GREYGE

長い放浪の末に抜けてしまった色を思わせるGREYGE。この素材の真骨頂はここにあります。
ASKYYが得意とする「褪せ感、くすみ、ニュアンスカラー」を全て内包。
新採用ですが、当然モノトーンとの相性は抜群。
砂漠のように枯れた色味がかっこいい。

・BLACK

デザイン性を程よく抑え込んだ、安定の黒。
ボディに対して走るジップとのコントラストも非常に綺麗です。

秋冬のインナーとしても使いやすく、
アウターを羽織った時に隙間から覗くジップがスタイリングにちょうどいい違和感を残してくれます。
◼️SIZE & SILHOUETTE
サイズは3サイズ。
シルエット自体は奇をてらわず、適度にゆるい設定。
身幅は旬らしくゆとりあり。
構造やディテールにこれだけ違和感があるからこそ、シルエットまで崩すと難しいですからね。
吉田(178/62)
BLK…size3着用



一枚で着た時はデザインがしっかりと立ち、秋冬にはアウターのインナーとしても無理なく収まるようにしています。あくまでもERRORをおこしているのは構造だけ。サイズ感はあくまで正常。
GREYSHはSIZE2着用。


◼️PRICE
価格は¥49,000(税抜)
一般的なスウェットと比べると決して軽い価格ではありません。
ただ、斜めに走る切り替えとZIPを組み込み、再構築したLAYER ERRORの設計。そしてボディも、均一で綺麗な新品の表情ではなく長く着込んだものにしか現れないムラや褪せ感をイメージし、ヴィンテージライクな表情にフィニッシュ。

一見するとスウェット。でも、よく見ると何かがおかしい。素材も、構造も、つくりも、いわゆるベーシックなスウェットとは完全な別物。¥49,000という価格も含め、「スウェット」というカテゴリーだけでは測れない一着になったと思います。
◼️RELEASE
SILVER WEEK
9/19(土)-9/23(祝・水)
この肌寒い時期に助かる即納。
以前も告知しましたが、今季は主役となるヘビーアウター2型を「10→9」と先行予約で公開しました。そしてここからはいよいよ通常販売。今週からはご予約ではなく即売・即納となります。
「10→9→1→2→3→4→5→6→7→8」でいう、今週が最初の「1」。ここから1WEEK 1RELEASEがスタート。先行予約とは販売形式が異なりますので、お間違えのないようご注意ください。
・販売期間において(必読おねがいしたいです)
今季もそれぞれの商品に「販売期間」を設けています。これまでのようにいつまでもそこにある服ではなく、特定の時間軸にのみ存在する作品として定義するためです。将来的なヴィンテージ化、そしてその時その時の熱を閉じ込めるための施策を継続。
ですので、ECにおいてはシルバーウィーク限定の発売となります。
※ECでの販売後も直営店では通常通り販売しております。(在庫ありの場合)
※不定期でECの在庫を戻す場合もございます。もし買い逃されたお客様はその際のリストックをお待ちください。
◼️STOCK
月並みですが、生産数はそれほど多くありません。
PHASE 4へと移行し、”必要以上に数を持つ”という考え方からも少しずつ離れてます。
広く行き渡ることより、必要としてくれる方にきちんと届けばそれで十分だなと。届くべき方に届けば幸いです。
◼️SERIAL
26SSと同様ですが、
「26AWのメインコレクション」にのみ、僕の手書きのシリアル(証明)を加えます。

◼️FINALY
これまでASKYYが積み重ねてきたLAYERという構造に、小さなERRORを起こした一着。先行でご紹介したKINGのインナーでも着用していた、今季特に推しているインナー。一枚でデザインが成立するのはもちろん、アウターの隙間から覗くジップが秋冬のスタイリングに程よい違和感を残してくれます。
新しいことを始めたというより、以前から片鱗があった「ズレ」に今回初めて名前を与えたような感覚。
整っているからこそ、ズレが際立つ。
合理的だからこそ、非合理に意味が生まれる。
肌寒くなってきた今、その日からすぐに使える即戦力。


どちらの色にしましょう?
ぜひご検討ください。
土曜12時、発売開始です。
LAYERE ERROR SWEAT
OFF https://www.askyy-shop.com/items/157216145
BLK https://www.askyy-shop.com/items/157582206