10年という長い歳月、僕はこの「紐」という存在に執着し続けてきました。前回のブログでもお話しさせていただきましたが、今週発売するこの作品はその本編となるものです。 これまでも紐を用いた表現はASKYYのアイコンとして数多くリリースしてまいりました。
ある時は繊細な装飾、またある時はギミックとしての機能。
しかし、10年目という大きな節目で改めて僕が立ち返ったのは根底にある合理性という大切な哲学でした。装飾としての紐を、改めて機能として改革します。荒波の中で巨大な船を繋ぎ止める錨(いかり)のように、服の構造そのものを支える存在。浮遊するボタンと結び、中央のボタンを横断し、一本の線がシャツの造形を決定づける。
その名は───────「ANCHOR SHIRTS」

ミリタリーやマリンの要素もはらむASKYYの中に再構築したデザイン。
これまでの9年を否定せず、その全ての経験をこの一点に繋ぎ止めるための「重り」としての存在としても確立する新たなユニフォーム。 ここからは、その細かな思想について解説させていただきます。


[ANCHOR SHIRTS]
Model:V3
Code:3/7
Season:412
Color:WHT,BLK
Material:COTTON85%,LINEN15%
Size:1,2,OVER
Made in Japan

■Structure& Detail
全てを塗り替える中央に走る一本のライン。
胸ポケットの内側にリボンを潜ませ、フロントに静かな陰影を落とします。
冒頭でもふれましたが、本作の核心はいかりをおろすようにボタンへ紐を結びつけること。
さらには繊細な緊張感を付与するところにあります。

それは不完全でありつつも、緻密に計算された均衡。
結ぶという行為を、服を形成する構築へと塗り替えました。

それは羽織を加えた時にも垣間見え、今までにない強力なアクセント。
着用写真は春夏を想定しておりますが、結ばずに垂らすのみで繊細な雰囲気を繕うことができます。

■Signature
ANCHORとして構造を創り上げる一方で、
どうしても変えたくなかった景色があります。
それが、肩から袖口にかけて走るリボン。


これまでの作品をご愛顧いただいているお客様には馴染み深いあの仕様。
手元の動作に合わせて揺れ動くこのディテールは、本作においてもそのまま継承しました。リボンとリボンのバトン。

これまでの歩みを未来へ繋ぎ止めるための回答。
それが 「変わるもの」と「変わらないもの」の境界線です。

リボンを挟み込んで縫いつけているゆえのパッカリング。

うっすら垣間見えるリボンの透け感が今作も同様に綺麗。
■Identity
26SSからの取り組みである手書きの「シリアル」。さっそく先週のカーディガンから僕自身の筆跡で刻まれております。これは単なる管理番号ではなく、この時代においての代替不可能な足跡を残すため。
デジタルではなく、アナログへの帰結。
このアンカーシャツが数年、数十年後に、その価値を正しく繋ぎ止めるための証明です。
ここでは初出しとなりますが、品質ネームに刻むLOTと、ご購入時にお渡しをしているギャランティーのLOTは共通しております。

どちらも僕の手書きですのである程度ラフですが、それも血の通った人間味として汲んで頂ければ幸いです。
■Texture
この構造を支えるキャンバスは、繊細さと力強さを同時に兼ね備えた「コットンリネン」を選択しました。
特有の乾いた肌触りとコットン特有の柔和な膨らみ。
リネン15%、コットン85%という絶妙な配合は極めてバランスの良い表情をしてくれます。

リネン100にはない柔らかさをもち、コットン100にはない経年変化を宿す。
両者のいいとこのみを凝縮した素材。

袖を通し、洗い込むほどにくたくたとした柔らかな風合いへと育っていきます。 それは、着用者の所作や時間をそのまま記憶していくような感覚。うちのリネン製品においても、新品の状態が完成ではありません。年月をかけ、唯一無二の作品と変貌を遂げる。 その不完全な完成こそが美学。
■Base layer
ANCHOR SHIRTSの持つ「くたっ」とした風合いやリネンの透け感を最も美しく、そして安心してご着用いただくために。今回スタイリングで一貫して合わせているのが、昨シーズンもご好評いただいた「LAYERED LINE NO-SLEEVE」。

リネンの繊細な質感を損なわず、気になる透けを抑え、かつ首元のレイヤードを邪魔しない。新作ではありませんが、このシャツをユニフォームとして完成させるためには、やはりこの相棒は欠かせません。

このタイミングにて再販売いたします。
これは後半にもう一度ご案内させていただきます。

■Silouette
この構造を最大限に活かすため、シルエットは2つの人格を持たせました。

パッと見でその違いがないように調整。
1つは私たちの原点であるストイックなタイトフィット。
体のラインにそって、フロント紐の張力がダイレクトにつたわる佇まい。
そしてもう一つは現代的なオーバーフィット。
素材のくたっとした落ち感を引き立てるアンニュイな佇まい。
モードな美学を貫くか、素材の揺らぎを嗜むか。
お好みでお選び下さい。
(詳細なサイズスペックも記事の後半にてご紹介いたします。)
■color
潔い2色展開。
“WHITE”

清潔感の中に介在する違和感と不完全さ。
もっともこの作品を現す一色です。このコントラストはブランド設立当初からずっと好きで、今もなお繰り返し制作しているもの。
“BLACK”
先ほどのセットタンクのご紹介時にちらっと見えておりましたが、

WHITEとは対照的なオールブラック。
光の角度によって”紐のそれ”は見え隠れします。

黒も無口でかっこいい。

主張は抑えられつつも、圧倒的かつ絶対的なストイック。






■Information
ここからは詳細です。
どちらのお色も吉田 (178/63)でSIZE “OVER” を着用

肩の位置が外側になり、自然な落ち感を作ってくれます。

SIZE1,2は今までのレギュラーとお考えください。
身体に沿うような作りです。

左がSIZE1
右がSIZE OVERの比較。
ご覧いただいているように、着丈はそこまで大きく変わらず、肩の位置のみが変化していることをお分かりいただけると思います。
採寸
SIZE1
肩幅46cm
身幅51cm
袖丈64cm
着丈76cm
SIZE2
肩幅48cm
身幅54cm
袖丈65cm
着丈77cm
SIZE OVER
裄丈89cm
身幅61cm
着丈79cm
・care
縫製後に洗い加工を施してあります。ご自宅での洗濯もそのままで大丈夫です。ネットに入れてお洗いください。
・price
¥45,000(税抜)
コットンリネンの調達コストも例外なく高騰しております。しかし、再出発の象徴となる本作。フロント、袖口に至るまで全てに妥協することなく完成度を高めました。
日常のユニフォーム、未来への投資。いずれも自信がございますのでぜひご検討ください。
・Inner
先ほど再販のアナウンスをさせて頂きましたノースリーブ。
シンプルに見えますが、サイドコードでアレンジ可能。通常のタンクにノースリーブ幅を後付けしたような細かいデザイン。
透け感のあるこういったシャツはもちろん、夏場は1枚でも成立する作り込みです。



[LAYERED LINE NO-SLEEVE]
Code : 3/7
Season : 401
Model : HT5
Color : WHT,CHARCOAL,BLUE,(BLK..SOLD OUT)
Material : COTTON100%
Size : F
Made in Japan
SIZE F
肩幅 39cm
身幅 48cm
着丈 77cm
こちらも今回のアンカーシャツに合わせて復活しますので、見逃されていたお客様はこの機会をぜひご利用ください。ご愛用いただいているお客様もヘビロテで使われているかと思いますのでスペアとしてご検討ください。
最後にまとめます。
■Release
ANCHOR SHIRTS
LAYERED LINE NO-SLEEVE
明日3/7(土)
12:00・・・代官山直営 先行発売開始
20:00・・・EC 発売開始
店舗にお越しいただけるお客様はメール、または公式LINEのアポイントまでお問い合わせください。
(営業時間外、または営業中でもお客様ご対応によりすぐにご返信ができない場合がございます)
そして、先週同様にオンラインでの販売に関しては期間を設けております。
オンライン販売期間 3/7(土)20:00-3/9(月)23:59まで
となります。
期間終了後の取り扱いに関しては店頭のみとなりますのであらかじめご了承ください。
それでは明日12時、よろしくお願いいたします。


ANCHOR SHIRTS
WHT https://www.askyy-shop.com/items/137360413
BLK https://www.askyy-shop.com/items/137360524
LAYERED LINE NO-SLEEVE
WHT https://www.askyy-shop.com/items/137361014
BLUE https://www.askyy-shop.com/items/137361092
CHARCOAL https://www.askyy-shop.com/items/137361078