“THE FOUR KINGS” の1人目。
いよいよ全貌公開。

ブランド設立当時は俗にいうパリの”アルチザン”や”ブラックモード”の勢いが全盛であり飽和状態でした。今のオーバーサイズの流れがくる前はまさにそれが時代だったといえるでしょう。(実際現地の展示会でも合同展は大半がブラック系でしたし、買い付けているバイヤーも多かった)うちはその中でも新世代というか、ニューカマーの枠。
しかし時代が変わり、新旧を含めたった一部のブランドのみを残し、数多くが淘汰され消えていきました。
その中でも、未だこうして息をしているASKYYがやるべきこと。
役割や責任はあるはずだと勝手に考えていて。
それが今作の根幹です。

それでは、はじめます。
THE GRAND OFFICER

Code: 3/7
Season: 403
Model: U2
Color: BLK
Material: WOOL100%/COW LEATHER100%
Size: 1,2,3
Price:¥145,000(tax out)
Made in Japan

digest
厚手のメルトンの内側に潜むのは、何を隠そうリアルレザー。

ASKYYのレザージャケットで毎回のように使用しているあの偏愛レザーがここにでお出まし。タンニン鞣しの本革を贅沢に使った珠玉のマテリアル。通常、レザーは外側に使うもの。しかし本作ではあえてメルトンの内側にレザーを仕込むという厄介な構造に挑戦しました。見えない場所にこそ“本物”を宿す、唯一無二のアプローチ。

最近よく申し上げております、「一周回って落ち着いて見える大人な境地」を表現するとともに、日本人らしいわきまえた精神性も感じて頂けるかと思います。
この仕様、、正直かなりの職人泣かせで。
縫製難度は極めて高く、投入から量産が仕上がるまでにかかった時間は半年以上。
それでも妥協せず形にしていきました。コストや効率ではなく「ASKYYらしさ」を最優先。論理や理屈ではなく、ただ、かっこいいと思えるかどうか。それだけを信じることもいいことです。
その感覚を忘れていた気もして。
なんか自分でハッとさせられましたね。
ここからは少しずつ紐解いていきます。
about history
ASKYYの代表作の1つ「OFFICERシリーズ」
その歴史は2019年まで遡ります。

(from 2019ss)


(from 20aw)


(from2021ss)


(from 2023ss)
誕生からここまで、さまざまな試みをしみなさまにご好評をいただいてきました。
時にはコールドダイで染まり、時には4枚重ねになり更に作り込みを強く。
今作はその歴史的背景があってこそ成されたもの。
名の通り最上位モデル「THE GRAND OFFICER」がここに完成です。


(from 25aw)
about collar
ここからは細部をご紹介。
前作の『OFFICER JACKET -3 YEAR’ LATER-』からアップデートした箇所の襟元。
ノーカラーを採用したことで更に首周りをスッキリ。

それは身頃のレザーレイヤーを際立たせるため。
オフィサーシリーズでノーカラーは完全に新しい仕様です。

about front style
主に3パターン。
開襟した状態。

ボタン留めなし

そして個人的にも好きな、上のみ閉じた状態。

オフィサーの良さはコレですよね。着方によって雰囲気が大きく変わる点。

今作も”着崩す”のが最適解。
複数のボタンは、やはりクラシックな印象をもたらしますから、キメ感が出ないよう前を開けてラフに。ラフに。

たとえば先々週のニットパーカーとかで程よく崩して頂ければベストかと思います。

about sleeves
袖も完全に二枚重ね。
この部分は扱いやすいようシャツ生地を用いています。

ここがレザーですと動きづらいですし、扱いも大変ですから引き算の美学を応用しています。
about material
・表面
上質なメルトン素材。ふくらみがあり防寒性も申しぶんありません。起毛させたあとにプレスをして毛羽の長さを整えて寝かせているからこそ、この上品な見た目が生まれます。

メルトンがツヤツヤなのは個人的に嫌いです。適度な微光沢が一番合わせやすいですよね。
肌触りも柔らかい。
なによりメルトンとレザーの対比が本当にかっこいいと思います。

・裏面
実はこういった部分こそ
気を利かせています。
レザーってインナーにボソボソがついたり、裏地がついていないものは汗が気になったりするじゃないですか?ですので、レザーの裏面には、わざわざシャツ生地を縫い合わせました。つまり、構造が、メルトン+メルトン+レザー+シャツ という4枚構成という職人泣かせクオリティ。
やばくないですか。。
本レザーについて言及もしていきますが、これはうちで何度も用いているので皆様もご存知かと思います。国内最高級の牛革で、タンニン鞣しにより美しい経年変化をもたらす革。

オイルを多く含んでおり柔らかく、体に馴染みやすいことも特徴。表面は熱処理により程よくマットに仕上げて、着用ごとに艶が増していく特性。

最高なメルトンと最高のレザー、そして機能面を向上させているシャツ生地。3素材を贅沢に用いたことで格別になりました。複雑な縫製も熟練の職人による手仕事。形にすることができて本当に感謝です。
about size
サイズ展開はレギュラー。割と細身。
吉田(178/62)でSIZE3着用



寒がりなお客様はインナーも厚くなるでしょうし、1サイズあげてもよさそうです。
about price
メルトン素材に、リアルレザー。最後に仕上げるのは熟練の職人技。
もはや服のフルコースといったところ。
レザージャケットよりも高い20万ぐらいになっても仕方ないところですが、頑張って調整しました。
¥145,000(税抜)です。

レザージャケットの一種としてお考え頂いても、この価格は安く感じて頂けるかと思います。
about pay
THE KINGS FOURシリーズはこういったスペシャルピースばかりのため、いずれも生産数はそこまで多くありません。
単価も単価ですし早々の完売はないかと思いますが、絶対に手に入れたいと思って頂けるお客様は早めのご注文をお勧めいたします。また、お支払いに関して、常識の範囲でしたらある程度融通させていただきます。(例えば2回払いがご希望や、支払いは冬のボーナスの時に一括支払いなど)
その場合はご購入前にご相談いただくか、ご購入時の備考欄にその旨をご記入ください。改めてカートを作るなどいたします。
※店頭お取り置きも可能です。
FINAL
“THE FOUR KINGS”
動画を見ていただけたお客様はお分かりかと思いますが、残りは
「メルトンロングコート」「ざっくりロングコート」「ダウン」になってます。今作はその中でも唯一のショート丈。使いやすく飽きが来ない形。
それでは皆様のご購入を心よりお待ちしております。

THE GRAND OFFICER
https://www.askyy-shop.com/items/124623815