VERSE838 [ASKYY ATELIER PANTS 4TH]

1ST

2ND

3RD

いつしか目標としてしていた事は

「パンツ」ではなく「アトリエパンツ」というインディペンデントなカテゴリの創出。

もともと「アトリエパンツ」の概念としてはその名の通り、アトリエでエプロンをつけ寡黙に仕事をこなすような人物への想起から始まりました。

その抽象的なイメージを形にするだけでなく、ASKYYのアイデンティティとフィルターを通し世の中に出す。

巻きスカートのようなアプローチ、

(from 2018AW)

シャツを巻いたようなアプローチ。

(from 2021SS)

あるいはカーゴパンツに落とし込むことで

(from 2022aw)

ミリタリーの硬派なホルモンバランスを崩し新しい解釈へアプローチをするなど、これまでの歴史があります。

相対的にデザイン性が強く、オケージョンも選ぶアイテムですが、

その高揚感や、バランスのとりやすさ、いつもと違う感 はご着用いただいた方にしかわからない特別なものになったかと思います。

長い時間をかけて作り上げた今作も、歴代の作品を踏襲し4代目として受け継がれる作品だと思っています。

(from 23ss)

デザインの概要としてはパンツに後付けされたようなドッキングデザイン。

先日のチュニックが「ドッキング」×「定番チュニック」でしたが

今作は「ドッキング」×「アトリエパンツ」と云えます。

何度も書いていますが、今シーズンはアイコニックなものを集大成的に組み合わせたりそれぞれのアイコンをブーストさせたものを多くしています。それは、今までのASKYYに1つの区切りを打ち新世界へいく為。

イーストブルーからグランドラインへ。

小さな箱からアリーナやドームへ。

「終わりの始まり」 まで大袈裟ではないにしろ、作りたいものが脳内でキリなく湧いてくる分、築き上げたものはしっかり成熟させ遺そうと思うわけです。(23awはまた大きく変わりますがご期待は裏切らないのでご安心ください)

つまるところ、新しいものだけ作ることは僕のポリシーに反するのです。

余談を挟みましたが、ご紹介いたします。

ATELIER PANTS 4TH

Code : 3/7
Season : 381
Model : N8
Color : BLK
Material : Cotton100%
Size : 1,2,3

真面目に付け加えるわけではなく、不道徳にも後付けされたエプロンパネル。

ズレを生じさせてドッキングの要素を強調させました。

このズレが確かにドッキングと認識させる1つのポイント。

着用時に隠れる部分ですので目立たずとも密かな自己満を得られる箇所。

手のかかるプロセスを踏んでいます。

前回リリースしたコントラストボンバーと同様に、ドッキングさせたエプロンの裏は白の配色。

それによって現れる黒に白線。

このポイントはドッキングという大胆な要素を白日の元に晒す箇所。

それぞれの無主張・主張の相互作用のバランス感が良い。

少しずつ解説していきます。

必要不可欠要素

腰ベルト部分はベルトループあり。

エプロンのデザインを後付けしていてもその機能が成立するように表面に在るよう設計しました。

ただ単に見た目だけの「映え物」ではなく、「パンツ」としての機能は担保。

ポケットも出し入れしやすいよう本体側でなくエプロン側に設置してあります。

ヒップポケット背面は中央にベンツ。

この開きがあることでのっぺりしたスカート感を軽減してくれる役割を果たします。

エプロン部分、その最大の利点はスタイルバランスを整えてくれる部分。

ASKYYのレイヤード系インナーもそうですが、腰回りにポイントをおくことでスタイルを良く見せる効果があると思っていて。それはもはやASKYYの哲学であり貫いている部分。

トップスとボトムをつなぐ接続部分に関しては今までも多くの実験を試みて重要視してきましたが、あの要素をトップスでなくボトムに落とし込んだ結果がこのアトリエパンツのシリーズというわけです。

トップスにボリュームがあっても逆三にならず、重心が下がることでスタイルを良くするというメリット。

ただの飾り という領域を抜ける優れた点だと思っています。

緩急

22awに開発し、先日のコントラストボンバーでもブラッシュアップしている例の形。

三角フラップを中に入れるか外に出すかで印象が変わる部分。

先シーズン3rdモデルのわずかなミリタリー要素を残し、男臭い無骨なニュアンスを加えました。

あるとないとではその雰囲気も大きく変わりますもんね。

足し引き

エプロンがある分、本体のデザインは落ち着いています。

その分シルエットは内側にカーブをかけるなど細部に配慮。

着用時、皺がでてルーズな印象になるようになってます。

股上はやや深く、腿周りはゆとりがあり、膝から裾にかけてはスリム。

内側にはダーツも入ります。

22awのアトリエパンツ3rdをお持ちのお客様はあれに近いフォルムとお考えください。

裾のジップは膝下まで長く設定してあるのでフレアか、スキニーかでお選び頂けます。

お好みで調整してみてください。

個人的にはフレア熱が熱々なのでルーズに履いてます。

素材の選定

ASKYYといえばのパンツ素材。

長時間芯を練り、柔らかくした綿素材。肌触りも柔らかくいい意味でパンツ特有のハリ感もありません。

独特のヌメ感とマットな表情が特徴。オールシーズン着用可能な点も優秀です。

裏地の白はシャツ生地。詩的な雰囲気を作り出す部分。

参考までに、

これまで当素材を用いた作品を羅列します。

(from20aw WAIST BELT SLACKS)

(from 21aw SIDE ZIPPER LOW CLOTCH PANTS)

(from21ss LAYERED ANKLE PANTS)

直近だとこの2型も同じ。

毎シーズン使っているほど愛着のある素材。

もしリムーバブルライダースの2ndをお持ちのお客様はセットアップにもなるのでお試しくださいませ。

細部

股下にマチを仕込んでいます。

正面から見た場合のサルエル感は軽減され、可動域も広くなるお馴染みのパターンニング。

こちらも定番のツインベルトループ

サイズ感

僕(178cm64kg)でSIZE3着用

ゆーき君(177cm57kg)でSIZE2を着用

ちょいゆるなので僕でもsize2履けます。

ストレッチ性はあまりない素材ですが腿周りはゆるめ。

少し大きいとしてもデザインとしては皺が多く出る方が無骨でかっこいいと思います。

コーデについて

ショート丈のブルゾンは特にバランスが良し。

パンツの装飾性を抑える場合は、トップスにスウェットやカットソーなどシンプルなもので際立たせたり、

テイストをパンツに合わせて飾るのも良いと思います。

先週発売しましたチュニックもドッキングが相まって完成度高いですよね。

ご購入がまだの方はぜひ取り入れてみてください。

LOOKに関しては、以前ご予約頂きましたチェックライダースと合わせています。

ちなみにこの時のパンツサンプル、丈が短く仕上がってる+モデル君の高身長によって九分丈に見えていますが本来はフルレングスです。

week2のコントラストボンバーのlookで履いていたパンツも今作でした。

色展開

BLKの1色のみの生産です。

もうこれは、黒オンリーですよね。

価格

今までのアトリエパンツと同様、とても凝った作りで当然コストは上がります。

ただ、その分の特別な価値はあるかと思いますのでぜひお試しください。

¥47,000(税抜)です。

販売方法

3/18(土)12:00より代官山直営・ECで同時に発売を開始いたします。

最後に

アトリエシリーズもこれで4部作。

無骨なミリタリー要素と繊細なモード要素がうまく調和した作品かと思います。

トップスの主役級な羽織はたくさんあるけど主役級のパンツとなるといかがでしょうか?

カットソー1枚で成立する という言葉はもう聞き飽きてらっしゃるかと思いますが、その本質がここにはあるかと思います。

ちなみに1月に受注頂きましたチェックライダースはもう間も無く入荷予定。

店頭も春夏に入れ替え完了済みなのでお気軽に遊びにきてくださいませ。(応対中や不在時もあるのでアポ頂けると助かります。)

それでは土曜12時、

宜しくお願いいたします。

ATELIER PANTS 4TH

BLK https://www.askyy-shop.com/items/72550554

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