ASKYY創設時からスタイルの1つとして欠かさずに作り続けてきた「チュニック」。
メンズではまだまだ馴染みの少ないカテゴリでしたが、うちのご提案としては定着したように思います。
今日ご紹介するアイテムも今シーズンの流れ同様に、いわば”集大成”の1つなるもの。
しかしながらブーストをかけたような盛り系ではなく、本来のチュニックとしての役割を果たす利便性に特化したスタンダードモデルとなります。
最近ASKYYを知って頂いたお客様もいらっしゃるのでその遍歴を振り返りながら少しずつご紹介させて頂きます。

2016年の段階で企画が完成し最初に形になった2017年の始め。
まだブランドネームも付いておらず、荒削りな部分もあったプロトタイプでしたが常に着ている愛すべき1着になっていました。

(from 2017 PROTOTYPE)
その後、改善と修正を加え正式にリリース。

(from 2017aw 初期LAYERED TUNIC)
そのベースを派生させたものもリリースし

(from 2018ss BASIC TUNIC)
更に進化を遂げて1つの名作が生まれました。

(from 2018ss BOTTON&STRINGS TUNIC SHIRTS)
レイヤードチュニックをリリースしてちょうど3年たった頃、
ASKYYでまたもう一つ定着していた「黒白」の配色をレイヤード版でリリース。生地もグレードが上がりシルク混に。

(from 2020ss LAYERED TUNIC -3 YEARS LATER-)
この頃からグランジへの意識は強くなり、デニシャツヘ昇華。
色の褪せ感、ポケットの色残りが秀逸な一品へ。

(from2021aw Y DENIM TUNIC)
その後も展開例は止まらず、煙草やハットが似合う渋みのあるグランジチェックと成り、

(from 2022ss FRONT ZIPPER TUNIC)
最後は無骨なブラックデニムにスタッズが打ち込まれ、
落ち着きがありつつも静かなアナーキーが宿る形態へ着地したのです。

(from 2022aw-Y DENIM COLLECTION- Y DENIM TUNIC STUDDED EDITION )
これが約5年にわたるうちのチュニックの歴史。
その間にASKYYはパリへの出展を重ね、アイデンティティを磨き、作品を創り続けました。
ご紹介いたします。
DOCKING TUNIC SHIRTS

Code : 3/7
Season : 381
Model : N10
Color : WHT,BLK
Material : COTTON100%
Size : 1,2,3
今までのチュニックのアウトラインはそのまま、

シャツとカットソーのハイブリット。
写真ではわかりにくいのですが、中央の身頃部分のみ生地を2枚重ねにすることで1枚で着用した時も透け感を気にせず着用出来るという優れもの。

今までのレイヤードチュニックは伸縮がなく着づらい部分もありましたが、今作に関しては脇部分をカットソーにすることで着やすくしているわけですね。

以前よりASKYYをご存知のお客様はお気づきかもしれません。
これ、 DOCKING SHIRTSのアイデア。

(from2022ss DOCKING SHIRTS)
あのアプローチをそのままチュニックに掛け合わせています。
つまり今作は
「定番のチュニックの型」×「ドッキングシャツ」というコラボ。両者の良いところを抽出しました。

概要はこのへんにして、ここから少しずつ細部をご紹介していきます。

■首元
ミニマルな首元。

ボタンは目立たぬように内側に仕込んで、ルーパーで留める仕様。

首周りがスッキリし、世間的なチュニックの「可愛さ」は既に省かれています。
とても繊細な部分。
この小さいパーツが引きで見た時の印象を大きく変えることができるから面白いです。

ボタンをざっくり開ければ真夏に最適なリゾート派。
コンパクトに閉じればシティ派。
シチュエーションで使い分けて頂ければと思います。

■身頃
シャツ生地を2枚重ねにした身頃。
意図は2つあります。


1つは、透け感を抑えること。
もう1つは、インナーにした場合シャツの表情を保つことができること。

羽織から覗く部分はいかにも、シャツ。

「THE インナー」感はそこになく、あくまでもチュニックシャツとして成立してくれるメリットがあります。
■脇部分
その身頃に対して、素材の切り返しを施した脇部分。

こちらも大きな意図は2つ。
1つは、伸縮性が高く着用のしやすさを向上させたこと。
もう1つは、この部分のみカットソー素材にすることで脇汗などもシャツほど目立たなくなり快適に過ごせるということ。

初期のレイヤードチュニックはデザインは良くても、着にくいというお声もありました。
その後ジップをつけるなどで展開をしましたが、今作に関してはレイヤードチュニックの印象のままジップをつけずして着やすくしたというものです。

これら身頃、脇部分のハイブリット仕様によってデザイン性の高い主役チュニックが仕上がりました。
ドッキングシャツをお持ちのお客様はダイレクトにお分かり頂けるかと思いますが、それと同じ役割をもった利便性高い1着となります。

■袖口

腕まくりがしやすいようにボタンが2つ。

■裾
着丈やショートやロングでもなくミドル丈。
裾をラウンドさせているので巷にあるようなチュニックのぽってり感はなく全体的にソリッドな印象を与えます。


■素材

身頃は薄手のシャツ生地。うちがいつも使っているシャツ生地。
生地の段階で芯を長時間揉み込んでほぐしている分、独特なヌメ感があるもの。
カットソー部分はさらっとした生地。
ガス焼して毛羽を極限まで削ぎ落としたクリーンな表面。コットンとは思えないシルクのような肌触りが夏に重宝するかと思います。清涼感があり薄手でストレスのない着心地。

最後に洗い加工を施し着古した雰囲気で。
■色展開
WHTとBLKの2色展開。

真夏は確実に着たくなる白、モードで男な雰囲気を持つ黒。
双方の良さがあります。
ちなみに今回のWHT色に関しては身頃と脇部分で色の差があります。外での着用画像が近いです。

身頃はやや生成り系、脇部分はサラな白。
太陽光だとわかりやすいのですが、素材の違いを感じていただける配色になっています。前回のドッキングシャツと違い、デザイン性が際立つというか、ただのシャツではないと明らかにわかりますもんね。
店内や暗めの場所だとその差は落ち着きます。
BLKに関しても色の差はある程度ありますがさりげない程度。

■シルエットとサイズ感
ゆーき君(177cm57kg)でSIZE3着用


BLKはsize2を着用しています。


歴代のチュニックシャツをお持ちのお客様は同じサイズがよいかと思います。
アウトラインのシルエットは全て同じでパターンはいじっていません。
まだお持ちでないお客様はチュニック形なので少し抵抗があるかもしれませんが、見慣れもあると思いますので是非お試しいただきたいです。細身でコンパクト。着丈はヒップが隠れるくらいの縦長フォルム。
合わせやすいパンツはやはりスキニーや細身のスラックスなど。
画像はATELIER PANTS 3RDとATELIER VESTの合わせ。

フレアもいいですね。


上のコーデは少しクセがあるパンツをもってきてますが、スキニーで間違いないかと思います。
太めでルーズよりはパンツを締めて頂いた方がバランス取りやすいです。
僕(178cm64kg)でSIZE3

徐々に暖かくなってきたので、いつものインナーからコレに変えて衣替えいくのも1つかと思います。


■価格
シンプルに見えてドッキングで手の込んだ作品。
¥36,000(税込)です。
■販売方法
いつも通り、代官山直営店、ECの同時発売。
3/11(土)12:00より発売開始。
■最後に
毎週コンスタントに発売している1week1rekease。
今作で4週目となりました。

羽織、羽織、羽織ときてようやくシャツ(インナー)の登場。
お待ちだったお客様もお待たせいたしました。
3.4ヶ月以上続く暑い夏を想像すると、このタイミングで抑えておいて頂きたい作品です。
是非ご活用ください。

それでは土曜12時よろしくお願い致します。
(メルマガ会員様は先日配布致しました6%offクーポンのご利用もお忘れなくです。)

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DOCKING TUNIC SHIRTS
WHT https://www.askyy-shop.com/items/72270138
BLK https://www.askyy-shop.com/items/72331301
ASKYY TOKYO FLAGSHIP