長文です。
ブランドの振り幅を広げる事に加え、コレクションの色を強めるシーズンが”春夏”。
それに対して”秋冬”は、その拡張したものを核の部分へ浸透させていく作業に加え、

従来のブランドのアイデンティティを強めるシーズンと考えています。
ブランドによって様々な思慮があるのでしょうが、それが僕の考えている”シーズン”の在り方の1つでありスタンスです。
自ら考え、導いた答え。
その細分化されたミクロを繰り返していく事で、
ASKYYの一貫した世界観と歴史、すなわちマクロを一歩ずつ形成しています。

したがって、シーズンを重ねれば重ねるほど樹木の年輪のようにASKYYは強くなっていくことを示します。そして、その数だけの発展がある。
ミクロの話に戻りますが、割と遊び感覚があり新鮮さをお求めのお客様は春夏シーズンがお好みでしょうし、いかにもTHE ASKYYで保守的なアイテムがお好きなお客様は秋冬シーズンの方がお好きなのかな ということになります。色味も落ち着きますしね。
そういった強弱や緩急のある季節感やその背景を踏まえ、
ブランドを全体として好きになって頂けると幸せです。
前置きが長くなりました。
何が言いたいのかといいますと、
今回の作品は、THE ASKYYの遺伝子を濃くする、いかにも”秋冬”期に相応しい作品。

レイヤード、コード、ボンディング、裁ち切り、セパレート、ダブルショルダー、黒白のコントラスト。
今までブラッシュアップしてきたASKYYの構成要素は数え切れませんが、そういったいくつもの主張を続け、次なる因子として焦点をあてたものこそ、、、

今回の“ツインジップ”。
フロントでの2本のジップ使いは過去に何作かリリースしてきました。


その、
ジップがもつ機能性や合理性
そしてその無機質さに想いを馳せ、

生み出した今作。
それでは
ご紹介いたします。

2WIN ZIPPER HOODIE
Model:K9
Code:3/7
Season:363
Size:1.2.3
Material:COTTON89% POLYESTER11%
Color:HEATHER GRY,ASH KHAKI , BLK
“ジップアップタイプのパーカー”のリリースは

なんと1年半ぶり。
最後は20SSのLAYERED HOODIEでしょうか。

割とベーシックなセンタージップとなると18AWまで遡ります。

ですので、
ベーシック寄りなジップパーカーを待機いただいていたお客様も多かったはず。(と、思いたい)
さっそく細部の解剖を始めます。


■ジップ
フロントについた2本のジップはそれぞれで開閉可能。


上下の開け閉めでアレンジも出来ます。

決して派手な主張をせずとも、

明らかに他とは違う というパーカーに仕上げました。
センターパーツ自体も取り外しを可能にしているので、ベーシックなシングルジップパーカーとしてもご利用いただけます。

↓

2WAY。
合理性の境地。

シングルにした場合も身幅や見た目に干渉がない様計算し、フロントパーツの幅を狭く設計しました。
例えばインナーとアウターの間に挟むような、さりげない使い方の場合はシングル仕様。
羽織としての場合はツイン。
コーデによって使い分けてください。
加えて、

肌あたりをよくするため右身頃内側に見返しを設置。
わかりますかね?

↑前を開けた状態でも片方に比重がいかぬよう左右対象にバランスを整える効果を与えてます。

几帳面な性格が出ちゃってますね
更に

ファスナーのエレメント部分を隠す事でギラつきを抑制してます。

ジップを多用しているデザインですからこの細部への足し引きが全体の印象を大きく変えます。

出来る限りスッキリまとめました。

■ポケット
ポケット口にもジップを設置。

フロントジップとの調和を考慮。
これによってラフなライダースブルゾンのようなちゃんとした感を獲得。

■裾
その”ライダースブルゾン”の様にミニマルな雰囲気を残すフラットな裾。
リブなどは削ぎ落とし、裁ち切りで無駄のないコンパクトなデザイン。


■腕のライン
そしてこのギミック、どこかで見覚えがありませんでしょうか?

そうです。
ご予約期間にて承りましたBONDING HOODIEの腕部分と同じ仕様にしています。

モノとしての立体感を帯びつつ、少しのスポーティさを加えつつ、悪目立ちしないパーツ。


後付けしたようなポケットとのシンクロ性もいいですね。
これ、実は次に発表するスウェットパンツでも同様の仕様になってます。

後半に詳しく記載しますが、つまるところ
・BONDING HOODIE
・2WIN ZIPPER HOODIE
そして
・今後のスウェットパンツ
の3部作という事になります。
■素材
上の段落にもあるように
3作品は全て同じ素材で同じシリーズ。
素材はやはりこれ。

BONDING HOODIEをご紹介時にこの素材の素晴らしさを語らせて頂きましたが、今一度改めて。
通常の裏毛素材は裏がループしています。
しかしながらこの素材。
表と裏で編み地を変えており、それぞれで全く違う表情を持ち合わせている超優等生。

内側の肌あたりも自ずと良くなりますよね。さらっとした着心地。
スウェットと一括りに名付けるのはこの素材に失礼というか。
その生地の特性を最大限に生かすため、各パネルで表と裏を切り替え。

めちゃくちゃさりげないですがお分りいただけますでしょうか?
ポケット部分も本体とは逆面で付けています。

言われないと気付くことが出来ない箇所への拘りこそ、
今後も大事にしていきたいです。
ヘビージャージーのようなハリがありつつも、程よく柔軟。
何より品が良い。

密度がある分、通常のスウェットよりは伸びに強いので長く愛用頂けるパーカーとなります。秋冬に最適な厚みで肌寒いシーズンにもジャスト。

■フード
大きめのすっぽりかぶれるフォルム。



■色展開
BONDING HOODIEの時と同じ、3色展開

・HEATHER GREY

うっすら杢がかった王道のグレーパーカー。
まず間違いないところ。LOOKですと暗く見えてますが僕が外で着てる写真が近いです。
・ASH OLIVE

くすみあるカーキ系のニュアンスカラー。
黒にも相性がよく、グレーほどカジュアルではないバランスのとれた選択。
・BLK

ジップのシルバーとのコントラストが気に入ってます。
月並みですが、うちの場合モードな雰囲気のアウターを緩和してくれる役割を果たしてくれます。
実に悩ましい3色。
次のスウェットパンツも同じ3色展開なのでセットアップでのご着用が可能。それらも踏まえご検討頂ければとおもいます。
■サイズ感
僕(178cm 67kg)で、全色size3を着用。



SIZE3はちょいゆるめ、SIZE2はジャストって感じ。
秋冬にインナーになるシチュエーションを踏まえ、特別大きめとかゆるめの設計ではありません。嵩ばらないような素材感とサイジングになってます。
詳しくはオンラインショップの採寸表をご確認ください。
■価格
¥39,000(taxout)にて着地。
今作はパーカーというより、ライダースブルゾンという軽アウターに近い感覚。

手軽で機能性ある役割を大いに果たしてくれるかと思いますので、価格の面ではとても良い落としどころかと思います。
商品説明は以上となります。
最後に。
■スウェットパンツのリリースに関して
今作の次、つまり次週に発売を控えています。
先ほどからLOOK写真でチラチラ見えているかもですが少しだけ公開しておきます。


セットでの着用、ほんとかっこいいのでオススメす。
LOOKでは隠さんとばかりにASH KHAKI色コーデを撮っていませんが、かなり抜け感あるおしゃれ具合。
パンツのリーク情報の小出しとしては、
・股上が僅かにサルエル
・細身のスキニータイプでいわゆる鉄板シルエット
・裾ジップ
となります。
それぞれ単体での着用ももちろんかっこいいですが、合わせた時の統一感こそかっこよさは加速化します。
上下のシンクロ性もかなりの時間をかけ計算し作り上げました。

セットでのご検討、是非お願いいたします。
それでは土曜12時
よろしくお願いいたします。
2WIN ZIPPER HOODIE
HEATHER GRY https://www.askyy-shop.com/items/52143823
ASH KHAKI https://www.askyy-shop.com/items/52143841
BLK https://www.askyy-shop.com/items/51375327
ASKYY TOKYO FLAGSHIP