VERSE523 [BONDAGE PANTS]

長文です。

 

 

ATELIER PANTSにつぐ、次なる名作へ。

歩を進める。

毎シーズン”キング”や四皇と勝手に称している推しアイテムがありますが、パンツでそういったアイテムを作りたいと思っていました。アトリエパンツに続く、パンツ1発で全てを決めてしまうような決定打のある作品。

 

 

 

先日のEASY SLACKSはアップデートのカテゴリに属するので、全く新しい形という意味では今回の作品がそれに属します。

 

 

 

今シーズンの”ボンテージ”という1つのテーマ性は、まさに今の時代に必要な精神かなと思っております。ファストの大きな潮流の中で揺るがない岩のように 独立したもの で在りたいなと。

 

昔から物事を多角的・多感的に捉え疑問符を投じる癖があり、それは様々なカルチャーに波及します。無論そういった内面的要素だけで物作りをしているわけではなく皆様の貴重なご意見や気分も汲み取らせて頂き、結果時代にもシンクロするような作品を創ることを心がけています。

 

以前からもこのブログで公表していた通り、今シーズンのパンツは細身のスタイルではなく全体的にゆるめのご提案となります。とはいえあくまでも”幅”としてのゆるさなので完全にその方向に舵をとっていくわけではないのでご安心ください。

 

 

核はブレません。

 

パンツのリリースがただでさえ少ないASKYY。

少数精鋭となるそのカテゴリに対しては一層の努力と研究をします。

ご紹介いたします。

 

 

 


 

 

 

 

Model:H19
“BONDAGE PANTS”
Code:3/7
Season:353
Material:
BLK COTTON80% WOOL20%
CHK COTTON100%
Color:BLK,CHK
Size:1,2,3

 

 

 

 

どうしてもチェックに目にいきがちですが、一旦それは後半まで置いていただき、それぞれのギミックを見て頂けたら嬉しいです。いつも以上にデザイン上の配慮が多く最終地点まで時間をかけました。

一概にサルエルパンツという枠で捉えず多角的に見て頂ければ嬉しいです。

  

 

着用者に寄り添う様に多様なアレンジができる点にはこだわりました。

 

 

 

時に、両サイドに垂れたサスペンダーの様に。

 

 

 

片方だけでウォレットチェーンのような腰紐に。 

 

 

時に紐を外しフラットに。

トップスとの干渉によって様々な変化を遂げる様設計しています。

各所ご説明させていただきます。

 

 

 

■腰紐

最たる特徴はこの腰紐部分。

 

ウエストの前後にボタンを配置。

合計6個のボタンにより、アレンジ可能となっています。

  

  

 

パターンA

左右に紐を垂らすサスペンダー仕様

ボンテージパンツ感が最も強いスタイルですね。単調なトップスもパンツの主張により帳尻を合わせることができるかと思います。パンキッシュでありつつも退廃とのコントラストが好きです。

 

 

 

 

パターン B

片側のみに紐を垂らすチェーン仕様

印象としてはストリートっぽさが強いスタイリング向けです。ルーディといいますか。

ASKYYらしく垂らしの紐感も良く、このごちゃっとした感じがたまりません。

  

  

  

パターン C

紐を外してフラット仕様

一般的なサルエルパンツのソレになります。トップスにある程度デザイン性がある場合は紐を外してご利用頂くのもよいかと思います。

 

 

ボタンが6個ある分、付ける位置で微調整も出来るので上記以外にもしっくりするポジションを探して頂ければ幸いです。

LOOKのようにサスペンダー使っていただいても。(少し上級者なところありますかね。)

 

 

■裾部分の紐

ボンテージパンツらしく、絞りのデティールを再現。

とはいえ、日常使いに重きを置いているので大きな主張をしすぎない様に細心の注意を払いました。

 

 

ふくらはぎ部分で絞りを加えることでほっそりすっきりしたシルエットに変化します。

 

 

ここで終わりではなく万能さを追求していて。

ボタンホールを設け、その部分に紐の先端を収納出来る仕様にしています。

ここに紐を通します。

装飾性が抑えられベーシックなサルエルとしてお使い頂ける様になっています。創作は本当に楽しい。

 

 

 

 

■股下部分のマチ

股上がただ深いサルエルにするのは正直簡単ですが、今作は股部分に三角のマチを設け立体的に造形することで前後から見た時の深さを軽減させました。

わかりますかね?

深すぎると場合によっては個性が強くむき出しになって子供っぽくなります。

これによりフィッティングの良さも向上し、動きに対してスムーズに。

 

履く腰の位置によってサルエル度も調整出来るのでお試しくださいませ。腰骨あたりで履くとこうなります。

 

 

 

通常での腰位置は、男臭く渋めの理想なシルエットに仕上がっています。

 

 

サルエルが大好物なヨーロッパのモード人種が好む様なスタイルといえば伝わりますかね?

そこまでやりすぎてはないのですが、パリでもかなり評判がよかったです。このモデルも結構オーダー入ってましたが。。残念  FXXKコロナ。。

  

  

 

 

 

■ウエストゴム

着用した時のストレスを無くす為、背面のウエストのみゴムでギャザーを入れています。

これもASKYYでは新しい試み。

 

今までサイズで断念されたお客様も取り入れやすくなったかと思います。全面にぐるりゴムを入れているわけではないので前方の見た目もスッキリさせています。

先ほどの「履く位置」の話にもありますが、容易に腰パンも出来る様になりました。

 

 

 

 

■側面

ふくらはぎ部分に紐のデティールがあることを踏まえ、側章のように縫い目を配置しています。

より立体的なフォルムへ近づくと共に糸の吹き出しも期待できますね。

側章は本来ドレッシーなパンツでよくみかけますが、同素材で仕上げたことでソレとは別物に昇華出来たかとおもいます。

 

 

ウエストの紐がなかったとしても、こういったギミックにより他のサルエルとは差別化が出来ます。


 

 

 

 

 

■裾

今回は裾ジップを設けていません。

こういったサルエルスタイルのパンツのコーデを加味した場合、省くという結論に達しました。ブーツインで退廃的なスタイルにもふることができます。ふくらはぎに絞りもあるので裾のすぼまりをうまく落とし込んで頂ければとおもいます。

 

ブーツにのせる感じもかっこいいです。

 

 

 

■背面

着用時は、ラックに吊るしている時よりもサルエルの主張は少なめです。

 

 

 

■素材

BLKはコットンウールでCOTTON80%、WOOL20%の配合です。

かゆみなどもなく大変着心地が良い肌触り。

ウールが入っているとまだこの暑い時期は着れないかーと思われるお客様も多いかとおもいますが、そんなことはなく。素材の表情出しのために配合されてるっていった方が良さそうです。真夏以外のオールシーズンタイプ。もう1週間か2週間ほどすれば気温的にもすぐにご着用いただけそうです。

 

厚みもそこまで無いので軽快。防寒性という意味では弱いですが、一般的なパンツ素材のソレとしてお考えくださいませ。個人的に秋冬仕様の厚手パンツは逆に蒸れて嫌な感じするのは僕だけでしょうか。。動きづらいし、それならデザイン重視がいいですよね。

 

 

今回のアイテムもすでに洗いをかけてくたっとエイジングさせています。

CHKの素材は異なりますので後半に。

 

 

 

■色展開

BLKとCHKの2色展開

 

 

 

・BLK

黒は光沢なしのマットブラック。先ほどの生地ですが表情も豊かで作り込みもわかりやすいです。

サルエルのカテゴリがまだなお客様は取り入れやすいかとおもいます。

 

 

・CHK

きましたね、チェック。

今までASKYY唯一の柄物として”白黒チェック”をリリースし続けてきました。今まではリボンコート やチュニックなどがそれにあたります。それに見慣れて頂いているお客様は格段驚きはなかったかとおもいますが、意外性に驚かれたお客様もいらっしゃいました。

ボトムとなると一気に鮮度高いですもんね。

 

 

 

LOOKでも一際目立っていましたが、ストリート感は見た目通り強めです。

或いはパンク等でよく見られるあのチェックパンツの印象もあるでしょうか。ボンテージパンツたる所以がここにあります。

いつものモードの力を抜いてくれる、贅沢な嗜好品として扱って頂くと嬉しいです。

 

 

 

コーデの合わせ方に関しては、黒と黒の組み合わせより逆に簡単な気もします。

みなさま黒のトップスがメインかと思うので、その辺は大体合うのでは無いでしょうか。

 

 

 

LOOKではルーズニットやパーカーなどのゆるめのテンションや

レザーなどの強めなアイテムも合わせています。なんとなくパジャマぐらいの適当さが僕の頭の中であって。

 

 

BLK色は、もう言うまでもなくというか鉄板ですね。

 

CHKの素材はBLKと違い、リボンコートと同素材のCOTTON100%。

黒と白のグラデーションのぼかしが強く独自のフェード感をもちあわせている優秀なチェック。秋冬に最適な厚みかとおもいます。

 

 

 

 

 

■シルエット

もも周りはゆるめ、膝から下にかけて細身になっていくシルエットです。

僕でいずれの色もSIZE2を着用しています。

 

 

 

 

 

■お取り扱いについて

いずれのお色の生地もすでに洗いをかけておりご自宅でも洗濯可能です。裏返してネットに入れ、緩やかな水流のコースにてお洗いください。

 

素材の特性上糸の吹き出しが強いので、目立ってきた場合はハサミ等でカットし整えてあげてください。

 

 

 

 

■価格

こちらは¥39,000(税抜)

アトリエパンツなみにギミックが多いのですが、、税抜3万円台で抑えました。

 

 

 

 

 

 

商品説明は以上です。

  

見た目以上に機能性を秘めた、自由度の高いアイテムに仕上がったと感じています。

2WAYや3WAYなど、ご着用者様によってカスタム出来るなど合理性あるギミックは、うちのアイテムを体現している要素です。

 

 

 

これによって“ボンテージ シリーズ3部作”は一旦終了。

ニット、ライダース、パンツと三銃士揃いました。

こういった要素をスタイリングに一部でも取り入れて頂ければ嬉しいです。コンプリート頂いたお客様も本当にありがとうございます。

  

  

  

それでは発売の詳細です。

8/29(土)12:00- 店頭・通販同時発売。
通販配送:8/31(月)以降 即納

現在通常営業中ですがアポイント優先となりますので、もしお店にお越しいただけるお客様はなるべくアポイントを入れて頂けると幸いです。店頭には既にご用意ございますのでお気軽にご試着くださいませ。info@askyy-official.com 吉田まで

 

 

ご注文ページは下記となります。

 

ASKYY / BONDAGE PANTS
BLK https://www.askyy-shop.com/items/33020551
CHK https://www.askyy-shop.com/items/33053869
※発売時間まではカートに入れることが出来ませんので予めご了承くださいませ。

 

 

 

 

それではどうぞ宜しくお願いいたします。

ASKYY TOKYO FLAGSHIP & INEFFICIENT