[前置] 昨日のブログにもありますが、本来もう少し先にリリースする予定だったアイテムを先に完成させることが出来たので、リリース順を変更し先行で発表させて頂きます。嬉しくて。長文となりますが今日もよろしくお願い致します。
昔からハットは服以上に極端なこだわりがありました。
というのも実は若い頃、とある帽子屋でバイトしてた時期がありまして。昔の事すぎてあんまり言ってないんですけどね。
(なつかしっ草)
服も自由だしー帽子好きだしーっていう卍の様な動機で最初の方はバイト感覚マックスでしたが、、メンツにも恵まれ楽しく過ごせました。まぁなんでもやってみたかったんでしょう。
そういった事もあって黄金時代のBorsalinoを今でも多く持ってるわけでして。
全身ANNにソレをかぶってる自分が好きでした。それこそ昔の僕を知る方は、吉田といえば広つばハットにロングブーツ っていうほどスタイルが確立していたかと思います。
当時はお金もないのに5,6万もするハットを無理して買っては、その都度賢者タイム。たまにガスが止まってましたよ。。
それらの帽子は今でも永く愛用しているので結果的には良かったんですけどね。
それでも自分の好きなハットに出会うことって極めて稀でした。早く創りたいなって思ってましたし、その頃からそういったfrustrationは溜めこんでいたと思います。
当時は当然販売する側でしたがそれから時間が経ち、今こういった形で創る側になっているということは感慨深いです。
昔のそんな経験も、本当に過去に無駄はないなって思います。
前置きが長くなりましたが、
ASKYYを彩る小物群のライン 「CODE:5/7」
その1型目、発動致します。
Model:GH
″LONG BRIM HAT”
Code:5/7
Season:351
Material:RABBIT FUR 100%
Color:BLK
ご存知、LOOKでも度々登場していたアイテムです。
今後ASKYYに必要不可欠な要素として位置付けております。
パフェにアイスがついてなかったりクアトロフォルマッジにハチミツついてなかったりするのは嫌ですよね?
ASKYYとこのハットにはそのぐらいの絶対的な関係性があります(ちょっと何言ってるかわかんない)
いつも通り少しずつ解説させて頂きます。
■素材
本体はとても柔らかく上質なラビットファーを採用しています。
世の中のフェルトハットのそのほとんどがウールで作られていますが、それとは大きな差があります。
美しい光沢。
しなやかで滑らかなタッチ。
材質がウールのものは安価で取り入れやすいとは思いますが、ラビットと比較した場合明確な差が出ますし形を形成するにあたってもウールは特有の変なボコボコ感があったり。
ASKYYのハットでは今後ラビット以外は使う事がないかと思います。
経験もあっていろんな種類を見てきた分、素材にはこだわってしまうのが性。帽子は特に素材の良し悪しが顕著に出てしまうアイテムなので一際拘りました。
ラビットファーとはいえど、オールシーズン使える様に毛足は短めのものを選んでいます。
基本的には真夏以外はお使いいただけるかと思います。
夏のストローハット、いわゆる麦わらの素材感は個人的にあまり用いないので(というかほぼ買ったことがない)僕は季節関係なしでフェルトタイプを被りますが、そんなテンションで良いかと思います。
逆に春夏の軽い装いにフェルトハットのバランスって個人的にすごく好きで、上と足元にボリュームある方が締まるかなって思います。
■本体
・クラウン部分
似合う似合わないがそこまででない、割とベーシックな高さと横幅に設計してます。
・センタークリース(つまみ)部分
一応糊付けしてありますが、自由に形を作ってしまってください。
セオリー的にはハットのこの部分はつまんではいけないのですが、、全然いいと思います。柔らかくして、ある程度形状変えられるほうがいいですもんね。
スチームかけながら形を作ってしまえば、ある程度保持出来ます。
・つば(ブリム)の広さは、9cmと広め。
この長さゆえの雰囲気ありますね。
ASKYYは縦長のシルエットも多いことから、そういった丈の長いトップスには間違いなくハマるかと思います。
ジョニーデップ?とか言ってくるチャンネーは無視でokっす
■Y刺繍
レイヤードカットソーのV部分でも用いている「Y刺繍」のようにさりげなくポイントで付けています。全て職人の手縫いです。
■垂れた革紐
世の中の定番品ですととリボンがぐるっと一周ついていると思いますが、あれはかしこまった印象が強くなりますので排除。
ASKYYの服でもよく見られる、垂れた紐。
その哲学を帽子にも落とし込みました。
サファリハット等でよく見かける、風で飛ばないようにするアゴ紐。
そこから着想を得ています。
あくまでも本体の素材の良さを活かすため、大きな装飾は抑えました。
革紐の材質はディアスキンのスエード。
リボン部分にぐるっと一周させ穴に貫通させているだけなので、気になられる方は全然取ってください。取り外し可能となっています。
邪魔だったら髪と一緒に内側に入れ込んでもいいと思います。
■裁ち切りの仕上げ
ハットでよくありがちなのはフチのエッジ部分が縫製されていること。
カジュアル感が増してしまうあのデティールも排除しとことんミニマムに。
もちろん裁ち切りで仕上げ。
その仕上げに加えて、柔らかいラビットファーを使用していることでつばの形はお客様の被りたい雰囲気に微調整出来ます。
スナップきかせて前下がりでもいいですし、
全上げでも全下げでも。
■サイズ展開
サイズはM(57)とL(59)の2サイズでご用意いたしました。
一般的な男性平均サイズは58cm。
なので
頭が小さめの方は57cm。
頭が大きめの方は59cm。
って感覚でよろしかと思います。通販のお客様はメジャーをお持ちでしたら、セルフで測ってみてくださいませ。
■サイズ調整機能
しかもですね、
今回内側のスベリの中にサイズ調整を仕込んでいます。
内側のマジックテープで見た目は全く変わらずともサイズを-2cmほど小さく微調整出来るという優れもの。
これ超画期的じゃないですか?
大きく感じる方は少しコレを絞って微調整してくださいませ。
なので女性でも着用可能です。
■セミオーダー的カスタムについて
・逆に59cmでもまだ小さいって方や、ゆるく被りたい方は、サイズの拡張も承ります。1cm-1.5cmほどは大きく出来ます。
・つばの広さが気になる方は、職人さんに短く切ってもらうことも可能なのでお申し付けください。
それぞれ別途料金と多少のお時間は頂きますが、修正可能です。
服のお直しをする感覚で、既存の商品を修正いたしますのでオーダー感覚でお気軽にご相談くださいませ。
■お手入れについて
埃が目立ってきたらテープとかコロコロは使わず、表面を軽く時計回りにブラッシングしてください。さっさっさって はたく感じのイメージです。
商品説明は以上となります。
価格は¥32,000(税抜)。
服屋が作る帽子だからってあんまりおざなりにされたくないのが本音ですw
というのもそのバイト時代の繋がりの皆様のおかげで、生産背景としてはガチな帽子ファクトリーさんで相当良いところを使わせてもらってます。めちゃ感謝ですね。。
丁寧に身につけていきたいなと思います。
最後に
ハット、かぶり慣れていない方は抵抗あるかもしれませんが、ファッションなんてそもそも自由ですもんね。
冒頭でありますが僕が昔々の帽子屋時代、つばが広いハットなんて身長や体型・もってる服とも合わない という理由から誰もかぶってくれませんでした。
ですがその後しばらくして流行り、一斉に拡がった時。
そういった懸念は誰も口にされず、気にせず被りたいものを被って楽しまれてた事を鮮明に覚えています。そこには似合う似合わないの概念がなく、ただ純粋にその雰囲気を楽しんでもらえていました。
だからファッションの力ってすごいなって思います。
服は帽子のありとなしでも大きく変わるので、カジュアルな時はなおさら被って頂きたいなって思います。おしゃれ度は格段にあがります(語彙力)
これで僕もボルサからやっとASKYYへアップデート。
(ってかさっきから顔隠しまくっててすみません
顔のアップはちょっと耐えることができなくて草)
店頭・通販同時 3/7(土)12:00 発売開始
通販のお客様は下記よりお願いいたします。
https://www.askyy-shop.com/items/26820926
※配送は月曜日以降となります。
※送料は¥1,000(税込)となります。
“V/Vll”はその文字通り
5/7のラインが始まる という暗示。
今日はそんな新codeが始動した記念すべきBirthday。
是非ご検討くださいませ。今週土曜日発売です。
ASKYY TOKYO FLAGSHIP & INEFFICIENT