2017SSの7型から始めたうちの1型、
「LAYERED LONG CARDIGAN」をご存知でしょうか。

古くからASKYYをご着用頂いておりますお客様は既にお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
これ、立ち上げ当初の初期シーズンにて作成したASKYY初のカーディガンでした。
カーディガンでは処女作となりますので僕の中ではとても感慨深い作品です。
でもやっぱり初期作品って、ずっと創りたかったものをやっと形にした産物なので既に完成系に近づいているものが多くて。レイヤードカットソーもそうですね。あんまりイジる必要がないというか。
なので特別アップデートもせず、「殿堂入り」的な立ち位置でしばらく触らずにいたんです。
(ショートは作りましたがロングとは別ですもんね)
そして、誕生から3年が経過。
ASKYYはストーリーです。
怠惰せず常に進化をしていかなくてはいけません。
過去の功績にはすがりません。
いよいよその殿堂という重い課題を棚の上から引っ張り出し、更にアップデートを図りました。次なるステージへと引き上げるモノを創るべく。
満を辞して、あのカーディガンを再構築。

品番は2番手のG2。
名前は「LAYERED LONG CARDIGAN 2ND」
お披露目致します。

Model:G2 ″LAYERED LONG CARDIGAN 2ND”
Code:3/7
Season:351
Size:1,2,3
Material:Cotton100%
Collor:BLK
1stは裏地を白にし、表地に透け素材を使うことで陰影を出していました。
2NDというからには、あの1STで使用した表地を再度利用し

↑さらにはそれをWで重ねています。
より贅沢なラグジュアリー仕様へと変貌を遂げました。
結果、1STとは完全に別物の作品、そして今の気分にリンクする作品へ仕上げることが出来ました。

オールマットブラック。
少しずつ解説させてください。
ASKYYは基本的に、「脱モード」であります。
アイテムに黒系が多いので分類されるカテゴリも必然と モード という括りになってくるのですが、基本的にはそれを崩し、抜け感を与え、現実的に着用がしやすい という水準に落とし込めるように注力しております。なのでモード系 といわれると、うーん・・ってなるというか。
話は逸れましたが、その前提でコレを見て頂きたいなって思います。
■レイヤード部分
冒頭にもありますように、大変繊細な生地を2枚使って重なりを表現しています。

DUSTER COATと内容が重複しますが、
本来この生地1枚で服を形成しようとした時に、透けてインナーが丸見えになりますよね。
それはそれでインポートノリもあってかっこいいんですけど、セクシー路線すぎるし結局インナーも選択肢限られますし現実的にユーザビリティが悪いです。
これは僕が過去に苦労してきた経験を踏まえてますけども。
レイヤードの意図として前提にその透け防止という要素もあって。
より現実的に落とし込みやすいかと思います。

それだけでなく、今回は着丈の長さに差異もつけました。

表と裏、同素材にしましたのでこの辺のデティールは悪目立ちせず、あくまでもさりげなく。
さらには、それの長短によって生まれる空間の存在によって重たい印象は軽減され、空気を孕み動きが出ます。

2枚分の生地をたっぷり使用している分、生地の落ち感もよくドレープが綺麗に出ますね。
動きが出ていい感じです。

■襟
とはいえ世の中のドレープカーディガンとは違い、モードすぎないよう今回はノーカラーに仕上げたわけでして。襟も削ぎ落としました。

つまるところ、このカーデの上に羽織を着ても邪魔にならず嵩張らぬようになりました。
リラックスしたフォルムはきっとSSの気分にハマるかとおもいます。
19AWのライナーカーデをお持ちのお客様は、あの形と捉えて頂いてもよろしいかとおもいます。あれが2枚くっついてるみたいなニュアンスです。

前身頃2枚は実はどちらも同じ形で、内側の方のみボタンが配置されています。

■ウエストの紐部分
1stを継承。
内側に収納できる機能はそのままです。

揺れる紐、最高説。

■袖ボタン
1stはこの細部へのアプローチがありませんでした。
この素材でこのデティールはなかなか常軌を逸してる気がしますが、装着。

今回は白ポケや襟を排除しラフになる分、その帳尻を合わせるために、「ジャケット的要素」が欲しかったのです。
人で例えるなら、
だらしなく見えるけど、意外とちゃんとしてるとこあるんだー
的なギャップっていうとわかりやすいでしょうか。
ボタンがあることで、ラフに袖をまくった雰囲気も作れるようになりましたね。
■裁ち切り
1STってなにげに、いつものように裁ち切りではなく通常の縫いでした。なので糸の吹き出し等もなく、全体的にクリーンな見え方をしていたと思います。
2NDは完全な別物になる様、こういった細部でも変化をつけています。

■ポケット
表地と裏地の間に袋布を設置してます。

裏から見ると少し大きいんですね。

正直、気になるお客様は気になるかもです 裏の作り。ごめんなさい
でもこの大きさじゃないと、表に変な縫い目やステッチがでて嫌だったんですね。
ポケットなくすことも考えましたが、やっぱり機能性があってほしかったので。

全て同素材で形成している分、色も黒ってことで着る分にはそんな目立たないと思います。生地も柔らかく落ちるので。

■生地
毛羽がなく大変きれいな目地の理由は、ガス焼きにて処理を施した強撚糸を使用している為。
それに加えてしわがつきにくい処理も合わせています。形状が安定し形をきれいに保ってくれます。

ストレッチ性はもちろん良く、物性も見た目の割に強いです。
まさしく ザ・JAPANESE QUALITY の最たるもの。
引くほどブランド見てきましたが、やっぱりこういう生地って他国でも全然見ないんですよね。驚かれるし。
とろとろ、しっとり、ひんやり。

1stのお持ちの方はこの素材の良さを理解いただいているかと思いますが、このような「服の表現とは思えない形容」がこの素材には相応しいと思います。
洗濯に関しては既に洗いをかけてありますが、念のためネットに入れてお洒落着洗いでおなしゃす。
丈の長いコートを脱いだらバランス崩れるコーデってあるじゃないですか。このぐらい嵩張らない薄手素材ですと脱いでもロングのバランスを保ったままイケるのは結構重要ですよね。
ちなみに、ボタン留めるとレイヤード感が強くなりますが、

、、開けっ放しの方がきっと良いです。
コンセプトはラフに。なのでだらーんって着て欲しいです。
■シルエット
僕178m68kgでsize2を着用しています。
今回もいつも通りのサイズ感です。少し緩め。


最初はジャストサイズで着ていただいたほうが伸びも含めるとのちのちいいですかね。
■価格
前回の1stが¥37,000に対して、今回は¥42,000(税抜)
立ち上げ当初、身を削って無理な値段設定をしていたので今となってはすごくお得に感じます。今回は、表地を2枚使うという贅沢仕様なので4万代に逝きましたが、これでも頑張ってます。。最初の1stがうちの相場より安かったとご理解くださいませ。(ガチ)
ちなみに20ssシーズンにおいて「カーディガンタイプ」はこのモデルのみとなります。
もし、カーディガンお探しだったお客様は是非このご機会にご利用くださいませ。
2NDとはいえ、遺伝子を残しつつ別物に進化した今回の作品。
真夏の中、ガンガン冷房で冷えた室内で、さらっと羽織る上質なカーディガン。
好きなものに囲まれた空間やホテルで過ごす1日。
喧騒をシャットアウトして読書したり。

リゾート地などのアウトドアでは無く、「何もしない休日」のそばにこんなカーデがあればいいなって思い、夏用に作りました。
本当の贅沢とは。
以上となります。
LAYERED HOODIE
DUSTER COAT
そして
LAYERED CARDIGAN 2ND。
これにて 20SS レイヤード3部作が完結です。
当商品は、今週2/15(土)12:00より店頭・通販同時発売となります。
通販のお客様は下記ページをご確認くださいませ。
※発売開始時間まではカートに入れることが出来ませんのでご注意くださいませ。
※発送は月曜日出荷予定です。
https://www.askyy-shop.com/items/26351594
ではでは今週も何卒よろしくお願い致します。
ASKYY TOKYO FLAGSHIP & INEFFICIENT