(本日は特に長文ですので 短編小説と思ってお読みください…すみません)
今までレイヤードをさせてきた作品は数知れず。
最近のBOMBER JKTしかり、COAT類でも同様に。
ASKYYのフィルターを介して様々な形を解釈し、その表現を繰り返しご提案させて頂きました。
しかし、
一番のヤマが 目の前にずっと存在していました。
それは、
“ジャケット” です。
メンズでは最も重要でありながらベーシックなアイテムとして君臨しておりますが、MA1以上に飽和状態である事に加え、ジャケットはその使い勝手の良さや定番といった部分から万能でなくてはいけません。(それもあり19SSはEASY JACKETとしてラフに使えるものをリリース致しました)
「そのブランドのジャケットを見ればどれだけのブランドかわかる」
といった古くからの定説もあるほどです。ありふれた括りの中でどれだけブランドの特色をその1着のキャンパスの中に表現出来るかという高い高い壁。
世の中に捨てるほどある意思のない服に埋もれながらも、その雑踏や群衆の中でひときわ光り輝く服を創っていきたいと思います。むしろそれによって他の服たちまでも輝くくらいにまで。
数億着の中からこの服を見つけていただけた環境に感謝です。
名称は、”レイヤードジャケット ”
直球ですが、いつかくると思っていたこの称号を与えました。
公開です。
Model:F11
″LAYERED JACKET”
Code:3/7
Season:343
Size:1,2,3
Material:WOOL100%/COTTON100%
Color:BLK/WHT , BLK/BLK
一番わかりやすい説明としては、
ジャケットとカーディガンの合いの子
でしょうか。
ですが、あくまでも核はジャケット。
・襟元
うちの定説はノーカラーですが、ジャケットというジャンルの場合、少しは「ちゃんとした感」が求められます。
首回りに少し高さをつけることでそういった柔らかすぎるニュアンスから離脱させ、ジャケットのスタイルへ落とし込みました。
縫い目を設けず、そのまま1枚でパターンを引いているので立ち上がりと肩への繋がりはとても綺麗で馴染みが良いです。
ピークド、ノッチド、スタンドなど無数にある襟の形の中で、この形が一番ASKYYのジャケットにフィットします。
・素材
ウールとシャツのコンビはやはり相性がよいですよね。言ってしまえばその風合いは対局にあるものなのでそれが合致した場合の化学反応は気持ちの良いものです。
表地のウールは圧縮させている素材なのですが、従来にはない大変肌触りの良いWOOL。
ニット感覚です完全に。
柔らかすぎず程よいハリ感はその物性を保っており、今回のジャケットスタイルへ落とし込んだ場合にも大変美しいシルエットを形作ります。
個人差はあるかと思いますが、チクチク感のないタイプです。
裏地は薄手のローン地。
19SSのシャツにも使用した、繊細で透け感のある生地を贅沢にここで使用しました。
柔らかいニットライク生地にこの繊細な雰囲気のコントラスト。
ニットだけだと柔らかいし、シャツだけだと寒い。
そんなコンビ同士がタッグを組んで乗算された結果、このニュアンスの獲得に成功いたしました。
(ちなみにBLKはSIZE3、WHTはSIZE2を着用です。後半にKWSK)
・レイヤード部分
BLK/WHTのタイプですと、構造がよりわかりやすいです。
表地と裏地のシンクロ率を高めるために、随所に裏地を見せています。
ただ重ねるという単純な創造性ではなく、いかにその箇所に必然性を問うか。
裏地を伴うことで成立する案件。
頭の中で、そんなことばかり考えています。
そうなんす、ただの変態なんです
このシンクロ率って結構重要で。
1枚の服として成立しなくてはいけませんから、目に見えて重ねている部分よりも、その接合部分の方が時間をかけていたりします。SLASH PULLOVERのボタン部分なんかもそうですね。
襟元の裏地が見える分量はmm単位で調整し絶妙な細さでアウトラインをとりました。
BLKの場合は、そこまで目立たないのでさりげなさが売りになってきます。
・腕
袖は1枚仕立て。裏地を付けていません。
負荷のかかる部分ですので、シャツ地ですとどうしても曲げにくいという特性を持ちますよね。この上にアウターを着用することを含めて、嵩ばらぬ様スッキリさせました。
総じて腕回りは、カーディガン要素が強いでしょうか。
・手首部分のボタン
この部分も先ほどのカーデ要素を強めている部分で、
パッと見はスリット仕様。
のくせに、
ボタンを留める事が出来るという。
拝みボタンを採用した分、さらにジャケットらしい見え方になります。
・ポケット
サイドはスリット。
そして内ポケット
ジャケットの腰ポケットにモノを入れた場合、形が崩れる事を気にされるお客様も多いので今回は内ポケを装着しています。
ASKYYでは今までついていなかったので、今後は内ポケも増やしていきますね。(構造が透ける素材をよく使うので削ぎ落としがち)
・立体的なアーム
これはいつものパターンニング。
・シルエット
表地のウールの短い方は一般的なジャケットの長さに設定しています。
総合的な丈としては、確かにミドル丈にはなりますが、錯視的な部分で見ても軽快さがあるので長い印象はつきにくいですね。
僕で
BLK×WHTはSIZE2 (パンツ 太パン)
BLK×BLKはSIZE3 (パンツ スキニー) を着用しています。
着用感としてもストレスがほぼありません。
カーディガン感覚で着る場合はBLK着てる吉田の様に1サイズあげて着ていただくのも良いと思います。ジャケットっぽく着るならWHT着てる吉田の様にジャストサイズで。
パンツは股上がやや深くて膝から下が細いもの、またはスラックス。
頂点は、スキニーかと思います。
(ちなみに僕がこのとき履いているデニムはMサイドのやばいやつ。fromベルリン。タイミング見てまたご紹介させてください。こんなんいっぱい裏に隠してますよ彼w。ばちくそかっこいい)
ニット+シャツというコンビが出来上がってしまっているので、
インナーはレイヤードカットソーあたり差し込んでおけばもう完成です。
このとき暑かったのでまたcord tanktopですみません。
・ボタンについたリボン
ASKYYらしい紐の動き。
服に命が宿るポイント。
これは取り外し可能です。(ボタンホールを仕込んでいるので脱着可能)
お好みで是非。
・色展開
BLK/WHT
BLK/BLK
BLK/WHTはまさにASKYYカラー。ギミックもわかりやすいですね。全体の印象を軽くしてくれます。
BLK/BLKは飽きなく使えるモードなアイテム。さりげない落ち着いた印象がお好きなお客様はこちらかと思います。
・お取り扱いについて
すでに洗い加工を施しておりますのでご自宅でお手入れ可能です。大きな変化は無い様にしています。(裏返してシャツ地の方にして、ネットに入れて、おしゃれ着洗いコース)
どうしてもウールは毛羽立ちが否めませんので、その場合は毛玉取り機でケアしてください。
以上となります。
価格は¥52,000(tax out)
先日のボンディングコートが安く感じるお値段にはなりますが、ジャケットはそもそも工賃が高く、これだけ盛り込んで5万前半に抑えることができているのは逆に頑張ったとお褒め頂きたいです(強制)。いやほんとに..
アウターよりも使う頻度は高くなると思うので是非ご検討下さいませ。
発売は9/7(土)、
今回は 店頭と通販 12:00同時販売開始です。
通販の発送は週明けとなります。
ASKYYを次のステージへ引っ張っていってくれる様なターニングポイント的作品は、少なくとも1シーズンに1型はある と信じておりますが、
これがそんなアイテムになってくれたらいいなと思います。
たかだかこんな小さいブランドの1着ですが、
どこにも負けないであろう強い野望と信念が詰まっています。
それは数千着数万着分の服を集めても微動だにしない揺るがないものです。
BLK/BLK
https://www.askyy-shop.com/items/23017850
BLK/WHT
https://www.askyy-shop.com/items/22929395
(9/7 12:00よりカートに入れる事ができます。)
それでは、
どうぞよろしくお願いいたします。
ASKYY TOKYO FLAGSHIP & INEFFICIENT