渾身の作品のため今日はいつにもまして長文です。
お待たせいたしました。
どうぞお付き合いくださいませ。
「MA-1」、「BOMBER JACKET」
一般的に様々な名称で呼ばれるソレは、
古くからの歴史的背景や伝統が色濃くありメンズでは特に絶対的な位置に君臨するカテゴリー。古着屋に転がってるヴィンテージものから現代に至るまで様々なブランドが必ずといっていいほどリリースしているアイテム。
もう市場は飽和状態。
その前提の中で、
この度ASKYYが前にでます。
全ての既成概念・固定観念を無視し、「服」を前進させる為、全く別のものを創り上げました。
基本に忠実 という言葉はこの場では意味を成さず、出来上がった最終形態は全く別のソレ。
19AW、四皇1発目のリリースとなるアウターの登場です。
Model:F5
″LAYERED BOMBER JKT”
Code:3/7
Season:343
Size:1,2,3
Material:POLYESTER62% RAYON33% POLYURETHANE 5%
Color: BLK/WHT , BLK/BLK (ポケットの色のみ色が変わります)
Price:¥63,000(TAX OUT)
LOOKでは雰囲気のみ映っていましたが、その詳細は見えておりませんでしたね。
それは意図的でもありましたが、ここでやっと発表させて頂けて嬉しいです。
少しずつ詳細をご紹介させて頂きます。
・レイヤード
あくまでもASKYYの基本には忠実。
しかしながら概念は自由に。
身頃はいつものASKYY通り、二枚重ねのレイヤード。
最たる目的は、MA-1特有のあのカジュアル感やミリタリー感を無くすこと。
ドレッシーでクラシックな雰囲気を維持しつつ、
さらにデザイン性を向上させ、繊細な雰囲気を保つことに力を注ぎました。
・ポケット
ボトムのポケットを外付けにしたり胸ポケの袋布を表に出すなど、ポケットにデザイン性を追求するギミック っていうのは業界でも多くありますよね。ある一定の時期から多く見られるようになりましたが、どうも意味をなしてないというか、違和感がありました。
一度冷静にその潮流を解釈し、ここにて反映させています。
今まではポケットの内側をWHTにすることでコントラストをつけるアイテムが多かったのですが、今回は外側と内側のその間にポケットをはみ出させることにより、レイヤードの特性も活かしつつ更にフォーカスしています。
BLK×WHT
レイヤードだからこそ意味のある重ね。
その箇所のみCOTTON100のシャツ地を使用している意図は、裁ち切りの糸の吹き出しを狙っているから。
BLK×BLK
先ほどのLOOKでも使用していた落ち着いたカラーです。
レイヤードの方法も多様で。
前回のボンディングのように生地を挟み込んでレイヤード
セパレート可能なレイヤード
取り外しパーツによるレイヤード
或いは
今作のように要所をはみ出させるレイヤード。
様々なアプローチを繰り返し完成度高い「ASKYYらしさ」を少しずつ確立させていきたいなと思っています。
・素材
たとえばPRADAやNEILが使ってそうな目地の綺麗な生地っていうとわかりやすいでしょうか、感覚的に。大変上品な顔。
本来2枚重ねて使うものではないほど高価な生地なんですけどね。。やっちゃいました。
表側の浮いている部分にもしっかりシャツ素材の裏地をつけています。
本体部分も総裏の仕上げにしているので実質4枚重ねていることになります。
そして、ATELIER PANTSの素材感に近いです。といっても店頭で見て頂いたお客様以外はわかりませんよね、ごめんなさい。
非常にストレッチ性があり滑らかなタッチです。トロッとしつつもハリがあり、ジャージのように程よい伸び。
絶妙な厚さ加減とマットな質感。
メルトンとは違い、ボテっとしてないので「アウター」とは言えないかもしれませんが、そこは先ほども挙げましたが贅沢に重ねた事で防寒性も少しはカバーしています。
アトリエパンツ同様生地を贅沢に使っている分、持った時、ずっしりと明らかな高級感を感じて頂けるかと思います。
重いとはまた違うのですが伝わりますかね…
とはいえ、
真冬は寒いです。中は極暖のヒートテックでおなしゃす。
逆に厚着するのが嫌っていう僕みたいな人にとっては、このぐらいがいいかなって思います。
・左腕のポケット
一般的なMA-1はボテっとした大きめのポケットがついている事が定説ですが、うちはポケットの機能を最低限維持しつつも極力シャープでミニマムな印象へ仕上げます。
ミリタリー感はなく、しかしながらMA1の名残を残した重要なポイントかと思います。
・リブの排除
一番最初のプロトタイプは正直、リブがついていたんですね。
もっとも「MA-1らしさ」が出る箇所なのででその有無は悩みましたが、うちはうちらしくいこうという決断をしました。
野暮な印象を全て排除し、品のあるスタイルへ格上げするためにパターンも大きく修正し潰したサンプルも多いです。
世話を焼いた分大変思入れの強い作品です。
いやぁ、欠点無し。
・胸元の隠しポケット
ジップの開閉による内ポケットを外側と内側の間部分に仕込んでいます。
先端には長いリボンを装着。
これもまた、垂れる紐を多用するASKYYらしいギミック。
もちろん、取り外し可能ですのでスタイルによってお決めくださればと思います。ミリタリー感にこういったドレッシーな要素を加える実験は楽しいですね。
要所要所で見ていくとギミック盛り盛りのデザインですが、
MA-1のリブの形をしている襟元は共地でなじませていたり、比翼でジップを隠すことでミニマムに見えるようにするなど、全体の帳尻を合わせています。
全ての箇所にデザインの意味があるので是非みなさまにもご共感いただきたいなと思います。
・背面
のっぺりする背中に動きを。
そのため、表面は浮かせています。
・シルエット
簡潔にいうとベーシックなサイズ感です。特別オーバーサイズや着丈長め ではなく、ジャストフィットする設計。
素材に伸縮もあるので今までお選び頂きましたアイテムと同様のサイズで問題ないかと思います。
BLK×BLKはSIZE2。
BLK×WHTはSIZE3を着用しています。
この写真めちゃ大きく見えますが、ワンサイズあげて若干ストリート感出しても勿論良いですよね。パンツは細身でスキニーで、その時インナーは長めで。
それこそBLKBLKで着用しているCORD HOODIEや、LAYERED CUTSEWあたりをご選択頂ければ良い感じに収まるかと思います。
LOOKで着用しているSLASH PULLOVERでも。
(インナーには更にASKYYタンク、パンツはATELIER PT履いてます)
今までうちの着丈の長さに少し抵抗感があった方は取り入れて頂きやすいモデルなので是非ご検討くださいませ。
長々ご説明させて頂きましたが、
ちなみに、ご自宅でもお洗濯可能です。
裁ち切り部分がほつれてボロってくるぐらいが理想です。僕のナポレオンジャケやアトリエパンツはもう糸が吹き出しまくってますがちょうど良いボロ着感に育ってきました。
(お洗濯の際はリボンを外して頂いた方がぐしゃぐしゃにならずに済みます。
裏返して、ネットにいれて、手洗いor緩やかなコース でお願い致します)
あと、これは今後結構重要かもしれませんが、今後くる四皇アウターの中では、唯一のショート丈です。
1950年頃の誕生から歴史は進み、2020年を目前にした今。
これが、新世代のMA1。
時代を進めたいって心から思います。
発売は、
店頭・通販ともに8/24(土)12:00より 開始致します。
それまではカートに入れる事が出来ませんのでご了承くださいませ。
今回、配送は週明け月曜以降にさせて頂きます。(一つ前のブログでも少し書いておりますが、吉田が諸々キャパオーバー寸前のためお許しください泣)
長文お読み頂きありがとうございました。
それではどうぞ宜しくお願い致します。
BLKBLK
https://www.askyy-shop.com/items/22761910
BLKWHT
https://www.askyy-shop.com/items/22761929
ASKYY TOKYO FLAGSHIP & INEFFICIENT