verse308 [歴史的な日]

ASKYYの1STデニムが初めて世に発表される歴史的な日。

それが 明日 2019/4/6(sat) 12:00

 

 

 

 

 

 

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前回のスウェットパンツの時に、ASKYYではボトムをあまりリリースしないことについて軽く触れていましたが今回も、世に出すなら初期にして既に完璧なモノをと。

1年以上前から「デニム出しますよ」とお客様に言い続けてきて只の嘘つきみたいになっていましたが、実は幾度も失敗を重ねていたんですね。

 

 

2019SSでやっと納得のいくモノにすることができました。

有言は必ず実行します。

 

 

 

 

 

今回かなりの長文ですので閲覧注意 。

流し読みのお客様にとっては地獄でしかないかと思いますが、ご検討頂けるお客様にはきっと届くと信じたい文献です。

歴史の1ページ、お見届けください。

 

 

 

 

 

 

 

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Model:E10 “Y DENIM”
Code:3/7
Season:341
Material:cotton96%,polyurethane4%
Color:BLK
Price:¥39,500(tax out)

 

 

 

 

 

デティールのご説明を順に。

 

 

 

 

 

 

■リボンについて

ベルトループを2つ設置し、ASKYYのシグネチャーである”垂れる紐”を配置しています。

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スタイリングへの影響は、さりげなくも効果的なはず。

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荒々しいデニムの豪快さと、それを和らげる華奢で繊細なリボンのコントラスト。

単調なパンツとは差別化を図り、しっかりASKYYらしい遺伝子を組み込んでいます。

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■膝部分のYステッチ

ASKYYの新しいアプローチ。

デニムというカテゴリでは、様々なブランドがアイコンとなるステッチワークをもっています。

 

ASKYYの場合は膝部分に落とし込んでいます。

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ただ、これは本当にさりげないので履くとほとんど目立ちません。ちょうど膝のシワがよるあたりに位置してきます。座った時うっすら見えるぐらいでしょうか。

 

 

一般的な服とは違い、永く使って頂ける”デニム”ですのでわきまえた存在感は注意しました。

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最も太い番手の糸でYとYを形成。このステッチが擦り切れるぐらい履きこみたいですね。

 

 

 

 

■裾の仕上げ

これはスウェット同様必要不可欠なギミック。

そして裁ち切りのほつれ。

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繰り返しになってしまうのでここでまた語るのは自粛しておきますが、

靴との繋がりを馴染ませ全体的にスッと見える様にしています。

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ジップは比翼で隠し、極力目立たぬ様に。

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スウェットパンツでは外側に配置されていたのですが、デニムの場合は内側にジップを仕込んでいます。それは用途と素材の兼ね合いからによるものでアイテムによりその都度順応させています。

履き込んでいくデニムには、大きな主張があってはいけないと思っていますし、ギラついた印象をもたせてはいけない素材ですよね。

 

 

 

 

 

 

■素材の追求

軽く触れる程度ですとハリがあって硬いイメージを持たれるかと思います。触感はリジット寄り。ですが、ポリウレタン4%の程よい伸びもあります。

これは画面越しではとても伝えられる質感ではないのですが、是非お試しくださいませ。

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ストレッチデニムが一般的な昨今、世の中にはびよんびよんに伸び、もはやデニムとはいえない商品や、しっかりデニムですが実際は硬いし履きづらいものが多いと思うんです。

 

 

 

 

うちが提案するものはその中間ぐらい。程よいストレッチと程よい硬度。

素材が柔らかいとシワの寄り方も単調になり、のっぺりして曇っている印象になります。

ナヨいのは嫌ですよね。

 

 

 

うちのは物性も強く、予め少しの加工もいれているのでワイルドな表情。

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ソリッドで男臭くて最高。でもドレス感ある紳士さも。

毎朝履く度に気が引き締まるんですよね。

オンスは12、オールシーズンタイプ。

 

 

 

 

■黒への追求

これが一番大変でした。”黒の深さ”は本当にこだわって探しに探しました。安っぽい黒が世の中に多すぎて。

履くごとに白けてくるブラックデニムは多いと思います。インディゴブルーと違い、ブラックデニムが色あせてくる雰囲気って100微妙ですよね。お兄系とかV系っぽくて。

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品があって、うちの黒とも合う真っ黒中の真っ黒。

今回のデニムはヨコ糸も黒で構成されています。もちろんデニムという性質上色落ちは否めないのですが、そこまでの退色はないかと思います。

 

 

 

 

■ポケットについて

コンパクトに、野暮なポケットは排除しシャープなスリットポケットに。

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他部分で装飾がある分、ヒップはベーシックなデザインにしています。

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最もデニムらしい箇所は永い歴史に敬い大事にしました。

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■シルエットについて

脚を立体的に見せるカーブシルエット。内側に向けてラインを湾曲させています。

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ストレートとは違い、外側にシワがでるのでタイツのようにパツっとならないのが特徴ですよね。スウェット同様、少し膝周りにシワをつけてご着用いただくと綺麗に見えます。

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レングスに関しては足首でぐしゃぐしゃして頂いた方がデザイン上もまとまりが良いので裾上げなどはそこまで気になさらなくてもよいかと思います。むしろ溜めていただくのが正解。

 

 

スウェットパンツ同様、少し腰履きしてほしいという意図もふくめてウエストはやや緩めにしています。

size1はウエスト79ですが腿や膝部分は細身ですのでビタッときます。

(※ウエストのお直しも承りますのでおっしゃってくださいませ。)

 

 

 

股上もほんの少しだけ深くしています。

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ほんの少しです。

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僕でsize2を着用。結構細身ですが一般的なスキニーに慣れてる方なら、この吸い付く感じは違和感ないかと思います。スウェットでsize1をお選びいただいた方はsize1で問題ないかと思います。

 

 

 

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サイズが少しご心配なお客様は1サイズ上の方がおすすめかもしれません。

というのも、洗いをかけると縮むからです。今回は既に洗いをかけてありますが軽くノリを落とした程度(15分程)。

ですので急激な変化はありませんが、もし洗いをかける場合は短時間で様子をみながらが良いかと思います。洗わずにファブリーズ派なお客様もいらっしゃるかと思いますがその場合はそのままのサイズをお選びいただくのがよろしいかと思います。伸びてきたら一回ぶち込む感じで。

 

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色落ちさせたくないので「裏返しにしてオシャレ着洗い」は必須でおなしゃす。

※洗うとどうしてもリボンがくるっと寄れるのですが、干す時にピーンと張って伸ばして頂くかアイロンでピシッとしていただくとなおキマります。

 

 

 

 

以前のスウェットパンツと今回のデニムで今シーズンの”ボトム”カテゴリは終了です。

 

 

 

 

 

長文になりましたね…いつもすいません。

でも今回も渾身の一本です。

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価格は¥39,500(税抜)

 

これもまた失敗を繰り返し完成させた産物ですが、なんとか3万円台を死守しようと頑張りました。500円って部分にそれが現れちゃってますね、、

同業の方なら察して頂けるかと思うのですが、3シーズンのブランドにとっては壁が色々と多くて。デニム作るのって本当に大変なんです泣

 

 

 

 

 

1年半前から作りたかったデニム、

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お客様方に成長させて頂き、やっと形にすることが出来ました。

 

 

 

お声やリクエストを聞き、作りたくても作れなかったものが、こうやって少しずつ形になっていく事。少し油断すると涙が出てきそうです。

 

 

 

まだまだ形にしたいものや、しなくてはいけないものがヤマのようにありますしそれを温めています。成長していかなくてはいけませんね。

「歴史的な日」とタイトルや冒頭の文にありますが、大袈裟ではなくそれほど僕にとっては長い時間でした。そして将来歴史になると平然と思っちゃってるのは昔からの性格なので今はスルーしてください。

 

 

 

 

明日 4/6 12:00より発売開始です。

https://www.askyy-shop.com/items/18999020

ご共感頂ければ嬉しいです。

 

 

ASKYY TOKYO FLAGSHIP & INEFFICIENT
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