verse158[ヴィトゲンシュタインと4本の手]

 

-PARIS 6-

 

 

この前の博物館が生命の「中身」なら、ここは「外側」。

ということで骨や内臓の次は、剥製を見てきました。

 

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それは、「La Grande Galerie de l’Évolution」

地下から3階までの膨大な剥製の展示。

 

 

 

毎回「服」を見にいってるパリですが、更にその深層部というか「そもそも」を見に行きたかったのです。種の起源や生物の多様性。

知見に基づき物事を考えなくては、辻褄が合わないといつも感じています。何事にも浅はかで奥行きのないものは好きでありません。

意味を問うこと—–

 

それは無駄なことではなく、それこそが人間のみに与えられた美徳と思っています。

 

 

 

 

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両脇のガラス内も全て剥製。

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人類はあくまでもその一部。

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時を一旦止められただけのように今にも動き出しそうな躍動感ある動物たちに囲まれる中、生きていく上で忘れてはいけない「事実」を再認識出来ました。

 

 

 

 

単純なことを書きますが、人類は成長に時間がかかり食料を多く必要とし繁殖力も弱く環境変異はすぐに対応出来ません。

それに比べ、例えば小型の生物は食料が少なくとも繁殖力が強く絶対数も多いゆえに早い繁殖サイクルで環境に対応できる遺伝子を形成していきます。

人類が知能以外で他の生物より優れている点を見つけることは本当に困難ですね。

 

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人間は特別な存在でもなんでもない。

生物そして宇宙を俯瞰したときに見えてくるものは、その全てが支え合っているということ。

当前のことですが、改めて強く印象付けられましたし最近になってまた考えていたガイア理論も頷けたわけで。

 

 

 

その森羅万象の中の、いち一つの個体が僕。

他の動物にはないその知能で、命があるうちに何が出来るかっていう壮大な夢をここでは見ました。最近の出来事も相まって命の重さと尊さを感じます。

 

 

 

 

 

 

この視野を持ち合わせ自らの人生とどう付き合っていくか。

それを考えながら日々生活していくことは、常に僕をワクワクさせます。

 

 

 

 

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