ASKYY 22awの2作品目を発表します。

見る人から見たら、

これもまた先日のYラペル同様に特別な目新さはきっとない作品。
ノーカラーシャツ、何作目だよって感じですよね。

しかしASKYYの場合、ノーカラーシャツ というものはそもそも1つのカテゴリです。
毎年アウターやインナーを出す事と同じように、必ず在るもの。
“捉え方”がまるで違うんですね。
序章:「カテゴリの創出」という最大のデザイン
その”捉え方”について改めて再確認させて頂きますと。
イメージとしては順番に、
カットソー
< ノーカラーシャツ
<< シャツ
という考え。
つまり「シャツよりもかしこまらずラフであり、カットソーほどカジュアルでもない」
その中間を確立させる為、長きに渡り創り続けています。
自ずとシャツに襟は設けられず、アウトラインがカットソーに近づき、インナーにした場合もトップスやパンツの邪魔をしない様なデザインへたどり着く。
他ブランドはこのカテゴリにそもそも固執していないと思いますが、うちとしてはコレこそが絶対的こだわりなわけです。
というより、そうでないといけないと思ってます。
・・・「アスキーなスタイル」を作る上で重要なそのカテゴリは、毎シーズン イノベーションしてきました。
2017 “LAYERED TUNIC”

2018 “NO COLLAR RIBBON SHIRTS”

2019″ATELIER SHIRTS”

2020 “CORD SHIRTS LONG&SHORT”

2021″DOCKING SHIRTS”

2022 “SEPARATED DRESS SHIRTS”
ここまでやってるとなんでしょう、極まってきた感覚が確かに在ります。
(しかも僕自身、いまだにこれらを全部着続けているってのが自分でも驚きです。飽きないというか今でも古さを感じさせないというか。お客様もそうであったら嬉しいす)
そんなASKYY独自のカテゴリ。
今期はさらにナポレオン要素を融合させました。
今までも数々のアイテムで銘を打ち「ASKYYなりのナポレオンな表現」をしてきましたが、

20SS “NAPOLEON TROUSERS”

18AW “NAPOLEON JACKET”
いよいよシャツへの落とし込み。


フロント、そして両サイドにボタンを設け装飾性を強調し、ボタンの連続性によって生まれるその高貴でクラシックな印象を付与。
これこそがASKYYの提唱する「ナポレオンシリーズ」「ノーカラーシャツ」が交差した「ナポレオンシャツ」。
22awのワードローブ、スタイリングを組み立てていく「中心軸」としてここからのご紹介をご覧いただければ幸いです。
少しずつ解説していきます。
NAPOLEON SHIRTS

Code:3/7
Season:373
Model:M16
Color:WHT,BLK
Material:COTTON100%
Size:REGULAR,OVER
紐1つで起こる革新

前留めとなるボタンとコード。
これが新たに加わった「羽織要素」

本来のボタンで留めなくとも、中央部分のみで留めてざっくり羽織ることができるように設置しました。
ボタン全締めさえも億劫なほど力まずスタイリングしたい時って増えてきませんでしたか?
それを実現出来るギミックです。

本来シャツの全開けスタイルって結構紙一重だったりしますけどこのパーツによってそれが成立するっていう。
面白いですね、少し変えれば全てが変わる。

サイドボタンの可能性
フロントボタンになぞらえて設けたサイドボタン。

横にボタンがついたデザインはASKYYのダウンでも用いていたスタイル。

フロントだけでなく、横から見た時のフォルムを追求しました。

少し開けて頂ければ動きがでてエアリーな表情。

真横についているので、腕を上げた時ぐらいしか主張しません。最近のスタッズボンバーと同じ摂理。悪目立ちしないのでおすすめです。
そうそう、サイズについては後半で詳しく言及致しますが、今回はレギュラーフィットとオーバーフィットというシルエットが全く違う2種類で展開しております。
オーバーフィットですと尚更このギミックのもつポテンシャルを感じていただるようになっています。


新たなアプローチ

袖の作り、新しい仕様にしました。

いつも通りスリットでラフな見た目は変わらずも、ASKYYらしい紐の垂れ。こういう細かいこと考えるのがホント楽しい。

フロントの紐とのつながりも気に入ってます。

アウターの袖の中からこのコードが垂れてる事を想像した場合

テンションあがるすね

背面の視覚効果
今回オーバーフィットのサイズもご用意しているのですが、ドロップショルダーやオーバーフィットものって、基本のっぺりするじゃないですか?特に背面。
それを少しでも解消するようにパネルを増やし、視覚操作をしました。

縫製としては以前リリースしております「DOCKING SHIRTS」と同じです。


生地
いつもの定番シャツ生地。

生地の段階で長時間芯を練り揉み柔らかくしたマスターピース。独特なヌメ感が売り。
春夏秋冬問わないコットン100なので今の時期からすぐ使えます。


サイズについて
今回注目すべきはこのサイズ感の部分。

何気に「オーバーサイズシルエットのシャツ」ってASKYYでは初めてで。
え、ですよね?
トップスやカットソーなどでは結構ありますが、気がつけばシャツのリリースは今までありませんでしたよね。今回はデザインよりもシルエットの方が時間をかけました。
今までのベーシックなサイズ感がお好きなお客様も確実にいらっしゃるので今回は一応2パターンをご用意。
ゆーき君が着てるBLKは
SIZE : REGULAR FIT

そしてWHTは
SIZE:OVERFIT

REGULARはいつものASKYYな感じ。
大体SIZE1とSIZE2の間ぐらいの数値です。横はそれでもゆとりがあり、着丈はやや短め。
いつもSIZE1で細身に着用されるお客様もこの程度からなら取り入れやすい「ゆる感」かと思います。
今回ガン推しなOVERは、肩で少し落とすぐらいがテンション的にはいいですね。
背中で着てる感じ。

今期はこのレギュラーとオーバーのサイズ展開も多いのでお見知り置きください。
完全に別々のシルエットになるので当然パターン費も2倍かかってます。(単純に2型分)通常のグレーディングだけでは済まないのでコスト半端ないっすけど草、お客様のために血を吐いて作ったっす。(本当はOVERだけで逝こうとしてました)
オーバーサイズ、少しご抵抗がある方に
この機会にこそ、ぜひお試し頂きたいです。
大きいの似合わないと仰るお客様もいらっしゃるかと思いますが、逆に細身が今まで合ってきたのであれば、ほとんどのお客様が問題ないように思います僕の経験上。

それでもまぁまぁ大きいのですが、
こっちが主流になっちゃってますよねぇ今は。
オーバーシャツという括りで見れば一般的なサイズです。
「見慣れていない」
これがきっと全てな気がしますよね。
大柄な方も小柄な方も、細い方も太い方も、包み込んでしまうという魔力。そりゃ時代が後押しします。

巷では「ただ大きいだけの服」っていうのも多いのでそこは注意すべきところではありますが。無理してる感じも特になく、大人らしい渋みを残したまま着用頂けるかと思います。
ちなみに女性のスタイリングの方が参考になるかもですね。「レディース ビッグシャツ」で検索でw 腕まくりしてラフに着るか、フロントだけシャツインするか、思いっきり背中で着るか。
おさらいですが、今回のサイズ展開はいつものようにSIZE1,SIZE2,SIZE3ではなく、
SIZE REGULARとSIZE OVERにの2サイズ展開となります。
SIZE REGULARはいつものsize1からsize2あたりの数値。着丈はやや短めで身幅ゆるめ。
SIZE OVERはsizeFで気楽にご着用いただける数値。
どちらも違った良さがあるので、ぜひご検討ください。
コーデについて
冒頭に申し上げた通り、真ん中のパーツがあることによってシャツはシャツでも全開けスタイルを可能にしました。
夏から秋はカットソーの上に羽織る、

秋から冬は普通のノーカラーシャツとして。

この緩急がおすすめです。
そして例の”ジレっぽいアレ”との相性は完璧かと。

先週のジャケットとは違い、すぐにお使い頂けるアイテムです。
タンクの上にこれをざっくり着て、ハーパンにサンダル。
最高に夏なスタイルの完成。
色展開について

いままでWHTとBLKの2色を中心に画像をアップしてきていますが、実はもう1色ストライプの製作をしてます。ただ、生地の上がりが遅れておりますのでこれはまたどこかのタイミングでリリースさせて頂きますね。
素材も違いシャツ生地ではなくもうちょい厚手のものになるので当然価格も変わります。生産数も僅かなのであくまでもおまけとしてお考えくださいませ。
価格
価格は両サイズとも¥35,000(tax out)。
サイズがここまで違うと2型つくった事とそんな変わらないのでコスト的には高くなっちゃったのですが、お客様には関係ないので頑張りました。
デザインも凝縮してますし、使い回していくことを考えれば良い頃合いかと思います。
販売方法
いつも通り、直営店・通販にて同時刻にて発売開始。
ステッカー復活
今期からQR10のシステムを始めたのもあってステッカーのプレゼントは今後やめますと先日ブログでも書いていたのですが、皆様の説教クレームが多かったので元に戻しますね?w
今まで通り、プレゼントいたします(めちゃフッ軽で草)
商品ご説明は以上となります。
今日も長文ありがとうございました。
最後に の小言
オーバーサイズ、多分このタイミングで凸らないお客様は今後も凸ることはなさそうですよね?w え正直、そうっすよね?w
それぞれのスタイルやお好みがありますし時代のシルエットがオーバーだからといって俺は変わらねぇって方もいらっしゃるかと思います。
それはそれでかっこいい。そんなお客様はregularサイズで。
でも、
たまにちょっと違う感じに踏み入れるのも楽しいよねってお客様はoverで。
それこそたまに着るレオパードだったり、ストライプだったり、ハーパンだったり、半袖だったり、おもいっきりゆるめだったり。僕もASKYY内で存分に楽しんでいます。
僕らみたいないつも細身中心黒塊野郎が、いつもとは違うリラックスフォルムで現れた日にはもう港区女子も地雷も平伏すことでしょう。
あ、どっちも興味なかったわ、、
というわけで、
「ショート丈のシャツ」は今期このモデルのみ。
ロング丈シャツも今期ご準備しておりますが、利便性でいえばこちらでしょうか。
実用性は22awの中でも群を抜いています。

というわけで、今週の土曜一斉発売。
ご試着ご希望のお客様は店頭までぜひお越しくださいませ。その分はキープさせていただきますね。
それではどうぞ宜しくお願いいたします。

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NAPOLEON SHIRTS
WHT https://www.askyy-shop.com/items/65743421
BLK https://www.askyy-shop.com/items/65747264
ASKYY TOKYO FLAGSHIP Appointment ▶︎ info@askyy-official.com