───────長い旅路でした
プロトタイプから始まり
1st、
2nd、
3rd、
直近のLIGHT
そしてDYE
(1st)
(2nd)
(3rd)
(light)
(dye)
それぞれの特性をもち、性格も違う人物たち。
毎回量産が仕上がるたびに
「これでシリーズ完結」
「これこそが最終地点」と思います。
…思うのですが、、、
その次には大抵
「一過性の幻想でしかない」と落ちるのが常。
いくら数字の実績を残したって、
自分の中で完全無欠な作品を産み落としたからといって、
結局ゴールの先には新たなゴールを見つけてしまう。
そのスパイラルに対しての葛藤と苦難は軽々しく口にしませんし、あらわにするのはこのブログだけで充分なわけですが。
メンヘラ的に追い詰めて考えると「一時的な慢心」でしかないんだなと自らに思い知らされ、毎度我に帰るわけです。
すなわち、
「何かが完成すること」は今後もない。
という悲惨で残酷な結論がわかっていながらも、修行僧のように道を進むしかありません。
毎回毎回が最高傑作になる様、ひたすら作り続けていくのみ。
今回の作品も、現段階では完全なる傑作と思っています。
しかし
次へと歩みを進めなくてはいけない
そうしてまた自身を追い込むパラドックスもわかっています。
でもそういったブランドとして成熟期を迎える前段階の繊細さこそが今考えうるブランド価値であり、
“進化途中の作品”こそ、お客様にはお供して頂きたい と心から思います。
Y DENIM COLLECTION -STUDDED EDITION-
「Y DENIM 4TH」
Model:L4
Code:3/7
Season:371
Material:COTTON98%,POLYURETHANE2%
Size:1,2,3
Color:ICE GRY,BLK
今後も続くASKYYの長い歴史の中で、
5歳という若さゆえの一瞬の輝き、思春期の様な繊細さ
その時その時の眩さを感じて手に取って頂きたいなと思います。
今までの経験で培ったデニムの集大成が詰まっていますので
「4th」は今までにない、リミテッドアイテムになりました。
この「Y DENIM COLLECTION」という企画に至ったのも、
夏と秋のその間に新たなシーズンを設け、丁寧にご紹介させて頂こうと思えたのも、
全てはこのYデニムへの偏愛ありきのものです。
結果論的な部分もありますが、
ここまでカテゴリを引き上げることが出来るぐらい大きく成長しました。
今回の作品、ASKYYをあまりご存知でない方には響かない作品かもしれません。
歴史云々や、その時々の一瞬の輝きに重きを置かず、ぱっと見のアレと価格が大事ですもんね。
そういった意味では限られたお客様のみへのご提案になるのかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
スタッズや加工など、それこそ”今”のASKYYが考えるimaginationを全てぶつけていますから。
ブランドとして「若い頃のご乱心」となるのであればそれもそれで美しい。
巷でよく見るクラッシュデニムのようにへ激しいリメイクや鬼加工が施された作品と比べれば趣は落ち着いているでしょう。
でも、実際のところそれをお客様がデイリーに着用出来るか となると違いますよね。
当然そこには価格という要素も含まれなくてはいけません。
うちはあくまでもその”日常レベル”を攻める「デザイン上、最も難しい部分」に挑戦しているブランドだったはず。
合理的で、退廃的で、ミニマル。
だから、
これがASKYYが提示する最大限の”超絶リメイク加工デニム” の最終形態です。
従来の3RDのデザインを一新し、新たなアプローチ。
左が3rd、右が今回の4th。
前作の3RDはダメージの上からYステッチを叩いておりましたが、
今作は「Y」をレイヤードさせ内側の当て布に忍ばせました。
さりげなく垣間見える「Y」が、4THの余裕と貫禄。
岡山の職人によるハンドステッチ。
骨組みというか心臓から変えたわけですね。
また、色展開によって若干ダメージを変えており差別化を図りました。
ICE GRYは横糸が残りBLKは残っていません。
結局ICE GRYの横糸も着用する内に切れてBLKのようになっていくのですが、クラフト感は強めですね。
BLKはヘビーにご利用頂くかと思うので横糸は予め残っていない仕様になってます。
そして22ssのロック精神が宿った、スタッズ。
打ち込みの位置は全て逆算し、設定。
スタイリングの邪魔をしないわきまえた主張になるでしょう。
アイコンであるツインベルト部分の先端、
ダメージの両脇、
裾にも配置し、統一感を高めました。
そしてアイコンのY刺繍。
生地についてはice gryとblkで若干変わります。
いずれも引き続き弱ストレッチ性の生地。
ビヨンビヨンなストレッチ性は個人的に抵抗がありまして。
膝が出てきたり、ダメージのホツレの表情が微妙だったり。
初回のボンバー発売時に同じことを書いていますが、
チープな製品や素材のものを繰り返し買い替えて潰していくより、長期的な視点でモノを着用すべきと思います。
そういった根底で製作してきましたので、長くご愛用頂ける様なタフな素材を選出しています。
脚も綺麗に見え、気が引き締まるこの感覚は
巷のストレッチ系パンツでは得ることのできない高揚感がありますよね。
BLKは先日のボンバージャケットと同素材のカツラギデニム。
セットアップでの着用も可能となります。
黒は黒でも褪色しにくいという部分が鍵。
それに対して新色であるICE GRYは黒よりもほんの少しだけ厚手。
3rdをお持ちのお客様はアレとほぼ同じとお考えいただいて大丈夫です。
ライトグレーとはいえ、ただのグレーでは終わらせていません。
ほのかに青みがかる彩度。
ASKYYの冷たい質感を表現しました。
各ステッチに残るブルーとのコントラストが綺麗。
今までパンツをリリースするごとに幾度も作ってきた差し色のグレー色ですが、
ようやくデニム版のグレーがご準備出来たことになります。
お待たせいたしました。
22ssのLOOKで登場していたのは、コレでした。
今までリリースしてまいりましたアイスブルーの良さもありますが、
モノトーンなモードを維持しつつグランジ感を加えるとなると、
スウェットパンツのようにフルで回せる“スタンダードグレー”がそれをさらに拡げてくれるかと思います。
グレーデニムってそもそも世の中にも少ないですしね。
並べると色味は結構違います。
既にお持ちであろう黒スキニーの次にくる補助色、グレースキニー。
もう一つの軸。
是非お試し頂きたい新色です。
で、ここからはシルエットについて書こうとしているのですが、少しセンシティブな話となります。
大事な「ご注意」ですのでご検討いただいているお客様は必ずお読みください。
実は、この納期になったことでお察しのお客様も多いかと思いますが
あのわーわー喚いていたボンバージャケットを遥かに超える苦労がありました。
デニムってハードでワイルドに見えますが、つくる側はとても繊細な事の連続で。
激しい加工や生地の縮率等を踏まえこちらも細かい指示書で職人に依頼するのですが、どこかで行き違いが起こりまして。
結論から申し上げますと「サイズが大きく仕上がる」という事実が残りました。
大袈裟に申し上げますと1サイズほど大きく上がってきたということです。
責任の所在とかどうこうでほんと大事件になりかけましたが今は心も落ち着きました
ここまでキメ顔でブログ書いておきながらこういった落とし穴がありほんと情けないです。
でも、なんとか出来ないかと思い全製品サイズ修正を施したんですね。
ここを見て頂ければわかるのですが、お直しの跡をご確認頂けるかと思います。
(本来ベルト帯パーツ部分に縦方向の縫い目がないのですが入ってます。)
でも、正直ベルト帯部分のそれも真横の隅だけなので言われないとほとんどわからないかと思います。
お直しのプロに外注しました。さすがです。
もともと膝から下は細身だったので特にいじってはいないのですが、
特に大きく仕上がってしまったウエスト部とワタリ部に関しては両脇部分で修理してあります。
着地的には以前のYデニムのシルエットに近づけることが出来ました。
どちらかといえば以前よりやや緩めの仕上がりになっています。
逆にいえばこっちの方がちょうどいいかも というお客様もいらっしゃるかと思います。
採寸表を見ながらお持ちのサイズ感を一度リセット頂いて、再ご検討頂ければ幸いです。
ちなみにBLKよりGRYの方が少し大きく上がっています。
BLK着用の僕(178cm65kg)も
ICE GRY着用のゆーきくん(177cm56kg)もsize2を着用しています。
以前より膝から下が少しゆるめになった感じでしょうか。
今回は同じサイズの中でも多少のバラつきがあるので、サイズ選択の画面でも細分化します。
多少ややこしくなってしまうのですが、採寸表をご確認ください。
採寸表は明日更新いたします。
念の為、デザインをご説明させていただくとシルエットは内側にかけてやや湾曲。
膝部分に皺が溜まり美脚のラインを形成します。
裾には靴との繋がりをよくするジップ。
最後に価格です。
今までの3rdが47,000でした。
今作はそれを上回る各加工、根本的な膝部分の修正、スタッズ打ち。
通常の値付けをした場合はきっと7,8万代が妥当。
同じ素材、同じ加工のボンバーで68,000ですから、パンツとなるとそれ以上、もしくは近い金額を想定しておりました。
インポートだと10万まで近づくでしょうか。
しかし、サイズ修正 というリメイクが入っているという事。
その分、ペナルティとしてできる限り安くしてます。
かかったコストや修理代ふまえもはや利益とか全然見込めないんですけど、、
お待ちだったお客様に手にして頂ければと思います。
¥59,000(税抜)です。
抽選開始はボンバージャケットとチュニックと同じ、7/22の22時。
他2アイテム同様、全て職人の手作業で制作しておりますので生産数はわずかとなります。
また、当作品はASKYYをお取り扱いいただいておりますお店様でも取り扱いのある作品ですが、
わずか数点となりますので予めご了承ください。
3型一斉販売
・抽選期間 7/22(金)22:00-7/24(日)23:59
・当確発表7/25(月)12:00
・配送 7/26-27即納
・送料無料
・ASKYYステッカー同封
※クレジットカード決済のみご利用可能
最後に。
冒頭で書かせて頂いた「葛藤」と共に生まれゆく子であり分身の作品。
見た目も中身(生産背景や過程)も暴れ回ったやんちゃな作品になってしまいましたが、
そのひとときの若さを共有して頂けたら幸いです。
再生産は致しません。
「スタッズ」系もしばらく作らないかと思いますし、直近でy denim 5thの生産予定はありません。
また、22awのパンツに関しては細身のモデルもありますが、スキニーカテゴリはこの作品のみです。
これにてY DENIM COLLECTION -STUDDED EDITION-の3部作の発表を終わります。
土曜12時、一斉に応募期間開始。
よろしくお願いいたします。
Y DENIM STUDDED COLLECTION
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ASKYY TOKYO FLAGSHIP