それは今年1月真冬のパリ。
展示会のアポイントも全てクリアしひと段落。
あとは新規ブランドを見つけるために1人DQN黒マスクで歩いていました。
様々な合同展に行っても、不感症というか服メンヘラーになってる僕にはなかなか響くのがなく肩を落としてた時のこと。
showroomの一角に、黒づくめで青い目をした4人組(男1女3)。
それが僕と彼らとの最初の出会いでした。
A「ちわーっす」
僕「うっす (あぁ…このブランド名どっかの海外サイトで見たことあるな) 」
僕「、、、(ラックの前で観察 10秒フリーズ)」
A「、、、(挙動やべー奴きたな)」
僕「、、とりま見せてよ」
A「お、おう、、りょかい」
アポイントも当然いれてなかったのですが、整然と並ぶ服に何故か吸い込まれていきました。
実物を見たのはそれが初めてでしたが嗜好がヨーロッパ系のブランドと何かが違うんですね。
安易な言葉では説明出来ないのですが、細部までそれが宿り全体の輪郭さえも凌駕していました。それもあってフリーズし吸い込まれた気がします。
誰が見ても明確な美しいフォルム。流線的なパターンと革新的なテキスタイル。日本のブランドのように細部まで行き届いた気遣い。
彼らは実験を繰り返し、培われた技術を基に論理的に服を構築しています。
そのブランドの名は───────
139DEC (from RUSSIA)
デザイナーのアレキサンダー曰く、日本での取り扱いは初で今期からはウチだけとのこと。
以前から小出しにしていましたがロシアのブランドです。前に届いてた怪しいblackboxはここのですね。デリバリーが少し遅くなりましたが、丁寧に作り込まれた製品を見れば納得です。
アレキサンダー本人も展示会ではとても丁寧に一点一点ゆっくり説明してくれてました。
語り出すと目の色が変わって話が止まらない典型的な職人タイプのソレでした。かっこいい
いよいよお披露目です。
明日からはこのワンスリーナインデックにフォーカス致します。
FOCUS ON 139dec
2018.10.15(mon)-2018.10.21(sun)
ブログ、インスタでも紹介できる商品はしていきますので宜しくお願いいたします。
前のthomもそうでしたけどfocus中、通販にアップする前に店頭からなくなっちゃうパターンがちょいちょいあります。この機会にぜひお越しくだされば嬉しいです。
ロシアといえどモスクワなのでヨーロッパ寄り。そういった国土や独自の環境、それぞれの文化がクロスし化学反応をお越したあとの抽出物こそ、こうやって買い付けてくるインポートブランドの付加価値かと思いますし、それが形に現れていると僕は思います。
あと、奥様がレディースラインを手がけてて彼女の女性的視点も取り入れられているので少し繊細な部分もあるんですね。
繕う者にとってただの服ではなく精神的に自身さえも守られ解放的(bohemian)になるような、そんな彼らならではの創造性。
そういえばBALENCIAGA,VETEMENTSのデムナもロシア人でしたよね、1.2年前ぐらいからロシアブームが来るとファッション界隈で言われていましたが、gosha rubchinskiyが今期でブランド休止。このムーブメントって今どうなってるんだろ。
とはいえ職人気質な139dec teamには関係ない話でしょうけど。
ではではまた宜しくお願い致します。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
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