-paris3-
仕事の合間を見つけて向かったのはMARGIELAの回顧展。
そうです、マルタンマルジェラですね。
その1989年のデビュー時から20年間、現役を退くまでの貴重な本人期の展示。
paris fashion weekにもちょうど期間が重なってて行きたかった展示の1つ。
「エルメス時代のマルジェラ展」も違う場所でやってたのですが、即決でこっちを選びました。(両方いける時間があればよかったけど)
数々の伝説や深い歴史は皆様もご存知かとは思いますのでここでのブランド紹介は避けますね。
ただ、服を語る上で絶対的に外せないマルジェラ。確実に歴史を変えた一人者。
それが僕の中で確信となった展示でした。
足を一歩進めるごとに鳥肌
資料や図鑑でしか見たことなかったショーピースなどが目の前にあって、
その縫製や手仕事の跡、そしてその経年変化を感じ取れます。
僕自身服飾学校卒ではなく服ヲタではないのですが(ただの服ファン)、これはやっぱ響きますね。
“再構築” その言葉を服飾界に齎したのは完全に彼。
スーパーに売ってるような市販の白いソックス。
ユーズドのレザーグローブ。
他にも文化財レベルの実物を見ることができて嬉しかったです。
再構築したものは服云々ではなく、概念そのものなのだと再認識させられました。
破壊するのは簡単ですが、それをまた解釈し新しい試みをするという部分において。
どれだけ多くのデザイナーに、今もなお影響を与えているのでしょう。彼を越す人物が現れる日はいつか。
そして、最後にマルジェラ代表作である足袋ブーツのLASTS(展示はこれが最初のお出迎えでした)
感動。クリエイションの原点。
マルジェラが同じ時代に生きていてよかったです。
デザイナーの中で特に敬愛するのが建築家のミースなのですが、故人なので話すことは絶対に不可能です。ですが存命のマルジェラとは何かの鉢合わせで話をすることが出来るかもしれない。そんな希望を胸に抱きつつ…。
マルジェラの意志や哲学は次へ、
そして、またその次の世代へ。
僕もそのうちの1人。
ASKYY TOKYO JAPAN FLAGSHIPSHOP & SELECT BRAND